3/22/2013

[&] IxDA Interaction 13 Redux

IxDA Interaction 13 Redux
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Taro Akabane
行った経緯は、コンセントのブログの方に出るのですが、
長谷川さんの知り合いのイリノイの方が行けなくなって、
サービスデザインのカンファレンスでチケットを譲っていただき、
開催一週間前に行くことになって、まったく準備できませんでした。

始めトロント、どこにあるのか分かりませんでした。
トロントタワー、世界どこにでもタワーがあるんだなと。
治安は日本の次にいい。夜出歩いても平気でした。
1/27-31
45分のプレゼンテーションと10分の talks その他。
ネットワーキングパーティーなど、パーティーのスポンサーは人材系の会社でした。
トロント非常に寒かったです。
気温はマイナスで、降雪があって、コンベンションセンターに行くのも苦労しました。
トロント向けにダウンコートを買って、本当に良かったです。
14時間、時差があります。
サンフランシスコのSONYの青木さんと出会いました。
彼は、多分、今、UStream を見てくれているんでないかと。

この14時間のギャップ。余談が長いですが........
今年、仕事が終わらなくって、14時間時差があって、
トロントの方で、夜、調度日本で仕事が始まっているので、眠れず朦朧としていました。
日本人っぽい髪型の人がいた→青木さん。
そこで出会ったのが人間中心設計の作業をしていた、青木さんでした。
現地では、楽しい交流をさせていただきました。
スピーカーの人が、IxDA がかなりの規模で、グループができていて、
セッションの後に話しかけると、喜んでいろいろ話してくれます。
次はアムステルダム。

今年のテーマは Social Innovation with Impact という内容でした。
実際は、全てのセッションがソーシャルだったりSNSだったり、
社会的な、地域社会に何かしら影響のある、社会的インパクトのある、
両方の意味で使われていました。

今日 Redux やっているんですが、むこうで割と有名なマガジンの
編集長達がやっていて、その Redux をやっていて、Vimeo にあがっています。
Facebook のチーフクリエイティブディレクターもやってきてました。
そちらもまとめてご覧頂けると、見やすいと思います。



セッションのカテゴリとしては、

Service Design
Business
Robotics
Gaming
Mobile
Education
Community
Healthcare
Wellness
Concept Design

Concept Designは、一個しかセッションがありませんでした。
ここには書かれてないのですが、Context というセッションもありました。
サービスデザインに関しては、ちょっとなかなか定義が難しいと思うのですが....
わりと、幅広いソリューションをさしていると思うのですが、
NGO の取り込みだったり、公共機関系の話もおおかったです。
昨年フランスで開催された時も、公共機関の話が多かったです。

セッションのハイライトなんですが.....
正直量が多すぎて、どれを話そうかと思ったんですが。
いくつか写真を取り忘れているものがあって、
サイトを見てください。Flickr を見ながら話します。







Ultimate Dinosaur,
ちょうど、トロント国立博物館、恐竜博がありました。
インタラクティブなものがあると知らずに生きましたが、
非常に面白かったです。



とりあえず、iPad がそこら中に、これは固定されているのですが、
画面がけっこう動くんですよ。
子供が一カ所で立ち止まっている率が高かったです。
実際こういう感じです。
タッチデバイスで教えていくものは子供と相性がいいな〜と
思った次第です。
立つ場所によって、出てくる恐竜が変わったり、微笑ましい風景でした。

これが実際のプレゼンテーションのところで、
講演した方は博物館の方と、クリエイティブエイジェンシーの方で、
プロジェクトを実現するには半年くらいでした。
意外と短いというか.....
このへんのムービー的なものは、前に立つとリアクションのあるものです。
5つ、結構な数設置されています。
ホームページにアクセスすると、アプリをダウンロードできて、
いたるところに貼られている、いろんな恐竜が飛び出してくる仕組みがあって、
子供がコンプリートしようとがんばっています。
僕もなかなか面白かったです。
結局、恐竜を近く感じてもらうのが、一番あって、
実際リアクションはどうだったかと、アンケートをテキストマイニングしたものがあって、
実際は恐竜名よりも、タッチとかの単語の方が多かった。
もしかしたら日本に来るかもしれません。その際には是非皆さんも見てみてください。



Emoji
Sander Viegers
Timothy Garrand - Tell Me A Story But Make It Interactive! /// Josh Cothran - Personas Made Personal /// Sander Viegers - Windows Phone Emoji
(会場でメモしていた Timothy Garrand 氏のスケッチ)

一言でいうと絵文字の話です。
Windows8 で絵文字を使おうとすると、いろんな絵文字が入っていて、
全世界のWindowsにどれだけ絵文字がひつようなのかという会議が行われた。
そこでどういうことがおこなわれたかを紹介したのが Sander Viegers でした。
これを一緒に見に行ったのが前にコンセントに一緒にいた Eric でした。
うちの会社に来るまえに Mobile OS の絵文字に関わっていたらしく、
単純に話を聞いていても面白かったんですが、
これが大変だったという話は、セッションが終わったあとに、そのへんの人が、
これが大変なら、もっと大変なことがある!と言っていた。

Navigation of Media Minefiels
Ryan Coulter &Greg Martin
どういう話なのかわかんないと思うのですが、
ハリウッドのいろんな作品を配信するプラットフォームを作るという話があって、
著作権交渉に関して、山千海千の人が来て、怖かったという話でした。
プロセスとしては、どういう風に話を整理していったか?
ユーザー背景をどう設計するか?
それをハリウッド側にどうぶつけていくか?ということと、
プラスαで、単にデザインではなく、おもてなしとか、効率とかを話て、
一番キーワードとして、デザイナーとして、その領域を越えて、
そのプロセスに関わる、メディア系に強い弁護士を見つけろ。
というか、体制を整えるとか。
僕も全然考えてなかったのですが、弁護士の知り合いが居てもいいのかな〜と
思ってきました。

Design & Thinking
IxDA Movie を皆で見るというセッションでした。
いわゆる手抜きセッションでは無いかと。

http://vimeo.com/41075888

Design & Thinking - Official Trailer from Design&Thinking on Vimeo.

[動画] Design & Thinking official Trailer

これまでの話とは少し違うんですが、僕の印象だとサービスデザインに近いというか、
デザインの力で、どう社会的な問題にアプローチできるかという、
現場で取り組んでいる人たちの様子をとらえたドキュメンタリーです。
オンラインで買えます。

おそらく一番の目玉セッションです。

http://vimeo.com/61759795

Paul Adams: How to Design Social Experiences from Interaction Design Association on Vimeo.

How to Desing Social Experience
Paul Adams, facebook

ソーシャル体験を作る時には、
何を考えて作って行けばいいのか?
いろんなものをデザインして行くうえて、ソーシャルはぬかして考えられない。
情報量も、多くなってきている。ビックデータとか言われていますが、
ソーシャルデザインは、いわゆる UX 的なアプローチは、合わない、間に合わないと
言ってました。他のセッションとは相反することを言っていました。
さすがの facebook というか、そこで言う事の自信満々さといったら....
ユーザー体験とかを棚卸しせずに、リアルタイムで仮説をたてて、リリースしていくという、
リーンUXのプロセスに近いというか、リアルタイムで実現するために
俺たちはこうやっているということを紹介していました。
いろいろ思うところはあると思うのですが、
動いているところに、もうすこし。



Micro Interaction
Dan Saffer
http://www.odannyboy.com
@odannyboy

この人のセッションが一番こなれていました。
いろんなアプリやモバイルサービスが生まれてきていますが、
新しいサービスのイノベーションが生まれる、
新しい技術じゃなくて、似たようなサービスが多くなるだけで、
どのサービスが生き残るのかを知るのがマイクロインタラクションだ。

大もとのパーツは共通ですぐぱっと思いつくかもしれませんが、
日本語でいうと、おもてなし感をつくると、
他のアプリと比べて生き残っていくものができる。
今はむしろ細部を作り込んでいかないといけない。
そこが無いと、見た目が素晴らしくても片手落ちになってしまうということ。
実際に仕事をしながら、いったん分類するために本を読むのも良いかと思います。
ホームページを持っているらしいので、定期的に見てもいいんじゃないかなと。

実際にマイクロインタラクションの例として出ていたのは、
見た事も無いようなもの、VISA, MASTERとか、番号を入力すれば、
どのカードなのか分かる。ブラウジングが楽になるもの、
使い慣れてしまっている不便がいっぱいはるはず。
僕たちが使っているアプリも、同じようなアプリが無いのか?



CNN and the UX Challenge of Presenting Long FOrmStories
うちの会社は朝日新聞グローブのデザインもしています。
実際には、ロングフォームオーガニゼーションというサイトがあって、
ジャーナリズムとしてもリポーティングの仕方という
これからのデジタルメディアはどう発信していけばいいのかというのを発信していて、
もっと新しいニュース、デジタルニュースの発信の仕方があるのではないか?
という取り組みのプロセス、このプロセスはUXとか、ペルソナとか、
コンセプトダイアグラムとか、知っているものでした。
CNN はちょっと変わったサイトになっていると思う。

この写真のページはなぜか見つかりません。皆さんも探してみてください。

セッションはその他にも面白いものがあって。
ソーシャルメディアの考え方について紹介したセッションだったり、
いろいろ行った中では、NGO の話は、カメラの電池が切れて写真が無いのですが、
勉強の伸び率が少ないのをどうしようかというセッションで、
原因として、夜に勉強できないのが理由じゃないのかと、考え、
夜に使えるライトを開発しました。
サービスデザインが目指すのはバリューを出すことなので、
現在ある予算の枠内で解決することにしました。
実際、勉強する時間が伸びて、携帯電話でミニテストが出来るようにしたり、
泥臭いソリューションですが、具体的な成果を出していたという、
サービスデザインという文脈では、現実的な
厳しいシチュエーションの中で、どう解決するかといった話が
多くなっていると思いました。
UXとは別に、そういった社会制度だったり、地域性だったりを
解決するのに向いているのかもしれません。

Intaraction アワードでも、そういうものが評価され、
お金をかけたイノベーティブなものだけでなく、
シンプルなものも評価されていました。



100BMP
日本にも AEDがあると思いますが、倒れた方に装着して、
心臓マッサージのタイミングで光る、正しいボジションと正しいタイミングで
心臓マッサージができ、社会的なインフラとまではいいませんが、
インフラに近い、デザインもいいし、場所もとらないので、
評価されていました。

21 Balançoires (21 Swings) from Daily Tous Les Jours on Vimeo.


Nike の fuel バンドよりも評価されていたのは 「21 Balançoires」
というのトロントの街の取り組みです。
その街をどう楽しい場所に買えて行くかという。
ブランコを作りました。すごく普通のブランコなんですが、
それに乗ると音がなります。3人並んで乗るとメロディーが鳴ります。
街に不思議な音楽が流れるという。新聞にも取り上げられたそうなんですが、
ソーシャルにインパクトがあり、持続的なものを開発したということで評価されていました。

IxDA、デザイン学校の人が多く参加されていました。学生や教授達の取り組みが
すぐに訳に立たないかもしれないが、
植物から電話がかかってきて、Twitter でつぶやいたり、
他のも、服自体がインタラクションの道具になっていて、
すれ違うと、服から、イヤホンがでていて、すれ違うことで音楽が変わるというか、
ブレストで出てくるような話をやっている。
学生がやっていて、実現味が無いことが多いが、
学生みたいな取り組みの方が社会貢献の延長線上にある気がします。

http://vimeo.com/58581207

IxDA at 10 Years from Interaction Design Association on Vimeo.

IxDA の 10年の歩み

これを見て行く上で、
ちょっとづつ大きくなってきたんだなというのが、うまくデザインされています。
ぜひ見ていただければ。

他のセッションもかなり上がってます。
http://vimeo.com/ixdaglobal/videos

最初の Redux も上がってますし、確か、Video としては 80本くらい
あがっていたハズなので、うまく編集されていて、非常に見やすいです。

所感としては
とりあえずトロントは良いところだ。治安がいい。街も綺麗ですし、
食べ物も美味しいです。物価も安いです。
これはもう行った方がいいかなと。
WINTERLICIOUS というイベントをしています。
ランチやディナーが安く食べられるというイベントを町を挙げてやっています。
真夏か、真冬であれば、是非利用してみてください。
他の国に比べても非常にフレンドリーです。
けっこういいデザインスクールもありますが、冬は寒いです。

プレゼンターの方は、アメリカの田舎の人が多く、Twitter とか、FBで
情報発信している人が多かったんですが、友達がいなくて、
寂しそうにしているスピーカーが多かったので、声かけるのがいいです。

マイクロインタラクションから、社会的な問題を解決しようというものまで、
先ほどのハリウッドの話とか、
職人的に、アウトプットをつきつめていこうぜ!というよりも
より大枠の視点から、問題を解決していくべきた。
指向性は非常に多用なんだなという印象がありました。
また、短いセッションの方が人気がありましたが、長いセッションの方が見がいがありました。
長いセッションの方がまとまっていて、深ぼりされていましたが、
かなりの割合でガラガラでした。

参加しているインタラクションデザイナーの人とかに話を聞くのですが、
反例とかを言ってくる、
ペルソナを使わないよね〜というセッションの後に、ペルソナの使い方のセッションがあったり、
イベントで話されていることでも、鵜呑みにしないほうがいいかな〜というのが所感です。

のこりはブログで紹介します。良かったら読んでやってください。

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3/06/2013

[&] ART DIRECTOR'S EYE - Tamotsu Yagi

ART DIRECTOR'S EYE - Tamotsu Yagi
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どうもはじめまして。八木ともうします。

Oliviero Toscani 1984-
http://www.olivierotoscani.com/
80年代に、アメリカのアパレルメーカー エスプリ (ESPRIT)というのがありました。
世界戦略のために、オフィス戦略をインハウスデザイナー、カメラマンが求められました。
なぜイタリアのカメラマンを選んだのか?
全世界2000億ドルのビジネス、1オーナーのビジネスでした。
80年代、エスプリが作った服は、どう世界的に売るかといった時に、
サンフランシスコ空港で雑誌を見た時に、ジャンプして、笑って健康的な写真が目に留まりました。
クレジットを見ると、全部Toscani の写真。
ファッションリーダーの仕事であった。
すでに、Toscani はエスプリの仕事をやることになっていた。
ベネトンのアクティブなキャンペーンも彼が担当しています。



1984年にアメリカに行った時のエスプリのカタログです。
30年前、A3 より少し大きいくらい。
年4回作りました。アートディレクションをやりました。写真は全部 Toscani です。

すごく評価をうけたものです。
新聞の紙にカラーで印刷し、環境に配慮し、こういうもので表現しました。
エスプリのジーンズの差別化をするかとうことで、議論になりました。
開くと、ビスが大きく映っており、
エスプリのオーラが宿っていたものは、ビジュアルコミュニケーションでした。
アメリカにわたった当時は、英語がしゃべれませんでした。

ビジュアルコミュニケーション。言葉はいらない。
タイムレスというのを凄くいっていました。
永遠。古さを感じない。コンテンポラリーでタイムレスがキーワードでした。



エスプリのジーンズのベルトを外して、バンダナで留めた。Toscani のアドリブでした。
一番使われたのは集合写真。
ジーンズとそのラインを差別化するために、後ろのヘアースタイルとをメインで使われたイメージです。
30年前はコンピュータ無しで、全部版下、原寸で扱いました。
校正刷りができ、それで出来たものを世界中に送りました。



Robert Carra ロベルトカーラーのブツ撮りです。
メンフィスのチームが作ったものです(今はない)
これが先ほどのもので、ジーンズをものすごく拡大したものです。
印象、ビジュアルコミュニケーション、言葉が無くてもイメージで伝えていくのです。

アメリカはいろんな国の人が居るので、言葉の代わりにイメージでコミュニケーションするのです。
エスプリがコーポレートアイデンティティではなく、コーポレートイメージと言っていて、
システムを作りませんでした。

Robert Carra 1984- 物撮りのカメラマン。
Toscani は動く写真を良くとります。これはカタログにはなりません。
細かいディテールが分からないので注文しません。

全部俯瞰で撮影する手法を編み出しました。
これは当時のこういうスタイルを見いだしました。グラフィックデザイナーと一緒に。
平面的なものを見せていきました。
バックも、バックの中身も。

キャプション、品番、サイズが入っています、メールオーダーカタログです。
1ミリオン印刷しました。
黒ばりと呼ばれるもので、100%サイズの原稿のチェックをしました。
当時コンピュータが無いので、手でやったのです。

まあ、このスタイルを見るだけで、エスプリというイメージを消費者にあたえるとうことで、
ビジュアルキーワードと呼ばれるスタイルを作ってきました。
ほとんどスタイリストは居ません。
マーチャンダイザーと呼ばれる、組み合わせを考える人がいました。

まあ、こういうものを作ると1年つくると、類似品がでてきます。
また差別化するために、次のやり方を考えます。
年中、ほとんどシューティング、テスト撮りをやってました。

ハッセルブラッドの写真を使っていました。
ライティングテーブルの上で山のように並べて、選び、
選んだ写真のスケッチを書いて、ラフを渡すと、レイアウトして、写真を使います。
もう、すべて手作業です。
当時は8人でやっていました。グラフィックデパートメントは。
世界のカタログはサンフランシスコでやってきました。
僕は約7年間やっていました。
オーナーはすごくセンスがありました。



Irving Penn - Passage 2009

あれほど大きな本を4冊作るということは、大量の本を作っていました。
作るたびに、グリーンピースがデモをしていました。

7年半エスプリに居て、エスプリを出るのですが、
その仕事しかできないという勝手なイメージを自分でも持ってしまいます。
八木保 = エスプル = パワフル と印象づいてしまうと、日本で仕事が見つからないので、
アメリカで、独立しました。

Irving Penn は Passage という素晴らしい本を出しました。
NY の Irving Penn にあいにいきました。
日本にもあうレイアウトがしたかった。
当時写植で日本語を入れる作業をしました。
彼はどこまでわかっているのかわからないのだが、一冊の本ができました。

当時、僕らがデザインした後に、確認のために、
印刷のために、ファイナルの印刷直前のものを全部送ってきました。
全部トンボが入ってます。縦に三面付け。これで確認して、印刷。
ある程度印刷の知識がありましたが、これほど丁寧に作っているということに、感動しました。
すごい地味な方です。
7年ファッション、ディテールにこだわらない仕事ばかりだったのですが、
Penn の仕事で、物の見方、すごいことを学びました。
ものすごいラッキーでした。

Stefano Massei 1999- Still Life Photographer
http://studiomassei.com/
ベネトンで撮れなかったアイデアをエスプリで撮る、
エスプリで撮れなかったアイデアをベネトンで撮るという仕事でした。
ファッションというのはヨーロッパで流行ってアメリカにくる、
アメリカで流行ってヨーロッパに来る。お互いがメッセージをやり取りして
すごい、オープンな環境でした。

Stefano Massei は、三フランシスコにユニークなカメラマンが居ると聞きました。
それからほとんど一緒に仕事をするようにしました。
とてもカジュアルな方で、
日本のパッケージのイメージを撮るということで、
ひたすら並べて、絵コンテなどは書かずに、
クライアントは現場に来てもらいません。直しが入る。リシュートほど無駄は無いです。

Stefano はアシスタントを使いますが、ほとんど自分でやってしまう。
一日で 20-25カット撮ります。
全部自分で、準備して撮影してしまいます。

日本語の文字に対するアドバイスをしますが..
彼は、すごい入れ墨をしています。
彼も Penn がものすごく好きです。
卵の殻を小道具に使ったり。

CHEESE GARDEN の撮影。
蜂蜜が垂れるのを撮影したいと。
多少は Photoshop で修正していますが。
スカイツリーにオープンした店舗で、スカイツリーと、恐竜のオモチャをジョークで使ったり。

腕に「古池や蛙とびこむ水の音」という入れ墨を掘っています。



Adam Silverman
エキストララージというストリート系のデザイナーです。
エキストララージというカジュアルウェアのブランドを売ってしまい、陶芸家になります。
ヒースセラミックという伝統的な食器屋の工房を借りています。
二人派手なタトゥーを入れてます。
1m x 1m くらいのスペースがあれば、もう充分。
ディテールがどこかで見えたらいい。手前がシャドウがあってもよし。

今年の 9月に出版される予定です。
時々日本でも紹介されますが、面白い釉薬の使い方です。
2カット目からはギャラリーで、発砲スチロールを使ってとります。
日本の場合は、コンテを作ってしまうと、そのとおりに撮れないので、
もっと偶然性で面白いものを撮らないと。
俯瞰で撮るときは、その辺にあるものを重しに使います。
黒バックのリクエストがあったので、自分で、レフ版を即席で作って
光の調整をして、撮影します。

たまたまディスプレイしていたギャラリーの一室で撮っています。
ひび割れという陶器で、印象が残り、床のヒビのまわりに作品を置いていました。
作家は嫌がりましたが.....

僕たち、次のステップやるために、全部ならべて、
大まかなレイアウトを決めます。
クランプで留めて、バインディング(仮製本)もしてしまいます。
これをずっとみて、カメラマンとバランスを見てきます。
これで、3回くらいみます。取り残しが無いかどうかも。
このデーターで、完成です。
たぶんこの秋に完成です。すごい特殊な例です。
すごく僕らの感覚的なことを分かってもらえます。

3人のカメラマンと出会って、未だにイタリア人と仕事しています。
未だにアメリカに残って仕事しています。
ロゴとか作っていますが、ビジュアルの中で写真は凄くコミュニケーションツールとしては簡単。
どれだけ印象的なものを撮るのか。
タイムレス。コンテンポラリーが大事。
呼吸とか、イタリア人は独特の体裁があります。
特殊な3人のイタリア人とラッキーな仕事ができました。
技術を学ぶのか、アイデアを学ぶのか?
アイデアを学ぶにも、基本を把握していないと出来ないこと。どっちも大事。

僕は未だコンピュータが使えません。
手で切ったりはったり。メールも手で下書きしています。
特にアメリカで仕事しているとインタビューがあります。
20分くらいで、自分たちの仕事をクライアントに仕事しなければいけません。
そのとき、全部現物を持っていきます。コンピュータは使いません。
手でものを作る。頭で想像したものを手で表現していくのも、一つのビジュアルコミュニケーションです。

「センチとインチの違いが一番大変でした」

「スティーブは、やってもいないのに、想像だけで否定することをとても嫌がる。実物を見てその場で判断する。」

「デザインしすぎると古くなる」

「たくさん物をみている人ほど、物をみつけられる」

「印象に残るということは、そのことそのものがオリジナリティ」


( Designed by John Casado ) http://www.casadodesign.com/

良質なデザインは、“薫り”を感じさせる。
http://www.clippinjam.com/volume_10/cf_interview_01.html

日々のスタイルを丁寧につみ重ねることの幸福。
http://www.clippinjam.com/volume_10/cc_interview_01.html


八木保さん、今は Google のオフィスデザインのプロジェクトに関わっているとのこと!

#会場は撮影禁止だったため、載せている画像は、説明用に似たものを使っています。