11/15/2010

[&] Web Directions East 2010 (Scott Thomas)

Scott Thomas(スコット・トーマス)
『オバマをデザインする』
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photo-14

@simplescott
http://simplescott.com/
http://www.designing-obama.com/

September 2007
非常に昔のことに思える。
今、アメリカではひとつ選挙がありましたが、
ずいぶん昔のことに思える。
非常に大きなことがありました。
ブッシュ政権にたいしていろいろ不満がありました。

このキャンペーンでいろいろなデザインをし、
大きな変化がでてきました。
ロゴを見てください。
日が昇っているところが見える。

Web と 印刷。
まずはデザイナーを雇わないといけない。
Web と印刷で担当を分担。
いろんあことが関わってきた。
プロジェクト最初にユーザーリサーチを行った。
キャンペーンは常に動いていて、それについていく。
航空機で移動するたびにインタビューが行われ、常に更新していた。

人に集中する。
CHANGE WE CAN というのは広報のメッセージではなく、皆のメッセージ。
メッセージは希望を持っていなければいけなかった。
希望や変化など。
世界の希望とは?イメージだけではなく HOPEという言葉でコミュニケーションできた。

歴史的な空気。
アメリカの政治で初めて黒人と女性が大統領選にでていた。
これをどのくらい歴史的なことかということのフォーカスした。
最近のタイポグラフィと古い字体に似せて使った。

オバマは若い政治家であった。
同じメッセージを打ち出していたので、分かりやすかった。
キャンペーンの中で同じ色、同じタイポグラフィーを使うことにした。
一貫性をもって、調和がとれている。
これがベストプラクティス。

いったん戻って考える必要があった。
ここで重要なのはコアのミッションを理解すること。
コアミッションは何か?
何に到達しようとしているのか?
いろんなページがある。
大切なのは説得すること。
現場で、草の根で語ってもらうアクティベーションを考えた。

アメリカは大きく、州によってライフスタイルが違う。たくさんの人がいる。
さまざまな多様性がある。男性も女性もいる。
スペクトラムを全て網羅し、中心となるフォーカスも。
オバマとはどんな人なのか啓蒙しなければいけない。
つながりを感じてもらう。ソーシャルネットワークを使った。

まずは「青」
色の濃さをかえた。
白も。使った。
まず全てコンテンツモジュールを整理した。
色、タイポグラフィーの一貫性を保つ。
フォールドというコンセプトを使った。
スクロールを長くすることによって、全てを盛り込んだ。(楽天メソッド!?)

同じような問題を抱えているニュース、マスコミと同じ。
たくさんのコンテンツが1ページに入っている。
ニュース組織と同じことをやっている。
そのニュースとあっているということ。
様々なキャンペーンを行った。
デザインも少しつづかえていった。
青色も少しづつ明るくなっていった。

サイトはキャンペーンにとって重要なものであった、
1チーム一丸となって、電話もうまく活用して。
重要だったのはデータ。州レベルで何が行われているのか?
実際には、ゲームのように。
コンピュータから離れて、ドアをたたいてほしいと、

ピンクのユニコーンが大活躍(笑

New Media Director ; Joe Respars
どのようなソーシャルネットワークでも、その時に使えるものを全て使った。

何がうまくいったのか?
ブルーは何がいいのか? 解析チームが何がより良いのかを調べた。
2つの欄より、1つの欄がいいなど。仕事量は2倍になってしまったが。
できることを全て、情熱を持ってやった。

みんなが足並みをそろえてやった。
投票しようとしたら有権者登録しないといけない。面倒。
その登録はとても複雑。当局に複雑な書類を送って、
やっと登録できる。
Web デザイナーも劇的に登録する方法を考えた。

Simple Vote という手順を作った。
ユーザビリティのエキスパートなら、手順が多すぎると言うかもしれない。
これは人とコンピュータではなく、
人と人を模倣。
簡単な言葉で訪ねて、自然にたずねた。
例えば55歳なら、学生ですか?という質問をしなかった。人間的に。
ロジックを集めて、堅牢なものにした。
複雑なプロセスを簡略化した。
実は背後に非常に複雑な仕組みを作った。
質問を全て取り出せるようにしなければいけなかった。
そして、簡略化するためにたくさんの仕事を行った。
いままで政治が達成していなかったことを行った。
意見を表明する権利がある。

世界中で何が起こっているのが分かった。
非常に力づよいメディア。
whitehouse.gov はより透明感のあるメディアにしなければならなかった。
初めて政治でできるだけ多くの情報を公開するようにした。
Twitter も YouTube も様々な規制があったが、法律が改正されて
透明度をあげた活動ができるようになった。
この後どうすれば良い?

What do you do after that?
それが終わってからは何をしてたのですか?

■本を作った。
なので、歴史的な出来事であることが分かっていた。
Web はすばらしいが、劣っている部分もある。
本棚に収まることを考えた。
本を書くのは難しい作業。
ほとんどの出版社は本質を知らない。
出版社に利益をもたらすことではなく。

Kickstarter.com を使った。
小さなドネーション、多くのサポーターを募って
この本を作った。
8万4000ドル集まった。
多くの作業が必要だった。
選挙の後に休暇をとって、作業して、
どのようにプロデュースすれば良いのか考えた。

紙媒体のコストを考えて、どういうことが提供できるのかを考えた。
キャピタルオフセットで印刷、アマゾンで発売。
これは絶対に失敗に終わらせたくないと思った。
最終的な編集をして、カラー修正して、
ブックケースもデザインして、全部縫い目を入れて、
世界中に出荷しなければいけない。
郵便局と非常に友達になって。
Amazon の出荷も考えて、ラベルも全てデザインして、
最終的に郵送して。
2000ラベルを印刷して。
髪の毛が抜けるくらい気をつかって。
とにかくすばらしい体験だった。
一生大切にできる本になった。

多くの経験を持った人と
同じ目標を持った。オバマを大統領にしたかった。
その後は自分の本を作りたかった。
物理的に手で触れるもの。
これは Web サイトで得られる感情ではなかった。
多くの作業をキャンペーンで行った。
政治については話したくない。
キャンペーンでどういう作業をしたのか?
世界中で何を行ったのか?
新しいアイデアを皆で共有したかった。

以前個人作業は重要だと思う、
印刷は1回しかチャンスは無い。
iPad のデジタルブック。
なぜ?短時間で作れる。
すごい変革がある。多くのエネルギー無しに作れる。
非常にワクワクする。
できれば無料で提供すべき。
世の中に図書館があり、無料で読める。
本は無料で配れない。費用がかかる。
デジタルなら無料で配ることができる。

Q&A
A: そのような体制で?
Q: 私はナショナルデザインディレクター、上がキャンペーンマネージャー
 使っているツールを使って、Webサイトを構築。
 絶えず質問しました。一回目ではうまくいかない。
 共同作業をやった。いったりきったり。やり直す作業を何回もやって。
 
A: 青がキャンペーンごとに進化していった。見直して1から直す。
 非常にユーザーが多いのに、やり直すには勇気がいる。
Q: コンテントの中核がにたような使い方であれば良い。
 非常にゆっくりな進化であった。一日2回、3回と、いろいろと
 Analytics を使いつつ、デザインプロセスが進化していった。

A: 全体のデザイン行程において、外部の援助はあったのでしょうか?
 ユーザビリティの専門家とか?
Q: 基本はボランティア。私自身は 10人くらいのボランティアが働いていた。
 多くの人がこのキャンペーンに興味を持ってくれた。
 簡単に参加してくれる人がいた。人々の熱意でできたもの。

A: 中間選挙の前、100万人のファンが facebook にいた。
 これはどういうふうにもっていく?
Q: ひとつの方向に推していく。同じようなモチベーションがある。
 ひとつの声は、呼応する。

A: 青の色、どのくらいWebサイトをかえようと思ったのか?
Q: 夜の 2時くらいまで作業していたから、もっとはっきりさせようと思った。
 私たちはデザイナーだから、毎週毎週作業をやっていったから。

A: 皆さんの活動を通じて、選挙の活動があったと思うが、何がどんなことを学習したか?
Q: まず最初、キャンペーンの中で学習したのは、
 デザインがどれだけ重要であるのかを知った。
 いろんなシンボルがある。力は正しいシンボルを使うことで生まれてくる。
 間違ったシンボルを使うと失敗してしまう。
 悪いシンボルを使いたくなかった時も、組織が使いたいを思うときもある。
 本来使いたくないものは誰がデザインしたのか?
 そのシンボルを外した。
 デザインプロセスは重要。
 いろんなアイデアを進化させていくのは、数字で見ていくことだけではできない。
 何をどう進化させていくのか?非常にたくさんのことを学んだ。