12/29/2014

[&] 1000 books #15 - Helvetica Forever: Story of a Typeface




「安藤日記の千冊紹介」15冊目は『Helvetica forever ヘルベチカ・フォーエバー タイプフェイスをこえて』

2009年に出版された Lars Mueller 本の翻訳です。
1957年に Max Miedinger と Eduard Hoffmann が作り上げて以来、
スイスデザインを表現するシンプルでありながら力強いフォント。
「ヘルベチカ」とは、ラテン語で「スイスの」という意味。

この本では印刷物に限らず、ロゴやポスターなど、様々なところに使われている、
生きた Helvetica の使い方を示した本。
本の中に印刷された本があって、読んでいて不思議な気分になります。
Helvetica をロゴに使っているのは BMW, ルフトハンザ、インテル、トヨタ、など多数。
変形した派生フォントのロゴも合わせると数限りないくらい。

40 EXCELLENT LOGOS CREATED WITH HELVETICA
http://www.webdesignerdepot.com/2009/03/40-excellent-logos-created-with-helvetica/

改訂版となる Neue Helvetica シリーズや、ビットマップ用に加工された Geneva や、
Windows 用のライセンス回避?のための Arial や、代替フォントの Swiss721 とか。

iOS にも Helveticaシリーズ、Helvetica Neue シリーズが入っている一方、
Windows Phone は Segoe UI, Android は Roboto と独自フォント。
Helvetica は活字による活版印刷で、インクの滲みなどを考慮したであろうフォントデザインだから、
デジタルの今となってはもっと最適なフォントがありそうだけど、まだまだ現役。

そういえば Helvetica の映画もありました。