3/21/2007

[&] 4D2U Dome Theater



4D2U Dome Theater

3年ごしで開発をお手伝いしていた
三鷹国立天文台の立体視ドームシアターが
ついにプレスリリースまでたどりつきました。

13台のプロジェクタと 15台の PC,
立体視技術にはドイツの Infitec を利用、
操作には無線のゲームコントローラ。
ソフトウェアはすべてこのプロジェクトのために新たに開発されたか、
もしくはドーム用に改造されたスペシャルバージョンです。
ドーム形状の利点は、圧倒的な没入感と
壁(天井)を感じさせない無限の奥行きです。

デザイン、ディレクション、プログラム開発、プランニング、
設営工事、建築、プロジェクト管理、ネゴシエーション。
様々な役目のプロフェッショナルが集まりました。
誰一人欠けてもこの(世界初と言いたいところだが残念ながら違う)
立体視できるドームシアターは完成しなかったでしょう。

今日は、近所の小学校4年生59名を集めて、
初めて一般へ向けての公開とプレス発表を行いました。

一番やんちゃな年頃の子供達が、
「すごーい」「こんなの見たことない〜」「銀河をつかんだよ!」
「あ、危ない下がって!」「おおおおおお!」
などと、心の底から楽しみ・驚き・感じ取っているのを見て、
なんとも言えない充足感を覚えたのでした。

プリンストン高等研究所のピート・ハット教授も
CERN から WWW が生まれたことになぞらえて、
4d2u プロジェクトの意味・意義をとても評価してくれた。


最後に、
「このメガネ持って帰りたーい。お願い、お願いだってば」
と、わめいていた君。

そのメガネがあっても、
君ん家のテレビは立体に見えないんだよ。

そのメガネがあっても、
君が見上げる夜空は遙か遠くにあるんだ。

僕たちにはまだまだやることがある。
こんなに素敵なドームは、どこにでもあるもんじゃない。
はてしなく続く宇宙空間を旅することのできる魔法は、ここにだけあるんだよ。