8/14/2014

[&] SIGGRAPH 2014 - A Unique Collaboration in LAIKA's Animated Features




A Unique Collaboration in LAIKA's Animated Features

http://www.theboxtrolls.com




LAIKA の挑戦が始まったのは「コララインとボタンの魔女」から。
「パラノーマン ブライス・ホローの謎」でストップモーションの世界観を構築でき、
The BoxTrolls を手がけることになりました。北米では9月26日公開予定。

アラン・スノウの Box Trolls が原作。
本の挿絵から、いろいろなこと想像し、ブラッシュアップ。

●Designing a Boxtroll
キャラクタのラインナップを検討。背の高さ。
まずは白黒、Boxtroll は箱を被った状態と、箱を外した状態、裸の状態で検討。
その後、カラーイメージ、
粘土でクレイを作るというディズニーやピクサーでもやっている古典的な方法で。
クレイモデルに彩色。脚本の中でどういう役目を果たすのか考えながら。

●How to move
スタッフが段ボール箱を被ってリファレンス映像を撮影。
一度転んだら起きれなくなるとか...

●Building Fish
段ボールの潰れた感じをシリコンで表現。
本来は人物で利用するヒンジ(リグ)を使って試作。
段ボールを被った状態でも歩けるように考慮
その状態で、最初のストップモーションアニメーションのテスト

●LAIKA's RP Process
Replacement animation fused with cutting-edge 3D printing technology
モデリングは 3Dプリンティングで。
3Dプリンタはバズワードになっているけど、それ以前から活用していた。
まずは、クレイモデルをスキャンしたものから3Dモデルを編集。
360度、ディテールを確認

Texture Painting for 3D printing
数年前にできたカラープリント可能な3Dプリンタを活用。
ハンドペイントにはかなわないけど、今では無くてはならない機器。
カラー3Dプリンタで出力したカラーサンプルで、カラーICCプロファイルを用意
3Dプリンタでパントーン風のチップを全色用意して、番号で色指定できるような仕組みに。
Hand Painted maquette から、Texture Map の UVマップを用意
撮影時のライティングでどのような色になるか、それぞれ指定色を決定。

●Building inside a Boxtroll's head
顔は 78の異なるパーツで作られていて、
眼の玉などが交換できるようになっている。
LEDが顔の中に仕込まれていて、ぼんやり輝くこともできる。
それぞれのコンポーネントを 3Dプリンタで出力してアッセンブル、
眼の玉だけで多数。
右目と左目で瞳孔のペイントが異なる。表情を与えるために。

●Rigging & Facial Animation
数十種類の顔のスケッチから。
2Dアニメーターが描く顔の表情の動きを一方向だけでなく、正面、横方向からも検討する。
それらができたら Maya のリギングで試作を進める。
通常のCGキャラクタとは異なり、口の中や、眼の差し替えなども考慮してモデリングを進める。
2Dスケッチの表情に合わせて、3Dキャラクタを変形/調整して何十種類もの3D顔表情モデルを作成。
50〜300の異なる表情を用意。

●LAIKA's RP プリンタ活用法
Produces internal head components
Stratasys Polyjet 3D printers - UV Cured resin
どの顔でも使う定番の顔パーツと、差し替えが必要な顔の表情パーツなどに分かれる。

パラノーマンで活躍した 3D Systems の3Dプリンタ。
方式が違うもので、完成したらパウダーを除去しなければいけない。
また紙ヤスリをかける作業も必要。
Infiltrating with Super Glue
色を定着させるためにコート剤につける必要もあり。
Multiple coats of clear coat are applied.

●Building a shot
絵コンテに3Dモデルの顔の部分を重ねて確認。
全部で53,000個の顔モデル。
顔アニメーションはショットごとに全てテスト。鏡を使って3方向の顔の表情を全てテスト
Organaized and delivered to set.

●Raw footage
●Seal Removal
コラライン時との違い明るい色調だったが、boxtrolls は暗い色調。
●Rig removal
撮影用に用いたリグを映像から削除する作業。
●Final Shot

How do we populate the Boxtroll world??
20体のboxtrolls のアセットを作成。
基本的なパーツ(体、頭、両手、両足)にわけ、そのバランスが異なるキャラクタを作成。
通常サイズ、横の幅の広い顔、やせ形の顔など。
それに合わせて体の段ボールも、数種類。

これらを組み合わせて、15種類のキャラクタ。
顔が 559種類など....
段ボールに印刷されているラベルデザインも、複数種類をデザイナーが描いて用意。
キャラクタ全体ではなく、ある一部分だけ拡大してもリアルさが失われないように。

クレイモデルからスキャンしたモデルは5万ポリゴンぐらいに。
スキャンしたままでは顔だけで25万ポリゴンぐらい。
Mari でアセット構築。UVマップも生成。

ラピッドプロタイプのクレイモデルから、主に使う2種類?の質感シェーダーを設定。
最終的には CG と、プロトタイプモデルと見分けがつかないくらいに。
体の動きでで、感情を明確に表現。
最終的にはboxtroll全キャラクタに名前がついていた。

LAIKA は現在約400人のメンバーそのうち、40人がストップモーションアニメーター