2/14/2016

[&] FITC 2016 - Gary Baseman



FITC Tokyo 2016 Day2
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扉は常に開かれている
with Gary Baseman
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http://garybaseman.com/

ロスから来ました。
もし私が想定どうりに話しができれば、
日々やっている仕事を止めて、夢を追いかけることになると思います。

私の友人のトビーを連れてきました。
次、スケッチブックです。
これもまわしていきたいと思います。
プロセスを目にして欲しいと思います。

こちらが、ジョアンです。プレゼンを手伝ってもらいます。

アートの多くはキャラクタが中心になっています。
サンリオのアニバーサリーで手がけたものです。
日本の皆さんは大変キャラクターを愛していると思います。

スケッチブックのサンプルです。毎日描いています。
今は 143冊目です。
生まれてからずっとアーティストでした。
子供のころからです。
非常に幸運なことに、キャリアとしてアートの道をたどって
くることができました。

24時間、食事の時も、いつもアートのことを考えています。
実はこの数年間、移動美術館で、さまざまなところを
巡っています。

「扉は常に開かれている」というのが展示会のタイトルです。
父が良くはなしてくれらのを一文にしています。
それはおそらく、私に思い出させるためのセリフだったと思います。
常に、皆さん自身にもおもいおこして欲しい。

クリエイティブの扉は常に開かれています。
台北の現代美術館での展示会の動画です。

「動画」

この展示会では、美術館の中に8000平方フィートの部屋をつくりました。
リビングルームですが、人を歓迎する場所を表しています。
単なる回顧展ではなく、ある意味ラブレターです。
展示会の中で、両親の家具も展示しました。
ぜひここに来た人に、座っていただきたいと思って展示しました。

アートというのは手にとってもらえるものだと信じて欲しかった。
印象として、芸術は貴重なものだと感じていると思います。
芸術は非常に特別なものです。
ですが手にとってもらえるものであるとも思っています。

この展示会の中で、絵と家族の写真をまぜて表示させました。
自宅から、壁紙を再現してみました。
実際に私の家に合う形で、作りました。
実際のダイニングセットを持ってきました。
家族が食事をしていた場所でもあります。

家族がつかっていた椅子を使って欲しいと思いました。
次が廊下です。これは旅路を表しています。
仕事部屋ですので、仕事を表します。
こちらは遊びを表す部屋です。

実際、この部屋で、私が手がけたテレビ番組を見てもらいました。
古いテレビです。

ベッドルームは人間の状態を示しています。
勉強部屋、これは過去から引き継いだものを表しています。
この「鍵」は特別に作らせました。
毎回、鍵を展示会の開催日にもっていきます。
実際、この鍵、もともとの家で使っていた鍵を鋳造で作ったものです。

キーの頭には、トビー(ぬいぐるみ)の頭がついています。
実は必ず、開催日に来てくれた人に、鍵を見せています。
そしてそこで、両親の家の鍵だということを共有しています。
こちらのキーは、クリエイティビティを解き放す鍵なんだと
話しをしています。

私の部屋に招いて、鍵を渡すのです。
この鍵を渡す事で、私の部屋だったものが、
あなたの部屋になるんだということを伝えています。

実は私のパフォーマンスで作った一つの記憶が
このキーに表されていると思います。
家族についてのシリーズものも作りました。

森が家族、家族の人生を救ったというストーリーです。
サンダンスと共同で、ドキュメンタリー作品も手がけています。
1940年代の両親の写真です。
私の両親は、近代史において、悲惨な出来事を生き抜いた世代です。
第二次世界大戦中、住んでいた町の3000名の人が虐殺されました。
両親が生まれ育った街をおとづれないといけないと思いました。

曾祖父です。
ポーランドの小さな街、今はウクライナの街です。
そして何百年もそこに住んできたわけです。
私はカリフォルニアで生まれたのですけど。
実は私の父の写真です。自由を求めて戦った人間の一人です。

父をポスターにしました。
この街に戻って、旅路を形にしたいと考えました。
当時の人と話しをしてみました。
この旅のことを白樺の森の形で、インスタレーションにしてみました。
私の作品を通じて、森は重要なテーマになってきました。

実際、両親がこういう形で、移民としてやってきた、
両親のストーリーを知るまで、自由の象徴として森を考えていました。

こちらは、ベネセンというキャラクターです。
鹿の肉が必要なのです。
実際には、森の中に隠れていたのですが、
私のために様々なことをしてくれるというストーリーです。
その後、作品に影響をあたえ、存在感を溶かしたという作品を作りました。

この作品群については、いろんな束縛から逃げる
開放ということをテーマにしています。
想像の中で作り上げたキャラクターも居ます。
シュシュという名前のキャラクターです。

憎しみやマイナスのエネルギーを吸収してくれます。
実際、それを自分から吐き出すと、体が解けてしまって、
残るのは頭部のみです。
キスをしてもらうと、体が戻ってきます。
ここで描いたものは、現実の世界でも表現してみようと思いました。

その結果、パフォーマンスというアートの形で、発表しています。
歌って踊るのを公園で実現していて、
公園にいる全ての人と実現するのが目的でした。
そのため、特別な冊子を作りました。
ダンスをしてくれる人にわたしていました。

シークレット&トゥルーというパフォーマンスも、
夢の女神というもので、両親の夢を表すもので、
私たちに対して描いた夢です。
私たちは両親に期待されて育ってくるのですが、
期待にこたえて生きるのではなく、本当の自分を理解して愛する必要があります。
そして、最終的には自分の夢を作るべきです。

振付け師や、観客と一緒に作業します。
1000人の人達が来てくれました。
本当の意味で自分自身を見つけたという意味です。

私はアーティストとして、絵を描くところから始めましたが、
いろんな媒体を使うことが好きです。
現代において、いろんな媒体が扱えることが大事だと思っています。

というわけで、絵を描くこと、絵画だけでなく、スケッチ、写真、
コラボレーション、映画といった沢山のことを手がけています。

一つのコラボレーションは、コーチとのコラボレーションの
春のコレクションを手がけました。
クリエイティブからは、ストーリーを見せてもいいと言われ、
私の世界観をコレクションで表現しました。

バスターブーフという特別な生き物を作りました。
それぞれのキャラクタがそれぞれの役割を果たしています。

シャツやバッグ、ジュエリーに展開しています。
ドレスなどです。
デザインしたファブリックを撮影し、すべてのものに展開しました。
重要だったのは、アートの延長線上にあるとういうことです。
パフォーマンスも実現しました。

11歳の時にコンテストに入賞しました。
本当にキャラクタがとても好きで、
アートの中でキャラクタは重要です。
ダムロックというウサギのキャラクタです。

自分の足を持っています。
ソニークリエイティブと作ったものです。
ハーチャチャチャというキャラクタです。
天使の輪を盗む悪魔というキャラクター設定です。
雪だるまのキャラクタ、自分自身を犠牲にするキャラクタです。
私の父を考えたキャラクタもあります。

ロサンゼルス近代美術館向けに作ったアニメーションです。

「動画」

CRANIUM というゲームです。
最初のキャリアはイラストレーターとして始めました。
テキーラのデキャンタデザインも手がけました。

実はマスクが好きなんです。
自分を隠すことで、本物の自分が出てくる感じがするからです。
これまで 2000枚ほど、マスク写真を集めています。

古い写真の上に、いろんなものを描くことも初めました。
トビーは秘密を守るために作られました。
実際には、ファインアート、文化との境界線をあいまいにしたくて作りました。

実際、私が描く絵画のなかでも他の人に渡していることが多いのです。
重要な部分を手渡すということを示しています。
いろんなところに出現してきます。
最初に撮った写真です。システィーナ礼拝堂で撮影しました。

「多くのトビー写真」