12/28/2014

[&] 1000 books #14 - Louder Than Words: An Introduction to Nonverbal Communication




「安藤日記の千冊紹介」14冊目は『非言語(ノンバーバル)コミュニケーション』マジョリー・F・ヴァーガス

言葉以外のコミュニケーション要素として「9つの非言語メディア」
人体・動作・目・周辺言語・沈黙・身体接触・対人的空間・時間・色彩
が説明されている。一般的に言うボディランゲージとして理解することもできる。
電話やビデオ通話で、情報が欠落してしまい、コミュニケーションしづらいのもこれが理由。
言葉によるコミュニケーションは、コミュニケーション全体の 35% にしか及ばないとのこと。
言葉で噓をついても、その立ち振る舞いで、噓がバレてしまうことからもわかる。

1987年(原書は1986年)のこの本は、人と人との非言語(ノンバーバル)コミュニケーションが主体だが、
実は、デジタルデバイスとそれを使う人のコミュニケーションもこのノンバーバル的な要素があてはまる。
例えば、Apple 製品で、パスワードの入力を間違えたら、ブルブル震えて間違いを示唆するのも、
こういうノンバーバルな考え方から生まれたものだと思う(真意はわからないですが)。
ノンバーバルな「時間」一つとっても、タイミング、間、早め、遅め、朝と昼と夜、過去と未来、
あらゆる要素が、コミュニケーションの質に影響を与える。
文字や言語だけでは伝えきらない要素を、シンプルにそして強力に伝えなければいけない、
デジタルデバイスの時代にこそ、必要なノンバーバルという考え方。
ノンバーバル関連、他にもいろいろ本がありますが、最初の一冊としてもオススメ。
ちょっと文体が古く感じてしまうのは否めませんが。