[&] Daemon - Daniel Suarez
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ダニエル・スアレースのデーモン(上・下)
たぶん、僕が昨年読んだ小説の中で、もっとも夢中になって読んだ本のひとつ。
本職はITコンサルタントのダニエル・スアレースが執筆した、
ネットや、コンピュータ、テクノロジー三昧のエンターテインメント小説。
描写が細かくて、テクノロジーに詳しい人なら「ニヤッ」と笑いながら凄く楽しめる一方、
ある程度知らないと、何がなんだかわけわからないかもしれない。
本のタイトルのデーモンも「悪魔」という意味よりも、
UNIX の daemon コマンドを意味している。
オンラインゲームの天才プログラマが、34歳で脳腫瘍のため死亡した。
そのプログラマの死後、動き出した残されたプログラム(デーモン)が
巻き起こす騒動と、それに対処する頭脳派、肉体派の主人公達。
次から次にハラハラする出来事が起こり、夜も寝ないで一気に読みたくなるハズなので、
上下巻そろえてから読み始めた方がいいです。
ただし、本書は壮大なお話の一部、続いて出版されている Freedom, Kill Decision に
続く前哨戦でしかありません。なのでこのデーモンの終わり方は、
ハリウッド映画でいうところの、あきらかに続編あるよね.....という終わり方です。
拡張現実とか、複合現実とか、少し未来のテクノロジーのヒントになる描画や
利用方法が満載です。人工知能的アルゴリズム仕込みかたも逸品。
一度読んだら二度と読まない種類の本だからかどうかわかりませんが、古書は Amazon 1円本。
この小説を一気に読み終わったら、なんかプログラム書きたくなるハズ。
デーモン(上) (講談社文庫)
デーモン(下) (講談社文庫)
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