1/10/2015

[&] 1000 books #27 - Past Futurama



「安藤日記の千冊紹介」27冊目は『パスト・フューチュラマ―20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』

パスト・フューチュラマは、すでに過ぎ去った未来を馳せる本。
少し前の未来っぽいものは、すでに古びてしまっているけど、
数十年前くらいのもののデザインの方が、実は今でも未来的に見えてきたりする。

古びないデザインとはなんだろうか?常に未来を感じさせるデザインは何だろうと考えさせられる。
1968年に作られた映画「2001年宇宙の旅」の中に出てくる HAL9000 は、今見ても、現在(2015年)よりも未来的な感覚さえある。

フューチュラマという言葉自体は、1940年の万博で GM が 20年後のアメリカを描いた展示から。
20年くらい未来だと、現在の延長線上にありながら、今はまだない技術革新もある未来。
この本は、単にモノの形状や技術としての未来だけじゃなくて、社会のことやファッションのことまで言及してある、
過去を学んで未来を考えるための貴重な本だと思います。