4/17/2013

[&] Evernote DevCup Kick Off



Evernote DevCup

■ジェネラルマネージャー井上氏

総勢300名の方にお越しいただきました。
今日の300名のお客様というと、米国を除くと最大規模のイベントになります。
本来 700名の応募がありましたが、すこし押さえて半数の方に来て頂きました。
半数は開発者の方々です。入場バッジでわかると思います。
それと、パートナーの皆様、8社の皆様にはブースを用意しました。
ブースをのぞいてみてあげてください。
ユーザーの皆様、メディアの皆様、ありがとうございます。

それでですね、今日の会は二部構成になっています。
弊社 CEO Phil からご挨拶、その後本国のパートナーリレーションの佐藤から、
今回の DevCup の開催概要の説明、あと開発者数名の方々にお話を聞く機会があります。
第二部は交流会、いろいろな方々とお話して交流なさってください。
食事と飲み物はタダですが、ブースにあるものは必ずしもタダではありません(笑)

Phil!!

■ Phil Libin
Hello!こんばんは。
皆さんこんばんは、東京に戻ってきて、皆さんとあえるのがうれしいです。
Evernote の開発者とお会いするために世界各国に出張しているわけですが、
日本は素晴らしい、大好きです。
中国、ドイツ、韓国同様に、日本に来ると、日本の家に帰ってくるような気持ちです。

Evernote DevCUp のキックオフミーティングとして開発者をお迎えして
非常にうれしいです。
会社を作ると、会社を立ち上げるということは「旅に出る」ようなものです。
私、個人的にも、会社の創業者として、一人一人のライフワークです。
そういった旅を楽しみ、そのライフワークを楽しむのであれば、それを賢く使っていきたいのです。

Evernote の目標は世界で、賢くなっていくのが目標です。
世界をより賢い場にしていくということは、一つの個人に二つ目の「脳」をあたえることになります。
したがって、真剣に考えていて、製品を手がけていくうえで、
その人にとって、生活の場でも仕事の場でも、二つ目の「脳」になれるように考えています。
この目標は志が高いもので、まだ一部しか手がけられていません。
だからこそ、みんなを賢くしていく目標のもと、
我々だけでなく、開発者とサードパーティと一緒に造り上げていくのです。

Evernote は急速に成長を遂げています。
世界中で 5000万ユーザーを越えています。
日本では 500万ユーザーを越えて、現在も増え続けています。
毎日毎日新規ユーザーが 10万人単位で増えています。
これは非常にエキサイティングなことだと思います。
スポーツスタジアム一個分 10万人の人が使い始めるというのはエキサイティングなことです。

そして、10万人のユーザーが新しく使い始めるなかで、
彼らは何を望んでいるのでしょうか?
大きな可能性、大きなポテンシャルに対して、非常に大きな期待をしています。
したがって、ポテンシャルとして、実現していくには皆さんの力が必要です。
我々が作るプロダクトだけではなく、皆さんがこれから作っていくプロダクトを使っていくことになります。

そして、日本は、Evernote のクリエイティビティの中心的な役目を果たしてきました。
パートナーの方々、日本企業、中小企業も、何百ものアプリの開発者に
非常に創造性を発揮していただいて、Evernote の創造性が加速しているのです。

今日は、参加している方々のかなりの方々が開発者だと思いますし、
3rd party の参加者も参加しています。
皆さんはすでに Evernote の非常にユニークなエコシステムに気づいています。
そして、日本において、開発者であれば、おおきなアドバンテージを得ています。
App Store など成功例にしたがって、非常に恵まれた環境であると言えます。
日本において、非常に素晴らしい「気」を高めているといえます。

まずユーザー数は、世界中には 5000万人以上、日本は 500万人以上。
10% は日本が占めているということです。
10% は大きな割合です。
アクティブユーザーを調べてみると、毎日使う人は、
日本は 20% ぐらいになります。
ある一日、たとえば昨日、1/5 は日本のユーザーが Evernote を活用しているということです。
すなわち日本は平均的なユーザーに比べ、2倍 Evernote を使っているのです。

総収入の中でもかなりの割合を占めています。
米国と比べ、日本のユーザーから得られる売り上げ、収入は 2倍くらいに達しています。
なぜ重要なのかと言うと、日本の開発者にとって、
Evernote ユーザーの最もアクティブなユーザーがたくさん日本にいて、
アクティブで有償でサービスやアプリを使う人が居るということです。
利益が稼げる成功をおさめられる可能性がとても高いということです。

つまり、日本の Evernote ユーザーは非常によく使い、最もアクティブに使っていて、
ある意味、Evernote のサービスは最適な環境で、
日本で成功できれば、そのサービスは世界でも通用するということが言えます。
ここで、今日 DevCup をお知らせすることを、非常にうれしく思います。

詳細はまたお伝えしますが、DevCup のルールや、細かく説明していきますが、
是非参加して欲しいと思いますが、
最終ラウンドに残られる人は、9月に開催されるEvernote Conference で発表されることになります。
ですから、いろいろな賞や、さまざまなメリットが提供されます。
どんどん積極的に、時間とエネルギーをかけて、挑戦して欲しいと思います。

しかしさらに一歩進め、Evernote Accelerator プログラムを開催します。
素晴らしいものを作っている皆様にハンズオンを提供し、素晴らしいプロダクトを
作ってもらう環境です。
まず DevCup に提出されたものの中で、6つのチームを選びます。
これは何も優勝者である必要はありません。DevCup に参加されたチームから選びます。
これはなぜかというと、勝者を選ぶというよりは、
これから開発してもらえる、ポテンシャルを持ったチームを選びたいからです。

つまり、6つのチームを選び、サンフランシスコも旅費を負担して、
招待し、Evernote と一緒に住んで、一緒に仕事してもらうのです。
そして、このカリフォルニアまでの旅費と、滞在費を負担して、
オフィススペースをお貸ししますので、滞在して仕事ができます。
起業家精神を学び、素晴らしいプロダクトを作る助けもしたいと思います。

この一ヶ月間のメンターシッププログラムは集中したプログラム内容です。
いくつかの講義、アプリの話、マーケティング、ファイナンス、いろいろな講義をさせて頂きます。
従って、Acceleratorプログラムに参加するチームは、全社員にアクセスすることができます。
API のことを聴きたければ、エンジニアに相談できますし、
Evernote のビジュアルデザイナーや、プロダクトデザイナーと相談することができます。
Evernote から色々な助けを提供しますので、素晴らしいものを造り上げて欲しいのです。
そして希望があれば、ベンチャー投資家とのミーティングも設定します。

したがって、このプログラムに参加することは、素晴らしい道のりとなって、
貴重な体験と、いろいろなことを吸収してもらい、素晴らしいスタートになると思います。
もちろん Evenote からなにか見返りや負担を求めるものではありません。
助けを提供し、ひも付きでも無いので、
素晴らしい体験を Evernote ユーザーに提供できるものを是非作っていただきたいと思います。

そしてまた、Evernote Accelerator プログラムは、スポンサーとして、パートナーと組んでいます。
日本の2社が選定するプロセスにも参加します。それは Hondaシリコンバレーラボと DOCOMO
イノベーションベンチャーズです。
ぜひ、6つのチームは、ぜひ日本のチームも勝ち残って欲しいと思います。

DevCup あるいは Accelerator プログラムに関して、
どういった製品を作りたいかといったアイデアは持っていると思いますが、
これらの取り組みをとおして、全く新しいアイデア、新しい考えを拝見したいと思っています。
特に新しい APIとして、ビジネスにとって非常に便利に使えるものを提供しているので、
より賢く、職場で、仕事で賢く使えるアイデアや、Evernote Business を介して使えるものであれば、
非常に大きな注目を浴びると思います。

しかし、職場に限った話ではありません。
いろいろなアイデアを感じます。
ファミリーライフでも、学校でも、何でもかまいません。
生活が向上していくようなアイデアであれば、歓迎です。
そういった素晴らしいアイデアがまだ思いついていない人も、
そういったアイデアを思いつくにはどうしたら良いか?私の手法をお伝えおきます。

よく誤解されている考え方ですが、
新しい企業をスタートする時、自分自身のオリジナルな全くの新しいものを
考えついていかないと思っている人が多いですが、実はそうではありません。
しかし、実際にはそうではありません。
偉大な会社も、全く新しいアイデアがあったことはありません。

Evernote においても同様です。
Evernote のアイデアも全く新しく考えたわけではありません。
テクノロジーを使ってモノを記憶しやすくするということは、大昔から考えられていました。
なにもオリジナルなアイデアであるわけではなく、
実演することによって、生活を便利にする、賢くすることができる「実行力」が大事なのです。

会社を作りたい、会社を作りたいと考えているのに、アイデアが浮かばないというときは、
これから一週間、自分の生活の中で、自分がどういうことをしているのか、
生活の中で、日常あたりまえだと思っていることも含めて、
自分が何をやっているのか、観察してみてください。
あるいは家族、あるいは友人が普通のこととしてやっている日常に注目してみてください。

すなわち、生活の中であたりまえのようにやっていても、
必ずしもそのことが好きじゃないこと、素晴らしい体験では無いけれども
日常生活として仕方なくやっていることに着目してみてください。
皆が頻繁にやっていること、必ずしも楽しく無いこと、面倒なことを
少しでもより良くできないか、そういった観点で役に立てないかと
考えてみてください。

そして、そういうことを考えていくと、非常にたくさんの課題があることがわかります。
あたりまえにやることで、楽しく無い事を、少しでも楽しめる、少しでも改善できることを探せば
アイデアがいくつでも出てくると思います。

そういった考え方が最初のきっかけになると思います。
気づいた課題を少しでも改善していくことを考えていくといいとおもいます。

参加して頂いてありがとうございます。
生活をより賢く、より良いものにしていこうという探求に協力していただいてありがとうございます。

どうもありがとうございます!

*******************

Evernote 佐藤氏

お集り頂いて、ありがとうございます。
これだけのオーディエンスの前で話すのは初めてです。
開発者の方、パートナーの方が素晴らしい製品を作られることが私のゴールです。
Phil から説明があったように DevCup というイベント、今回が 3回目になります。
内容に関して少しお話します。

Evernote はアプリケーションサービスという側面と、
プラットフォームという側面があります。
その上に何かを組み立てることができます。
「こういう使い方ができれば素晴らしい」と気づいた開発者が何かを生み出せます。

Evernote API というプログラムからアクセスできる機能です。
クラウドにアクセスする開発されたアプリケーションが作れます。
私たちのアプリも Evernote API を作っているのです。
外部向けの API ではなく、自分たちも同じものを作っています。
新しい機能が加わる時には、新しい APIを用意しますし、早いタイミングで一般公開します。

API キーは今まで2万配布しており、2000ものアプリがリリースされています。
これだけの数が 3rd party からリリースされ多くの人に使われています。

dev.evernote.com
全技術情報のリポジトリ。常に完璧だとは言えないのでフィードバックをお願いします。

github.com/evernote
開発の効率を高めるためのオープンソースで公開している Evernote SDK
もっと良くなる方法があれば、教えてください。できるだけ早く反映するようにします。

discussion.evernote.com
オープンな技術的な議論を行うためのオンラインコミュニティ
日本語のフォーラムもあります。
多くの場合、問題があったばあい、他の開発者も同じ問題をかかえていると思います。

■DEVCUP
全世界的なコンテストです。
カテゴリー賞をもうけます。
毎年、比べられない部分があります。全く目的が違うアプリを比較するのは難しいため、
カテゴリに判断するのがフェアではないかと考え、
カテゴリー賞の中から、グランプリを選出するようにします。
最優秀6つのチームはEvernote COnference で最優秀賞を発表します。
観客と、一般の投票も加えて、最終的な判断をします。
ゴールド、シルバー、ブロンズ賞です。

カテゴリー賞
ビジネス、デザイン、開発者、教育、家族、食事、写真、
ペーパーレス、プロダクト、スポーツ、旅行など

審査基準;

●まずはデザイン。見栄えの部分と、使い勝手の部分です。
どれだけスマートなデザインと使い勝手と、完成度の高さを重視します。
UI, UX に関しては、Evernote 自身も気にしますが、
それを気にする理由はユーザーにとって大きな意味があるからです。

●プラットフォームを提供している事に関して、
データを取り出す、記録する意外に、検索したり、共有したり、
その API の持ってる機能をどれだけ使いこなしているのかというのも
大きな興味の対象です。
最新では Related Note など関連したノートを推奨するノートを
自動的に引き出してくるものも API になっています。
いろんなおもしろい API がどれくらい使い込まれているのかも審査の対象です。

●利便性、ユーザーにとって必要な部分がどれだけあるのか?
それが強い判断の基準になります。

●コンセプト
どういう問題を解決してくれるのか?
それが、開発者が提供すべきもの。
いろんな解決方法があるが、その解決方法がいかにユニークで、
いままでの解法と違ってユニークなのかを評価します。

一つ目は Everclip は最優秀賞です。
これが解決しようと思っている問題は、
皆さんが一度は考えてものだと思います。
Web 上のコンテンツをクリップするのをモバイル上でするのは結構難しいことです。
意外と UI として難しいことです。
たくさんボタンを作らなければいけませんが、それはいい方法ではありません。
Everclip はその問題を解決しました。

次に Beesy for iOSです。
忙しい人がどうやって自分のタスクを解決していくのか?
ToDo リストをどうやってキャプチャして、実際に実行するのか?
多くの場合、メールとか、手元に書きますよね?
ノートを書くことが多いと思います。
これは、その書いたノートをベースにして、ToDO リストにするものです。
一つ一つのノートが ToDO リストのアイテムになります。
いつでにやらなければいかないか?といったことは後で書き加えます。

最後にBubble Browser です。
ある意味挑戦的なアプリケーションです。
実用的かというと疑問かもしれません。
たくさんのノートから自分の見たいものを見つけるのは難しいことです。
Evernote のクライアントの見せ方だけでは十分では無いと思っています。
まったく違った見せ方をするのがこのアプリです。
円の大きさで、示します。
大きな円はたくさんのノートが入っているノートブックなのが見ただけでわかりません。
いろんな属性を円で表します。
素早くみつけてその内容を観るというのがアプリの使い方です。

Notable Meals という最優秀賞では無いアプリでしたが、
コンセプトとしておしろいと思って、作者と一緒に作品を作りたいと思い、
コンサルタントとして関わってもらい、できたのが Evernote Food です!

一緒に製品を作っていくという考えもあり、
可能性は無限です!

今年は、DevCup に加えてアクセラレーターを実施します。
DevCup で十分では無いと思いました。
今やっていることを止めて、新しいアイデアを生かすのは、そう簡単なことではありません。
アイデアは良かったのだが DevCup が終わったとたんに止まってしまったものもあって
残念に思い、われわれが考えがプログr舞うです。

我々が選んだ6つのチームを 4週間、みっちり開発してもらいます。
ただ、オフィススペースを貸すだけではなく、
Evernote のエンジニア、シリコンバレートップクラス、
レベルの高い UI デザイナーからの助言や助けを得ることができます。
シリコンバレーには、スタートアップ、起業家の方々と非常に交流があります。
起業経験者の方にメンターとして助けていただくこも
プログラムの中に含まれています。
結果としてどういうものが得られるのか?可能性はたくさんあります。
それをモノにするのが成功で、最大限努力させていただいて、
それが製品化されて、世の中に出ることにつながって、
それが来年紹介できれば素晴らしいと思います。

我々だけでやるのは大変です。
毎日の業務もあります。
パートナーを探しました。2社の方をご紹介させていただきます。

●ドコモイノベーションベンチャーズの秋元氏
いろいろ考えておったのですが、メディアが居るので、過激なコメントは出来ないなと思って、
品行方正なコメントをさせて頂きます。
9年ほどシリコンバレーに居たので、マインドセットは同じです。
ドコモとしては、2つ目的があります。
我々自身が開発者とどう協業してけばいいのか、我々自身も学ばせて頂きたいと思います。
開発者と、一緒に勉強させて頂く、一緒にモノを造り上げたいと思っています。
Evernote のプログラムを通じて、DOCOMOにとって、第二の Evernote を
発掘したいと強く思っており、それが日本企業であれば最高です。
皆さん一緒にがんばります。

●ホンダシリコンバレー杉本氏
車やのHONDAです。HONDAはかれこれ10年くらい研究所をかまえていて、
新しいITを我々の製品をどう変えていくのかトライしています。
2年くらい前から車が将来ネットに繋がり、どういう UX,
合計30名の部隊を作って、未来のつながる車を作っています。
こもって作るのではなく、オープンなところで、コラボレーションを
せひやりたい。オープンラボとして運用しています。
Evernote とお話をしていく上で、移動すること、車を使うことが、
便利になることを Evernote の開発者と一緒に考えたいと思い、
パートナーとなりました。give & take で、車の API を作りました。
車のスピードや、路面のショックのメーターや、燃料や、
そのデーターを API を介して、アクセスして頂けると、
それを Evernote API と一緒に使って頂くことで、ドライブログや、
綺麗な眺めのいいところを走ったところの記録など、
新しいアプリを作ってもらえればなと思います。
車を楽しく使って頂ける環境ができるとうれしいなと思います。

やはり、1社だけで、一つの考え方だけで押し通すのは、
シリコンバレー的ではありません。
いつもパートナーの皆さんと仕事していますが、
今回も非常に楽しみにしています。

日程:
March 10 - DevCUp 2013 を発表
April 10 - DevCup への応募受付
June 28 - DecCup の応募の締め切り。アプリを提出してもらう必要があります。
August 2 - カテゴリー賞
August 16 - ファイナリストを発表 
September - Evernote Conference にて最優秀賞を発表
Fall

皆さんの参加をお待ちしております!