12/17/2014

[&] 1000 books #2 - Putting finger




「安藤日記の千冊紹介」2冊目は、
『指を置く』 佐藤雅彦, 齋藤達也

2014年2月に銀座グラフィックギャラリーで開催された展覧会の図録。
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000613

印刷された図柄に自分の指を置くことによって、不思議な感覚が呼び起こされる展示会でした。
そこでの展示が収録されている図録的な書籍です。
見に行った会場で欲しかったのですが、その時はまだ出版されていませんでした。

スマートフォンや、タブレット端末、テレビやパソコンまで、タッチパネル全盛時代になって、
指で何かを操作することには慣れつつも、意外と根源なこと、心理的なところまで追求できていないのが、
この本で明らかに、そして明確に浮き上がってくる。

タッチパネルで操作しているその瞬間は、指の影になって、そこに表示されているものが見えていないこと、
指の腹で操作していると思っているけど、実際は少し右下にズレたところを触っていること(右手の場合)
指で触る領域が小さすぎると、わざわざそこを狙って注意深く操作するため、遅くなるし、間違えやすくなるし、
不要な注意力がストレスにもなる。

「指を置く」ではそんな根源的なことに気づかせてくれる本。
実際に展覧されていた画像を見て、自分の指を置いて、どんな感情が巻き起こるのか試してみることができる。

人間や霊長類にはミラーニューロンというのがあって、
他の人が行動しているのを見たり、映像や画像の中に違う人が行動していることが描かれていても
なぜか自分が行動しているのと同じような脳の働きをする場合があるそう。
他人の行動を理解したり類推できるのも、このミラーニューロンのおかげ。
行動を真似することで、共感を得たりすることもある。

と、なんかまとまってないけど、書評じゃなくて、紹介だからいいのだ。
お昼休みに10分くらいで書くほうが、続く気がする。
いしたにさん、堀さん、以外にも1000冊紹介始めた方は居るのかな?
とりあえず、いしたにさんが、めんどくさい女性が好みらしいことは解った。