2/01/2014

[&] Super Flying Tokyo 2014 * Ivan Poupyrev

Super Flying Tokyo - Ivan Poupyrev
Experience Technology or Why I Don't Bother Making Anything Useful.
テクノロジーを体験しよう もしくはなぜ私はわざわざ役に立たないものを作るのか?

経歴を紹介します。
ウォルトディズニーイマジナで、5年間働いてきました。
あまりにも素晴らしすぎるので、モトローラ、グーグルに移りました。
モトローラで働いていてうれしいなと思っていたのですが、
レノボに買収されてしまいました。
宙ぶらりんな段階ですが。。。。。

SONYでのプロジェクトです。
触覚フィードバックのスクリーンです。
このデザインをした時、実際に押したような物理的にクリックするような
触感のアクチュエーターをタッチスクリーンの間に入れます。
クリックすると触感が得られます。
ボタンを押しているような感覚が得られます。
一年くらい、工場で扱っていました。

アメリカ市場向けのリモコンとして開発しました。
デザイナーとケンカしました。
物理的なボタンも残ったまあでした。
ボタンが無いデバイスは受け入れないと言われました。
でも、iPHone が出現しました。

ある意味正しかったのです。
アップル以前は全て失敗したのです。
The Net 1995 の映画の中の悪者役が使っているのしか見たことがありません。

キーボードの方が早くタイプできます。
どしてキーボードよりもタッチスクリーンが魅力的になったのでしょうか?

fanction < experience 機能は体験よりも重要では無くなってきたのです。 ブラックベリーをまだ使っている人はいますか? ですから、もう使いやすいとか、ユースフルということだけでは 充分ではない、新しいテクノロジーにともなった体験が得られるのが重要です。 着ぐるみに人間が入っているだけでも素晴らしい体験です。 問題は、テクノロジー的には制約がある。 テクノロジー的には限界があります。 テクノロジーを発見して、新しい体験を創り出そうというものです。 ここから、いくつかのプロジェクトを紹介しようと思います。 有用性のあるテクノロジーももちろんあります。 こういったテクノロジーを使ったプロジェクトをやっています。 日々の環境の中に、日々の環境を変えずに体験をもちこむののです。 ここに新しい体験を持ち込むために Touché 2012 に発明されました。

ドアノブに一本の指で触っているのか、握っているのかわかり、
ドアノブがインテリジェンスになります。
テーブルをセンサーにしてインタラクションを起こすことができます。
肘をついているのか、手をおいているのかわかります。
テクノロジーは全く一緒です。拡張性が非常にあります。
水でも良いわけです。水をタッチスクリーンにすることができあます。

水をいっぱいもっている池など、いろんなことがわかります。
体も使うことができます。ユーザーが手をどうにぎっているのか、
開いているのか、他のものを触っているのか。
どの体の部分も、インタラクティブセンサーになります。
どのように機能するのか簡単に説明しましょう。

人が触ると、電子の通り道ができ、シグナルの周波数を変えると、
体の違ったところを通っていくようになり、シグナルを調整することでわかります。
マシンラーニングで、ジェスチャーやいろいろな設定を学ぶことができます。
ですから、インタラクションを起こすこともできます。

植物にセンサーを入れたもので、植物のどこに触っているのかがわかります。
これを音にマッピングすることができます。
これも近接するか?どれくらいの強さで握っているのかで、
反応が変わってきます。
カレンダーも作れますよ。
なんでこんなことするのか?そういう質問は受け付けません。

面白いことに、植物は属性をしていて、同じ構造を持っています。
ベルリンのスタジオ NANDが作ったものです。
触らなくても藍とインタラクションすることができます。
他の植物だと違うものです。

これは私のボスなんですが、(ミッキーマウス)笑
このインタレーションをディズニーランドに持っていきました。
人はこれであそんでくれるんだろうか?
子供は、説明書きもつけなかったんですが、皆楽しんでくれます。
大人はどうか?大人も楽しんでくれます。

この鉢植えは使い道がない?
リモコンになります。
葉っぱ一枚一枚がリモコンになります。
枯れてくると、ショッピングチャンネルしかみられなくなります。

エレベーターのボタンをサボテンにします。
階段を登ってエコ生活ができます。

2. こうやったエクスペリエンスを発電に使えないかと考えました。
電力とか作れないか?と思いました。
発電だけではなく、グリッドが大事です。回路を作るのです。
人間も発電すれば良いのでは? 映画マトリックスでやっていましたよね?

探したらありました。パイロットが海に落ちた時、GIBSON GIRLという機器
Paper 2013
タップすると発電されます。500-2000v くらい。
タップすると、LEDが光ります。電池が無いんです。人が叩くだけで、光るのです。
バッテリー無しで遊べます。
紙でこすると、絵が出てくる。同じように音が出てくる。
表現力としては乏しいですが....
モーターも使えます。紙をこするとロケットが飛んでいくわけです。

これは印刷してみたらどうか?
これは印刷しても使えます。
シンプルですが、後ろの理念は複雑です。
これは魔法だと言いたいのですが、電子の威力です。
電子の違う電子雲になっている、例えば床を歩いている時、
足が離れる時に、摩擦電気、静電気が生まれます。
このようにして充電していくことになります。
これは体の中を移動していきます。3000V のショック、静電気が生まれます。

なので、我々は、エネルギーの海に囲まれているとも言えます。
燃料を燃やさなくても私たち自身がエネルギーになれるのではないか?

3. バーチャルリアリティをもっとリアルに感じるためにはどうすれば良いか?
スクリーンから、いろいろなイメージが飛んできますが、
リアルではありません。こういった体の感覚を
もっとかんじるにはどうしたら良いのか?
こういった実際にリアルに触れるためにはどうしたら良いのか?

空気にインスピレーションされました。
空気を遮っています。密度が高い部室です。
スモークをたいてみるとわかります。
渦も空気です。
渦をシミュレーションして、渦を作るのは難しい工程です。
空気砲を使って、手に感覚が呼び起こされます。
Aireal (2013)



手にヒットしてきます。
カメラが察知します。手に向かって空気砲を飛ばします。
3Dプリンタで作りました。
そこで空気を圧縮して空気を飛ばしていきます。
これを実際のテレビの前で使ってみましょう。
こういったイメージと、手にあたる渦、実際には目には見えませんが空気抵抗を感じます。
実際に視覚的なイメージをあわせます。
テクノロジーを使ってインスタレーションが作れます。

窓に近づけるとチョウチョが飛んでいく感覚、2-3分の体験ですが、
ビジュアルと手の感覚を合わせたものです。

タッチは非常に重要な感覚です。
触る感覚をより利用したエクスペリエンスを作ろうと考えています。

4. タッチを活用するには?
Ishin-Denshin (2013)
指を触ると音が聞こえるようにするプロジェクトです。

マイクがシグナルを録音し、シグナルに変換されます。
体を通して伝わっていきます。
体を通してささやいたように聞こえます。
これは SONYとかドルビーの音とは違い、ちょっとした音が聞こえるだけです。

電気ショックを起こして痛いときもあります。
ひとつわかったことは、耳を触らなくても、オブジェクトを撫ぜるだけでも
振動で音が作れることがわかりました。環境や体のコンディションで音が変わります。

Electrical Kiss 1750
人体を通すのは昔からある考えです。
女性が立っていて、静電気を貯めていて、キスをすると電気ショックが生じます。
良い子は家でやらないでsください。

触覚というのはマジカルなものになります。
触ると音が聞こえる。
非常に不思議なものです。

テクノロジーは、有用性があって、効率があって、安くないといけません。
もともとは作るものとしてとらえられてきました。
特定の目的がありました。
テクノロジーが暴走するのではないかと思われてきました。
有用性が無い、無用のテクノロジーを作るのはどういうことか?
有用性が無いテクノロジーの有用性は何か?

@ipoupyrev
http://ivanpoupyrev.com