5/07/2006

[&] Ingo Maurer

光の魔術師 インゴ・マウラー展




雨の中、往復3時間かけて、つくば美術館まで行ってきました。

す、す、す、す、す、素晴らしい!

キュレーション、ディレクションが素晴らしく、
限られた空間の中で、とてつもなくクオリティの高い展示でした。
(キュレーション系は全て本国のインゴ・マウラー社関連の方々)

それに、観客層も良かった。
本当にアート好きの人と、
青い作業服を着た地元の照明・内装職人のおっちゃんが
「これ、どうなっているんだ?」と
目をキラキラさせながら観ていたりと、
静かで広くて環境的には申し分無い展示でした。

120点の各作品を思う存分堪能できます。
多分ここでしか手に入らない 
[ Light- Reaching for the Moon ]
の翻訳本も展示会カタログとして洋書の約半額で手に入ります。

ランプに羽がついた Birds とか、電球の中の電球 Bulb とかが有名なんだけど、
僕的にはガラスに LED を埋め込んだテーブルとベンチの作品に引き込まれました。
あと LED wall とかホログラフィで表示されたランプとかも目が釘付けに。
技術的には感電しないくらいの低電圧でも光るハロゲンランプとかも感心。

まさに「光の魔術師」との表現がぴったりで、
ドイツ風なんだけど無骨さや堅さが無く、
良い意味でのやわらかい緻密さが感じられる。
Ingo Maurer のアートからも攻め、エンジニアリングからも攻める。
色も光も全てを味方につけてしまう。
アイデアを形にし、商品にまでしてしまうパワーには圧倒されます。

多分、xxl dome の実物がこれだけの展示クオリティで観られることは
二度と無いのではないかと思われます。
機会があれば、会期中にあと 2〜3回行きたいくらいです。

照明演出、空間設計を学んでいる方や、つくば近辺の方は是非!