5/22/2015

[&] 1000 books #113 - Design+Design 90



「安藤日記の千冊紹介」113冊目は『Design+Design 90』

Dieter Rams時代の BRAUN 製品のデザインに特化した、ファンマガジン。
一冊一冊は薄いけど、資料写真など情報量は多い。
90号は、初代 iPhone の電卓アプリの元になった BRAUN 電卓特集。
その他、一般には余り知られていないような家電まで、資料性の高い本です。
古本で結構買い集めたけど、まだ全巻揃わないです。


5/21/2015

[&] IA Cocktail Hour: IA Summit 2015 talk



IA Cocktail Hour: IA Summit 2015 talk

All the slides (and more) from the 2015 IA Summit
https://medium.com/@IAsummit/all-the-slides-and-more-from-the-2015-ia-summit-61a4d063d28c

Introduction to IASummit 2015
Summary of Topis
1. Re-framing and Un-framing IA
情報アーキテクチャのオントロジーの再確認・再定義
2. Content and Data
多チャンネル・多デバイスにおけるコンテンツとデータ
3. SHaping Organization
組織の再編と推進

IA Summit は、情報アーキテクチャに関する国際会議、
毎年春に北米で開催。4/24-26 ミネアポリスのハイアットリージェンシーホテル
カンファレンス、ワークショップ、レセプションなど。

ミネアポリスは TARGET というスーパーの本拠地。
16回目の開催、約600名。
IAの人も、UXの人も、UX戦略の人、サービスデザイナーも、コミュニケーション担当の人も、
事業会社が多いが、フリーランスの人、アカデミアの人、エージェンシーの人も。

近年だと、事業会社の人からも、ヘルスケア領域、投資系の人が多いように感じた。
USAA 軍事保険/金融会社の人がワークショップを開催していたり。
BBC などのメディア企業もセッションを展開。

Abby Covert にプレジデントが交代。
白熊本の大御所も居る。
新しい人がどんどん入っていて、フレッシュなコミュニティ。

Understanding Bee というセッション。
Q&Aセッションのようなものであるのですが、
楽しさを追求するようなもので、
遊びながら学べる工夫。質問されたから答えるだけでなく、
既知に富んだ回答をしたり。

3日で70以上のセッション。
プレゼンテーション以外にも、ゲームやカラオケや、皆で一緒に学べるアクティビティーも。
4つの並行トラックでセッションが開催。

IA Theory and Practice:実務に直結した内容
Supporting IA:知っておいた方が良いもの。行動経済学。説得力。パブリックスピーキングなど。
Carrer Development:キャリア形成や、メンタリング、教育
Flex:コミュニティーそのものについて、話し合いをする。人気セッションの再演

朝からランニングするという会。
ソーシャルアクティビティ。交流を図る工夫が増えている。
時差ぼけを直すため、AM7:30 に集合して、ランニングしたり。
始めて来た人でも交流の場がある。

ミネアポリスはプリンスのふるさとなので、プリンス楽曲の余興があったり、
みんな踊って楽しみました。

● Re-framing and Un-framing IA
岩本さん IAとしては 10年、2年前から参加。
IAの大きく3つ、概要編、実践編、組織編にわかれる。
2年前に比べると実践的な内容が減ってきた。

IAは皆のもの、システムシンキング、
世界を良くするためにIAはある。
人間だけでなく、Gaian -centered desing 神の領域に入ってきた?(笑)

特に今まではスライドを用いて説明するセッションが多かったのですが、
話しをして、IAの定義を再確認するのも多かった。



IAの領域は広いけれど、中心に Meaning を添えれば、それに沿ってやっていく。
Responsive IA から、IAは皆のもの、IAは生活のスキル。
IA for Everyone という本が出て、Webだけでなく、生活、生態系全部に関わるもの、

近々白熊本の新しい改訂版が出る予定。
建築出身のジョージが加わった。オープニングキーノートをやった。
世界を良くするために IA を。
そこから発展して、クロージングでは、ブレンダローレンさん
人間だけでなく、あらゆる生態系にとってより良いものを作ろう。だから何?という内容。
Gaian-centered design ?
ホールアースカタログの地球。ワールドIA Day でも話題になった。
世界が平和になればいいとか、地球がより良い方向へとか、今着地したのかな?
オープニングキーノートの中から。

3 Principles
1. Places made of language:言語で空間を
2. Consistency (coherence)across contexts:文脈の中で一貫性を
3. System thinking

2 Goals
Findability
Understandability

http://www.jarango.com/blog/2015/04/24/for-everybody/

テッドネルソンのスカイプでのお話し。
得るものががあったというのではなく、凄い人が参加したという。
77歳なのですが、
新しい分野は常に苦労が伴うので、若い人がんばってね!という話し。
質問そのものが深かった。

New Fields and Feel Effects Q&A
http://www.iasummit.org/index.php/node/291

●What we mean by meaning / Marsha Haverly

情報に対して「意味」はどう形成されるか、についての新しいモデル
もともとIA 界では、以下のモデルが前提であった。
DATA(データ)> INFORMATION(情報)>KNOWLEDGE(知識)>WISDOM(知恵)
一昨年、昨年 Dan Klyn , Andy Fitzgerald らが、以下のモデルを提唱していた
GONTOLOGY (個の存在)>TXAXONOMY (分類)> CHOREOGRAPHY(組み合わせ)

実用的にはこういったもでるから、データ設計やデータ管理方針の
設計指針を得る(CMA, メタデータ設計、Linked Gata)
データを活用する UX(ユーザー行動)のモデルとして用いる(マルチデバイス連携、
IoT)などの活用がかんがえられ、今後の IA 業界においては重要なセッションであったと認識されている。

言葉で定義される情報と、感覚的に捉える情報という全体像。



解釈モデル。意味的でもあり、感覚的でもあるものがエモーショナルな意味。

Twitter の初期は文字だけだったので、言語的なもの
写真が入ってくることで、心を持っていかれて解釈するようになる。
Twitter はあくまで文字を読むもの。

これからのIoTとかを考える時、感覚的なことできっかけを得て意味的なところに持っていくのを意識してデザインする。
そうやって IA は情報デザインを考えていけるのではないか。

現実的なところでは、データの管理や、メタデータをどうするのかにも役立つし、
UX を考える時、企業の情報提供のところ、
人が情報を解釈する仕組みとして、役立てる。
意味で解釈するところじゃないものと、意味とを組み合わせて、情報を提供していく。
重要なセッションだと捉えられて、再演されたセッション。

●Designing Ecologies - Andy Fitzgerald
システム思考で考えた時の情報設計基本還俗
Consistency よりもCoherence を重視しすべきという視点
見ている対象だけでなく、周辺も、全部の流れも考えて捉えるというムーブメント

Information Architecture for the WWW 4th Edition
Interwingled - Peter Morville
Pervasive Information Architecture - Andrea Resmini
IAの「意味的展開」的な書籍

■ 2. Content and Data
メタデータ、Linked Open Data, Taxonomy
企業内で持っているデータ、それぞれの関係性は Linked Data
まさに IA の話し。

Designing Webs :IAas a Creative Paractice / Paul RIssen - Data Architect BBC News Online
BBC の人が、Webサイトをデザインしているのではなく、
情報がネットワークされた、情報のネットワーク自体をデザインしている。
Web はその実装でしかない。
もう一つ抽象的な情報の関連自体をデザインしている
そこに、背景として、IoT が普及していくとか、
企業サイトが API を介して、いくとか、
一つの Web を作るだけでなく、大元となる情報のネットワークを作る。
参加者の支持を得手いた。

THink Webs not just websited
web サイトという限られた範囲ではなく、webの世界全体を考えよう

The WWWis amedium which is ideally suited to expressing creativity
WEb は創造性を表現するのに最適なメディア。

我々は Web サイトではなく、情報体という意味の「Webs」をデザインしているのだという視点
そのとき、分類(Taxonomy)をどの視点で適応するかに
キモがあり、そのために情報の関係性のモデル化が必須
例:BBC の番組分類(リメイク版のドクターフー)

Structure and Metadata:
Shortening the on-ramp to lined data
- Dalia Levine, Duane Degler

人にわかるデータをマシンにわかるデータにどう繋ぐか?Linked Data の概念
カード、カタログ、RDB、XML, RDF
IA は整理だけでなく、活用まで意識しなければならない
すでにある、分類体系・整理を活かしつつさらに活用する
Linked Data 同士をどのようにつないでいくかのモデル

業界の中で共通化するようなつなぎ、一般的なところまでのつなぎ
自社内の言葉の言い換えとか、
マシン可読性、アーカイブなどのために読み替えるためのモデル、情報管理をしていく。

全部スクラッチでやるのは無謀なので、ローカルの分類体系、情報のフォーマットで
1レイヤーあがったところで、どう変換するのか?

Atomizer:Microccontent and the Forute of IA- Bram Wessel
個々のコンテンツ Microcontent をいかに統合して、顧客て依拠うするかのモデル

The Battle for the Body Firld - Jeff Eaton
コンテンツをデバイス、メディア版ように活用するために、
ボディエリアのなかでどういった記述を行うべきか

Architecting the news - The guardian's Container Model - Nick Haley
ニュースメディア、ガーディアンのなかで記事単位をどのようにモデル化して、
日々の「紙面」として構築しているか?

コンテンツのあり方が Atomizer 化してきた。マイクロコンテンツそのものがサービスの主軸になってきた。
デジタルクーポンなど。
コンテンツ、情報を細分化して、データをリアルタイムでパーソナライズしていく。
一個一個の情報を、輻湊的なタクソノミーで分類していく。

■3. Shaping Organization
組織の再編の推進
組織というものをどう情報として捉えるのか?

IA Summit Career Workshop 2015
IA職種でどうキャリアを形成するのか?
どういう質問を投げかけて採用するのか?

Shaping Organization s to Delover Great User Experiences / Peter Merholz
組織設計や組織の構築を提供している。

優れた UXを提供/実現するための「組織」のあるべき姿を可gなえる。
Bridge BUlder として Jawbone の組織設計を担当する Peter Me 氏

1. Internal Services / Yout In-house Agency
専門チームからデザイナーがプロジェクトに派遣される。専門性の維持に有効
2. De-centerlized and Embedded / Program-based
プロジェクトチームにはじめからデザイナーが参加、1と比べて専門性の維持が難
3. Centralized Partnership
Customer Journey Map をベースに共創、責任感/主体性を養う

組織設計に王道無し?

We are the Architects / Lisa Welchman
もともとデジタルガバナンスを専門とする人。
対企業も、NPO, 事業会社にソリューションを提供している。
ローゼンフェルドメディアから、Managing Chaos という本を。
http://rosenfeldmedia.com/books/managing-chaos/

情報設計、情報を整理することで、何がもたらされるか、あらためて考えよう。
対顧客、IAでは無い人に、価値を伝える、価値を再確認する。


もっとも古い組織図。イギリスの鉄道会社

ヒト及びコミュニケーションのあり方が見直されている。
目の前にあるスクリーンのことだけにとらわれず、スクリーンの裏にある「情報」についても考えてみて欲しい
情報を整理、設計したところで、平和はもたらされるのだろうか?

情報管理はどうあるべきなのか?
フロントエンドとバックエンド、実現するためのインフラ、データ管理
コンテンツのマネジメントとそれを実現するためのインフラ
それによって組織が形成されていく。
どういう組織が良いのか?
皆が IA としての考えを持つべき。

Meaning is Flow
意味は流れていくもの。
組織の情報も流れていき、情報に接触したときに、どう解釈すべきなのか、情報は形作られるべき。

コントロールとマネジメントは異なる
平和であること、良い仕事ができること、そして事業が成長すること
「情報」そのものにコンテキストは存在し、そのコンテキストは誰かの手によって与えられ鵜ことを忘れてはならない

[&] 1000 books #112 - DESIGN LIKE APPLE



「安藤日記の千冊紹介」112冊目は『DESIGN LIKE APPLE』

大手コンサルティング会社に買収されて話題になったデザインファーム LUNAR を率いる JOHN EDSON の著作。
PowerBook 100 や、歯ブラシの Oral-B CrossAction は彼のデザイン。
そして、アップルのようにデザインする7つの原則。

1. Design makes all the difference
2. Design the organization
3. The product is the marketing
4. Design is systems thinking
5. Design out loud
6. Design is for people
7. Design with conviction

五つめの "Design out loud" は、大声でってことではなく、完璧なプロトタイプを作れ!ということ。








5/19/2015

[&] 1000 books #111 - THINGS COME APART



「安藤日記の千冊紹介」111冊目は『分解してみました』

もうそのタイトルどおり、ありとあらゆるものを分解してみた本。
Todd McLellan 氏の作品集。
http://www.toddmclellan.com/thingscomeapart
分解マニア(そんな人いるのか?)には、たまりません。
いろんな家電やデジタルガジェットを分解しまくっている。
小さいものでは腕時計から、大きなものではピアノまで。
何となく仕組みは解っていても、本当に分解したことがある人は少ないハズ。
特に、タイプライターを分解したのが、凄い好きです。







[&] 1000 books #110 - Typography: Formation TransFormation



「安藤日記の千冊紹介」110冊目は『Typography: Formation TransFormation』
タイポグラフィーの中でもグリッドデザインなどに特化した本。
何かの紹介とか何かの解説ではなく、著者の Willi Kunz がいろいろと視覚的な実験をしたり
考察したりといった、考えや想いをまとめた本。
原始的なシンボルや形、タイポグラフィーの元の材料のような根源的なもの。
何度見ても、新しい発見がある。





5/15/2015

[&] Big Corporations Are Buying Design Firms


( photo (cc) by Lauren Manning )

買収されたデザインファーム一覧を作ってみました。他にもあれば教えてください!

大企業やコンサルティング会社が、デザイン能力を増強する近道として、
実力のあるデザインファームを人材ごとまるごと買収する事例が増えてきています。
買収後は、マーケティング部門、コンシューマ部門の一部門となるところが多いもよう。
金融 Intuite が個人資産管理サービスの Mint を買収したあたりから、その気配があり。

1996 椅子メーカー Steelcase が IDEO 50%取得、その後何年かかけて買い戻されている?
1998 Sapient Corp. が Studio Archetype
2004 製造系Flextronics が Frog design
2007 Monitor Groups が Doblin を買収。2013年に Deloitte が買収。
2008 携帯 HTC が One & Co
2010 携帯 RIM が TAT
2011 ソフトウェア開発企業 GlobalLogic が Method
2011 Facebook が Sofa(ソフトウェアデザイン会社)
2011 Facebook がデジタルブックマークサービスPush Pop Press を買収。
著名デザイナー Kimon Tsinteris と Mike Matas を獲得
2012 Google が Mike & Maaike
2012 決済サービス Square が 80/20
2012 Deloitte が Übermind
2012 広告代理店 SapientNitro が Second Story
2012 Facebook がデザイン調査会社 Bolt | Peters の一部を買収
2013 Facebook が Hot Studio
2013 コンサルティング企業 Accenture が Fjord
2013 投資会社 Kleiner Perkins Caufield Byers が John Maeda をパートナーに
2013 Deloitte が Banyan Branch
2013 Adobe が Ideacodes
2014 Google X が Gecko Design
2014 金融会社 Capital One が Adaptive Path
2014 PR会社 Bluefocus が Fuseproject を 75%取得
2014 ブログ会社の Six Apart が Web制作会社 601am
2014 U’eyes Design が HI Corp の傘下に
2014 コンサルティング企業 Interbrand が HMKM
2015 Facebook が Teehan and Lax
2015 銀行 BBVA が Spring Studio
2015 コンサルティング企業 McKinsey が LUNAR Design

(2015/5/15 AM11 Fuseproject, Sofa, 80/20 PushPop, 601am, Doblin を追記しました!お知らせ頂いた皆様ありがとうございます!)

買収するのは、なぜ?

●一緒に仕事しているデザインファームを囲い込むことでライバルの仕事をさせない
●デザイン文化を社内に取り込み、既存の社員やチームに良い影響を与えたい
●デザインファームは経営や資金繰りよりも、「デザイン」の仕事に集中したい
●コンサルティング会社や、大企業も、デザインや UX の重要性に気付いた
●デザインファームは小規模、中規模のところが多く、買収金額もそう大きくならない
●必要に応じて、費用を払って短期間だけ仕事をお願いするのでは、もうニーズをまかなえない
●単なるアドバイスをして資金が尽きると去っていくのではなく、長期的パートナーを求めている

[&] 1000 books #109 - Alice's Adventures in Wonderland: 150th Anniversary Edition with Dame Vivienne Westwood



「安藤日記の千冊紹介」109冊目は『Alice's Adventures in Wonderland: 150th Anniversary Edition with Dame Vivienne Westwood』

不思議の国のアリス、150周年記念限定の、ヴィヴィアン・ウエストウッド版。
特別の装丁と、ブックカバーです。
中身は見慣れたジョン・テニエルのオリジナルイラストのアリスです。

Vivienne Westwood Red Label のコレクションとか観ると、完全にアリスの世界の衣装のよう。
不思議の国のアリスは、アニメーションも含め、何度も映画化されているけれど、ものすごい世界観なのは確か。







5/14/2015

[&] 1000 books #108 - The Big Book of Typographics 1&2




「安藤日記の千冊紹介」108冊目は『The Big Book of Typographics 1&2』

Vol.1 と 2 と二冊の本が一冊にまとまっている大判の本。
イギリス Me Company の Bjork のポスターとか。
フォントの常識的な使い方から逸脱した、実験作品や、
インパクトのあるタイポグラフィーから、
コーポレートアイデンティティや、パッケージデザインに使われているフォントまで。
500ページを越える分厚い本で読み応え(見応え?)があります。




5/13/2015

[&] 1000 books #107 - Principles of Design Theory



「安藤日記の千冊紹介」107冊目は『デザイン原論』

帯に書かれているとおり、小説を読むような感じで、楽しみながら、すいすい読む事のできる本。
事例が豊富で、解りやすく、親しみをもって読んでいける。
さらっと読めるのに、すごく深いことも書いてあって、なかなかこういう種類の本は無いです。
地下鉄のマナーポスター、地下鉄路線図、
いいちこがどこにあるのかわからなくて素晴らしい、焼酎いいちこポスター、CM、ボトルデザインを手がけた河北秀也氏の著作。





5/12/2015

[&] 1000 books #106 - Idea vol.323 Wim Crouwel



「安藤日記の千冊紹介」106冊目は『アイデア vol.323 ウィム・クロウェル』

オランダのグラフィックデザイナー、フォントデザイナーであるウィム・クロウェルの特集。
過去には ggg で展覧会もあった。恵比寿 limArt gallery でのポスター展も素晴らしかった。
80歳を越えるのに、いまだ現役。
New Alphabet という LED表示みたいなフォントが有名。
その他にもデジタル時代を先取りしたようなフォントが多数。
切手のデザイン、ロゴデザイン、本のデザインまで多岐にわたった仕事がまとめられている貴重な本。






Dutch Profile: Wim Crouwel from Submarine Channel on Vimeo.


5/08/2015

[&] 1000 books #105 - IBM Design



「安藤日記の千冊紹介」105冊目は『IBM Design』

IBM ThinkPad だった時代の、日本IBMデザインの本。だけど英語表記も書かれているです。
デザインの発想や考え方の道筋を辿ることができる、珍しい本。

表紙の小さな赤丸は、もちろんアレね。
ものすごいプロ意識の固まり、真のデザイナーの仕事を垣間みれる本です。
カタログ本、写真集だと思ったら、良い意味で、肩すかしを食らいます!







5/05/2015

[&] Hiring lessons from GV’s design event series (Japanese translation)



グーグルベンチャーズが教える、優秀な人材に入社してもらう方法(GVデザインイベントより)

(原文:Hiring lessons from GV’s design event series / by Kristen Brillantes )
http://www.gv.com/lib/hiring-lessons-from-gvs-design-event-series

グーグルベンチャーズが支援しているデザイナーやマネージャーから、どうやって良いチームを作り上げるのか、しょっちゅう尋ねられます。
どんな人を必要としているのか?
どこでデザイナーを見つけるのか?
どのように大企業が支払う給料と勝負するのか?
これらの質問に答えるため、オフレコで話し合うプライベートのイベントを2回開催しました。
Uber, GoPro, Twitter からデザイン主任を迎え、デスカッションし、BradenとDanielが率いるワークショップを実施しました。そこで、学んだ3つの教えがあります。

1) 人を探し始める前に、あなたが必要とする人物像をはっきりと把握してください

あなたのチームが小さく、予算が限られている場合、あなたはおそらく、一人で何でもできる万能なデザイナーを探すでしょう。しかし、「全てを自分で」できるただ一人の雇用を狙うことは、一番の得策ではありません。ブレイデンはユニコーン(複数の技能を持った稀に見る超優秀な人材)を狩ることに対し警告を発する偉大な論説を発表しており、私たちのパネリストたちも同様のアドバイスを繰り返ししています。ユニコーン向けの職務記述書は汎用的な条件を記述しすぎるため、より要求に合致するであろうデザイナーを逃してしまうリスクがあります。また誤って、実際とは違う形で仕事を表現してまうことにより、新人が燃え尽きてしまったり、不幸な採用をしてしまうリスクもあります。

求人のための職務記述書を記載する前に、あなたのビジネスの目標をリストに書き上げ、それらの目標達成のために個々のデザインスキルがどれほど重要か査定することをブレイデンとダはエルは推奨しています。
次に、今日現在、誰かもし雇おうと思っている人がいれば、どの程度そのスキルを補う必要があるのかを明らかにしましょう。あなたが必要とする人材と、雇おうと思っている人が持っているスキルとの差異が埋めるべきギャップです。それから、どのギャップを埋めると良いか、どのギャップがあなたのビジネスに実際に影響を及ぼしているのか、自分自身に問いかけることができます。そうすると、あなたは求人のための職務記述書を書き、効率的に求人先を選定する事ができます。忘れないでください:スキルとそのギャップを考えることによって、あなたは、最も必要とするスキルを持ち、仕事をしながらその他のスキルを身につけていく潜在能力のある専門的なデザイナーを、いつでも雇うことができるのです。

Hiring a designer: hunting the unicorn
https://www.gv.com/lib/hiring-a-designer-hunting-the-unicorn

How to write a great job description for a designer
http://www.gv.com/lib/how-to-write-a-great-job-description-for-a-designer
Googleベンチャーズが教える、優秀なデザイナーを募集するための求人の仕方(日本語訳)
http://www.andoh.org/2015/02/how-to-write-great-job-description-for.html

2) 創造的なやり方で候補者を獲得するために、時間を惜しみなく使いましょう

採用担当者を贅沢に抱えている場合でも、あなたが考えているよりもさらに多くの時間を捧げる必要があるかもしれません。あなたが探し求めているものの見つけ方を、採用担当者が正確に知っているとは限りません。あなたが必要とするデザイナーの種類を説明し、あなたが欲しているものの探し方を彼らに教え込むための余分な時間を作り出す必要があります。そうすれば、その後は、残りのことを行うのに彼らを信頼することができるからです。何人かのマネージャーは自分たちの代わりに親しくコミュニケーションできるように、自分たちの電子メールに採用担当者がアクセスすることを認めています。こうすれば時間を節約することができますし、より良い回答率を生み出せます。何故なら、採用候補者は採用担当者よりもデザインマネジャーとやりとりする場合が多いからです。

専任の採用担当者を抱えていない場合、実際に現場でたくさんの仕事をしなければなりません。毎週、途切れないオンラインとオフラインでのコミュニケーションに、たくさんの時間を割り当て、創意工夫をしなければなりません。今回のイベントに招待された専門家が示した戦略の幾つかは、以下の通りでした:

●ソーシャルメディアに求人広告を貼らないようにしましょう。それよりも、あなたのチーム文化の中から、自慢できる幾つかの話題を投稿するように工夫してみましょう。あなたのチームが素晴しいユーモアセンスを持っていれば、あなたの投稿はそれを反映すべきです!

●型破りな方法で、デザイナーを探しましょう。Twitter上で、次の好ましいデザインマネジャーやリーダーになる人を探します。または、LinkedIn上であなたが探す方法をリバースエンジニアリングしてみて下さい。大企業で現在、同様のポジションにいる人のキャリアパスを追跡して、その同様のキャリアパス上にいるデザイナーを探してみましょう。そうすれば、大手企業の人達が採用を行う前に、彼らを獲得することができます。

●自分の庭だけで探しては駄目です。斬新な観点を持ち合わせた素晴らしいデザイナーが、シリコンバレーの外にはたくさんいるのですから。

●コミュニケーションを頻繁に行う前に、候補者を研究することで応答率を増やします。彼らの価値に関心を寄せ、あなたの心遣いを示すことで、あなたが自分の紹介をより有意義にできるように学ぶことができます。

●記事を書いたり、セミナーで喋ったりすることで、デザインコミュニティのリーダーとしてのあなたの評判を高めます。人は自分にとって申し分のない会社や役割を探しているのと同様に、適切なマネジャーを探しているのです。

3) 大企業と競争するのを恐れてはいけません

金銭的に大企業と競争することができなくても、自社の長所を知り、その強みを生かすことです。大企業の給与を見てひるんでしまう人もいますが、お金が全てではありません。あなたの会社が優れている点をじっくり探し出すことから始めて、あなたの構想を信じてくれる人を探すことです。

スタートアップ企業には独自の利点がいくつかあります。今回のイベント参加者が強調したのは、大企業は持続性がありますが、スタートアップ企業は、大きな上昇の見込みのある株式を提供することができ、また、その企業での最初の、または二番手のデザイナーになる機会を与えることができるということです。大企業に飽き足らず、変化を望んでいる経験豊かなデザイナーが多数いることに気づくでしょう。接触を図る上で最適な時はボーナスが支払われた直後や、大きな仕事が済んだ後です。いい仕事でありさえすれば、いつも誰かしら仕事を求めている人はいるということを強調しておきましょう。

How top startups pay designers
http://www.gv.com/lib/how-top-startups-pay-designers

デザイナーの採用を考えているなら、以下の記事をお勧めします:

Hiring a designer: how to review portfolios by Chad Thornton, Design Manager at Uber
http://www.gv.com/lib/hiring-a-designer-how-to-review-portfolios

Hiring Designers: Advice from Twitter, Uber, and GoPro by Jeff Zych, Design Manager at Optimizely
http://jlzych.com/2015/03/22/hiring-designers-advice-from-twitter-uber-and-gopro/

Stop asking design candidates to redesign your product. It’s unfair and (even worse) it’s ineffective. by Daniel Burka, Design Partner at Google Ventures
https://medium.com/@dburka/dont-fool-yourself-testing-job-applicants-on-your-own-product-is-unethical-and-ineffective-8ac6affd73a7

How to interview a designer with the perfect design exercise by Braden Kowitz, Design Partner at Google Ventures
http://www.gv.com/lib/how-to-interview-a-designer-with-the-perfect-design-exercise

This article is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial License.
http://www.gv.com/lib/hiring-lessons-from-gvs-design-event-series