4/21/2013

[&] Kids UX



某所で、子供用のデジタル機器や、子供向けインタフェース凄いよな〜という話になったんだけど、
結局のところ何が凄いのか、何がポイントなのかさっぱり解らなかったので、
何となく調べてみた。まとまりないけど。
Kids とカテゴライズする時もあれば、Children という時もあり、
ここでいう「子供」とは 12歳以下、3歳くらいから12歳くらいのこと。

 子供の手先の感覚などを進歩させる遊びにはいくつかの種類があるらしく....

  ●ビリビリ紙を破く感覚
  ●カチカチと手に持ったもの同士を叩いて音を出す感覚
  ●物を叩くという感覚。手に持ったもので、手に持っていないものを叩いて音を出す感覚
  ●薄いものを適度な力でコントロールする力。テイッシュを引っ張り出すとか。
  ●何かをつまむ。小さな不安定なものをつまんでどこかに移動する
  ●何かを引っ張る。反発のあるものをつかむ
  ●何かを真似る
  ●何かを探す
  ●鏡が映し出すものの存在の意識化
  ●揺れや回転を楽しむ
  ●見て楽しむものと、触って考えるもの
  ●バランスを保つという感覚
  ●目と手との連動。手で動かしたものが動いて目で認識できるということ

■Toy Inventing in the 21st Century: Hard Plastic vs the Attention Economy

UX Week 2012 | Bill McIntyre | Toy Inventing in the 21st Century: Hard Plastic vs. the Attention Economy from Adaptive Path on Vimeo.

http://uxweek.com/2012/speakers/bill-mcintyre/
昨年の UX Week 2012 のセッション。
インタラクティブなおもちゃを作る会社としては 1996年来、
老舗の Atomocom CEO である Bill McIntyre 氏のおはなし。
ものすごくかいつまんで紹介すると、子供に人気の出るアプリとは、
 ●おもちゃを画面の中に入れてしまえ 
 ●画面をおもちゃにいれてしまえ
のどちらかとのこと。

■UXkids : Big experiences for small people
http://uxkids.com
子供達向けのユーザーテスティングとか、インタビューとかを請け負う会社。
ギャンギャン騒ぐ子供達をどうやってまとめてインタビューするのかも気になる。

 ●子供達が理解できるのか?
 ●年齢ターゲットを細かく決められる。このくらいの年齢は数ヶ月で大違い
 ●女の子と男の子を別々に分けて試験できる。混ぜてもできる
 ●グループで、一人一人で試せる、親と一緒の時はどうなのか?
 ●慣れたら使えるのか、学習して慣れることができるのか?
 ●予想だにしない事柄は何か?

■子供向けにデザインされた Webサイト 25選
http://thedesigned.com/2009/10/06/designing-a-childrens-web-ui-25-examples/

■子供向けデジタルドラム V-Drums
http://www.roland.com/FriendJam/V-DrumsKids/
一見、サイズこそ違えど、大人も子供も同じもの使うと思っていた楽器のようなものも、
子供用インタフェースにしたらどうなるのか興味ある。

■2012年、子供向けアプリ、ベスト50本
http://www.babble.com/kid/50-best-kids-apps-family/
教育、絵本、アート/音楽、エンターテインメント/ゲームといった分野の他に
「初めてのアプリ」部門があるのが微笑ましい。

■Tablets and Kids: Now with 12 Design Tips!
http://www.slideshare.net/UserIntelligence/tablets-and-kids-creative-opportunities-with-apps-empowering-young-children-9441547
子供向けタブレットアプリのためのコツやポイントのまとめ。(間違って読み取っているかも)。

 ●手が小さい、指が小さい
 ●画面との顔との距離が近い場合が多い
 ●前提とか、仮定とかは全く成り立たないことを再認識
 ●親に助けてもらうことを前提にし、親がすること(設定とか、購入とか)と、子供だけですることに分離する
 ●偶発的な成功を喜ぶように
 ●スキル向上の楽しさと、集中力の持続(短時間しか集中し続けられない?)
 ●また再び遊びたいと思わせる何か
 ●どの指で触るのか解らないこと。右手の人差し指とは限らない。変な方向からどの指で触るか予想できない
 ●言葉より絵
 ●タップとスワイプはできるけど、ピンチインとか、オブジェクトをつかんだままドラッグとかは無理
 ●LOADINGのプログレスバーとかで待たせてはいけない。少しでも待った時点で子供は使わなくなる

小さな子供の居るユーザインタフェースデザイナーとか、どんな日常を過ごしているのか、聞いてみたいものだ。

まあ個人的には、子供達にはデジタルに親しむ前に、絵の具で手を汚したり、すこしはケガとかしながら、
指先の触感とか、素材に対する感性とかを磨いて欲しいと思うんだけど、まだ子供居ない僕が言っても説得力無いな。

子供デザイン本としては、この2冊。変にプレミアついて高いけど、Amazon.com とかで購入すれば安いです。
色使いや、省略の仕方、デフォルメするところ、カーブの丸みなど子供向けデザインの勘所が解る本です。