8/14/2018

[&] SIGGRAPH 2018 - DNEG, Framestore, and MPC Present: The Visual Effects of "Blade Runner 2049"



DNEG, Framestore, and MPC Present: The Visual Effects of "Blade Runner 2049"
※セッションは撮影禁止のため、ネット上に公開済みの画像、動画のリンクを紹介しています。

●DNEG Bladen Runnder 2049
https://www.youtube.com/watch?v=ye6RrFjGJrE

LA 2049 というコンセプトアートからスタート
広告やネオンの溢れるダークな街
https://www.artstation.com/artwork/VqL6R
https://victormartinez.artstation.com/projects/P0emy

http://www.cgmeetup.net/home/blade-runner-2049-environments-reel/
ビルディング群も詳細に設定。

日本のテキストを使った街頭広告がをたくさん使った
コカコーラの今からするとちょっと古い感じのする広告とかを3D広告化
どれもネオンで派手に動くように
https://creators.vice.com/en_us/article/vvp57a/watch-this-short-film-set-in-the-blade-runner-universe

車(スピナー)のデザインも多数。プリビス用に飛び立つ様子、着陸の様子などを検討

JOIのCGは、ヘアスタイル、服飾とも多数スキャンして利用。
GoProをロケ用に活用し、body track して加工
DTR sequence JOIが重なる様子は双方CGプリビズで試してからコンポジット

pink Joi 巨大広告と見つめ合うシーンもコンセプトアートから。
グリーンバックで撮影。ネオンぽいエフェクトを追加
https://www.awn.com/vfxworld/double-negative-delivers-joi-blade-runner-2049

SEA WALL のシーンは実物大のスピナーを用いて撮影。
https://www.polygon.com/2017/10/19/16503344/blade-runner-2049-sound-water-scene

LIMO のインテリアは、アセットのかき集めで作成
波がかかるシーンは実物の波にエフェクトでより強烈な波を追加
https://www.hollywoodreporter.com/behind-screen/why-blade-runner-2049-cinematographer-roger-deakins-cut-back-light-a-key-scene-1086425

●Framestone Blade Runner 2049 Show & Tell
https://www.youtube.com/watch?v=gQ8noORAJuc
https://www.awn.com/vfxworld/electric-dreams-framestores-creative-journey-blade-runner-2049

ラスベガスのジオデータを元に環境構築。
スペインの太陽電池発電所をシークエンスに活用
同じくスペインの畑の風景を活用したり、
グーグルアースでアイスランドのロケーションをしたり

ロケで撮影したもの壁状のグリーンバックで背景を差し替えている。
ビューアーを覗き込むシーンも、二人ともCGで合成を確認してコンポジット
http://www.cgmeetup.net/home/blade-runner-2049-vfx-breakdown-by-framestore/

海岸のシーンはサンディエゴ、グーグルアースでロケして確認。
廃墟の撮影はアイスランドでロケ。
https://www.autodesk.com/customer-stories/framestore

ミニチュアを使ったシーンとVFXシーンとをうまくバランスをとってブレンディング
トラッシュキットを使った破壊、崩落した廃墟の様子の表現も

JOI が助手席に座っているシーン。窓の外の背景はグリーンスクリーン
https://vfxscience.com/2017/11/24/the-joi-of-blade-runner-2049/

スピナー墜落のシーンは30のカメラ、12のクレーンを利用実物のセットは20%くらいであとは合成
スモーク、ダスト、爆発などはすべて合成
http://www.artofvfx.com/blade-runner-2049-richard-hoover-vfx-supervisor-framestore/

ベガスのシーン、米国のジオデータを City Engine で利用。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gQ8noORAJuc
https://www.framestore.com/work/blade-runner-2049-art-department
手に虫がとまるシーンの虫もCG
ホワイトライトが意味をなさない、すべてが砂色のシーン
ロングショットのシーンは30日レンダリングにかけた。
ペントハウスのシーンは、セットで、背景を差し替え。

●MPC Replication Raichel
https://vimeo.com/249369342

レイチェルはフルデジタルのキャラクタ。解像度は4Kで。
アイコニックなキャラクターで初代は女優が演じて、非常に感情豊かに表現していた。
https://www.fxguide.com/featured/mpc-replicating-rachael-in-blade-runner-2049/

当時のレイチェルのポラロイドから、よく似ている女優をベースに再構築
同じ髪型にしてボディと頭を完全にスキャン
フェイシャルアニメーションように歪んだ顔なども、肌の質感など撮影
FACS face scene システムを活用。

当時のフィルムをリサーチし、それらのデータをリファレンスに。
オリジナル女優の写真やフォトシュートを参照
ICT Lightstage で REDカメラで撮影。そこから頭と顔の形を再現

髪型、前髪が大変特徴的なキャラクタ。
474611の髪の毛で再現
http://cgpeeps.com/blade-runner-2049-vfx-breakdown-by-mpc/

ディスプレースメントマッピングで肌の質感を豊がに。 Look Devに時間をかける。
ローフリークエンスのディスプレイスメントマッピング
ミッド
ハイ
バンプマッピング
マイクロディテール
スカルプトレベル1、2の合成。質感、ライティングは代役の女優の質感をリファレンスに。

瞳の質感。コースティックス、照明の映り込みを重視。
RenderMan でのパストレーシングを利用。
唇の質感、テラテラした感じを表現

最初の出会いのシーンは、首からしたは代役の女優、頭だけ差し替え。
Eye folds は、60fpsで代役女優の瞬きを撮影してリファレンスに
テストショットで作ったデジタルダブルと、オリジナルムービーとの比較で調整を進めていく

出会いのシーンは、プレビズで動きもカメラも計算しつくして撮影。
マッチムーブとロトアニメーションを活用。
簡易レンダリングで確認した後、フルレンダリングと、
オリジナル映像から引用した感情のリファレンスから調整を進める。

Facial Animaiton Controls は
歳をとったオリジナルレイチェルの女優Sean Youngのキャプチャや感情の起伏をキャプチャしたものもリファレンスに
https://www.youtube.com/watch?v=x8ZnqCKZABY
ライティングは円状のシーリングライトでコントロール