7/30/2009

[&] Masayo Ave at AXIS




Amazon.co.jp: AXIS (アクシス) 2009年 06月号 [雑誌]: 本

AXIS FORUM
感覚の美をデザインに求めて
阿部雅世のデザインワークショップ9年の軌跡
http://www.macreation.org/
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9年間のワークショップの紹介。
2001年にフランスの街にある美術大学でワークショップを始めた。
全部見せるとオールナイトになってしまうのでしぼって紹介。
Haptic 関連の学科を実験的に作った。

 学生と一緒にやったワークショップ
 イタリアの職人さんと一緒にやったワークショップ
 2006年以降、子供のためのデザインワークショップを何度か実施。

もともとは素材が持つ触覚的な美、感覚的な美に
ずっと興味を持ってきた。日本では建築の勉強をしてからイタリアに行った。
イタリアは建築もテキスタイルもファッションも、近いところにいた。
素材を通して色々な仕事に関わることができた。

91年、初めての素材の仕事。テキスタイルのコンペのための仕事。
素材の中に潜在する可能性、触覚的な美をデザインできないかと考えた。
触覚、広げて、感覚全体をデザイン的に豊かに使えるかと考えた。

ライクラーというデュポンの素材。
強い素材で伸縮する。カッティングして使った。
素材の実験をした時に、どのように応用できるかに興味をもった。
家具にテキスタイルを応用したらどうなるか?前例を見せようと考えた。
家具の応用。ファッションへの応用。

素材の研究をしているが、研究のための研究ではなく、
どういう道が作っていけるのかが、面白い仕事。
応用例を見せると人に伝わる。91年頃。
素材にこだわった仕事を続けていた。

SOUND OFMATERIAL St.Etienne 2001
初めて感覚的なワークショップをおこなった。
三週間8人の学生。

素材の中にある感覚をいかに発見できるか?
プラスチックのシートなど、工業的な素材。
写真撮影し、写真を通してキャラクタを引き出すことを行なった。
工業製品のエラーを、発展したグラフィックとして捉えることができた。
なるべく自分が一番面白いと思っていることを体験して欲しかった。

AIR:絵に描いてスケッチするのではなく、三次元的なものを考えるとき、
モデル(模型)を作って考える。紙粘土など。
そういう手法はアカデミックな手法では無いが面白い。

「シャボン玉をデザインする」を課題にした。
椅子をデザインするのは椅子の形ではなく、座り心地をデザインするもの。
シャボン玉は○を書いてもいいデザインはできない。
シャボン玉を作る装置をデザインしなければいけない。
シャボン液のレシピを作らなければいけない。
自分たちで生産できるものを制限とした。
いい風船ができるものを試してみた。

コイル状に巻いたところによくシャボン液がたまる。
双子のシャボン玉ができるパターンが見つかった。
最後に化ける瞬間を一緒に楽しむワークショップ

REFLECTION DE LA COULEUR COLOR REFLECTION
毒々しい色も、反射板として使うと、壁に色を着けることができる。
なんの変哲もない蛍光灯も、リフレクターで色を着けることで
空気に色がつく。
プラスチックのカップの中に水が入ったものを置くと光が出る。
パーティトレイを作った。
デザイン学科の二年生。フランス人、留学生、全部で8人
ビエンナーレで展示を行なった。
トレイを商品化したいという会社も。

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2004年ベルリン芸術大学で客員教授として招聘された。
Haptic 展示(原さん)に招待展示。TAKEOがスポンサー
点字の印刷で使う技術を使って 800dot というブックカバーを作った。
エンボス加工ではなくて点字印刷の技術で作ることができた。

座談会を開催。Haptic (触覚)という要素が
隙間要素ではなく、デザイン分野として確立できるといいですね。と。
ベルリン芸大で、Haptic インターフェースデザインの活動を始めた。

■SOUND OF MATERIAL berlin 2004-5
月に一度ミラノに通ってワークショップを行なった。
16人、九カ国からの学生が集まった。
触覚に名前を着けられるか。ふわふわとか。
ヨーロッパは、エモーションを表現する言葉は少ない。
状況を説明するような言葉のみ、気持ちを表現する言葉が少ない。
まず自分たちで定義する。
まずは触覚をデザインプロジェクトに持ち込むにも言葉が足りない。
都市に出た人でフィールドワーク。
持ち寄ったものを見せ合う。
16人が心でこれだと思える言葉が定義できるかが最初の課題。

 「ふわふわ」は共通の感じ。
 「ぽこぽこ」も共通で分かってもらえた。
 「ぱらんぱらん」は新しく皆で定義できた
 SPRETTIG 枝毛状
 HARA ベルベットみたいな手触り。
 RAFLIC : しわしわ、ぎざぎざ
 GEMY: ワックス状のシリコンみたいな手触り。
 CIC-HARA : チクッとする。いっけん柔らかだがトゲがある。

■Design Research
実態に使うかどうかを見たかった。
その言葉をどんな素材で表現するのかをサンプルを見せる。
テキスタイルの学生、プロダクトの学生らが自分で作ってみる。
ベルリン近郊の会社が持っている素材を探しだし、集めてきた。
馬の毛とか、さまざまな素材が集まった。
ファッションの学生はいろんなものを作ってみたり。
どこで応用しようか考えた。

■Desing Developments
オブジェクトに変換していく。
感覚を喜ばせるオブジェクト。手に握ったり、抱きしめたりして感覚を喜ばせる。

Haptic Ball SKINII-Collection
製品を説明するキーワードとして Haptic Type : 製品のクレジットに入れるようにした。
真ん中は透明なボールにして、様々な素材のニットをかぶせていった。
フエルトで表現したものを手で握れるコクーンというボールを作った。
Haptic Ball COCO / LiTTLE Planet 馬の毛を編んだもの。
触るオブジェだけでなく、
ボディランドスケープを使ったもの。首の周りにふわふわが触れるもの。
手が刺激される手袋。

Table Basket : ワイヤーに PPC がかかっているものをクラシックに編んで
シルバーボールを作った。
プラスチックの部分が熱で解けるので、とかして固定してテーブルマットを作った。

deskpad
マウスパッドはあるが、体のためのパッドは無い。
テーブルの角が気持ちの悪い思いをする。
どこがどう触っているのかを分析して、合ったパッドを作った。
部屋の中でどれだけ Haptic なことができるか。
ソファや、カーテンなど。
どのあたりにどんな障り心地があると心地いいのか。
毎日触る「日記」も考えた。
インテリアのランドスケープ、ココナッツファイバーをゴムで固めたものを重ねたイス
ニットでテクスチャを作り、座ったときに脇の下が気持ちよく座れるソファ。
ビスコーズの綿は握りしめると新雪を踏んだときのような冬のクッション。
素材のビニールのボールと小さい発砲スチロールが静電気でくっつくことを使い、
星座を見られるようなもの。
展覧会として展示した。

SOUND of MATERIAL, Milan 2005
Brera Art Academy in Milan
みな Haptic な言葉を使うようになった。
イタリア人でワークショップを行なうとどうだろう?
観察して、サンプルを集めて、分類。
イタリア人はするすると、いくらでも言葉でてきた
 Picci-HARA: ふわふわに見えるがピタピタする。
 Flim やわらかい繊維状
 Mus Hara - ぬれた Hara
 ZaraZara
 Scrack
 Sciuff
 BLuf BLuf

一度まとめようと。ベーシック Haptic ワードの辞書を作る。
足りないものを探した。
自然は共通としてイメージできる。写真。
素材と写真と両方で見せる。
いい写真が無いと辞書に入れられない。

エストニアの言葉には自然を表現する言葉が多い。
格安航空券で行った。
足りないイメージがあれば、加えてもらおうと思った。
たんぽぽの綿毛:ふわふわを表現するベストな表現。
ヤン・カプレンスキー氏にインタビュー。

集めたもので、何を作れるのか?
40語。
どういう順番で並べるのか?
堅さ 柔らかさ。
乾いている、濡れている。
大学の中での展示を行なった。工業素材のサンプルを主に展示。

aiai
poko-pa
gemy
bluf bluf
sciuff
puk
bliba
plam plam
flap flap
parang parang
kiri kara
kila kola
tsiss
darss

言葉の辞書を利用することではなく、
プロジェクトに関わる人で共通の言葉を作ることが大事。
工業素材はそれ自身が Haptic な質を持っているわけではなく、
工業製品を料理する方法によって、触れるものになる。
スケッチはせず、ダイレクトにモノをつくっていく。

郵便局で切手を貼るときに使うスポンジとか。
料理の仕方で障り心地が良くなる。
普通のコピー用紙も。
触る前に手を洗うと感覚が研ぎすまされる。
パネルのセットはイギリス、ロンドン、ウィーン、エストニア、
だいぶくたびれている。ついに東京に。

目の見えない人のためのワークショップ
初めに触り心地を共有する。

■ウィーンの応用芸術大学でのワークショップ

800dot を作った本のカバーの触り心地。
普通は本の内容を示すのには、見た目だけだが、
触り心地で本の中身、手を持つオブジェとして考えられると素晴らしい。
トリノのブックフェアでワークショップを行なった。
自分の好きな書籍を、Haptic 表現する。
岩波少年文庫のようなもの、子供向け名作100選のような書籍。

二人で一冊本を選んで、
本の中身に Haptic などんなものがあるのかを考えながら再び読む。
自分のプロジェクトはこなせるけど、二人で読むのは難しいが仲良くなれる。
読みながら Haptic などんなものが出てくるのかを書き出す。
週末は植物園に行って、触覚を思い出す。
触りながら、分析して、本の内容を思い出す。
出てきたキーワードを素材に変換する。

実験的にたくさんのものをつくって、その後しぼりこんでいく。
熊のプーさんのチーム、ワックスとフエルトを組み合わせる。
ドリトル先生のチーム、毛が生えている本。
パブリックに公開する場を持たないといけない。
デザインは個人的なものをパブリックにする場。6冊の本が完成した。

■SOUND OFMATERIAL, Nuoro 2005, 4日間。
サルベニア(地中海の島)ノーラ:金物工場
ワークショップの参加者が
自分のうちの工房に Haptic なものがたくさんあることに気づいた。

Masayo Ave + Tom Duggan
ハーブの強い香りが街中にしている。
古い空き家のお屋敷を展覧会の準備を。
会場をあらかじめ見ておくと、展示場所を考えながら作ることができた。
工房の仕事は作るよりも修理する方が多い。
個人邸宅の金物、ホテルの金物などを手がける。

何に一番興味があるのか?
テラコッタの風鈴が一番気に入った。
そこをスターティングポイントにした。
共通して興味があったのは「錆びた状態」

風鈴:サルベニアは海に囲まれたとこなので、魚の風鈴を。
アジの開き風。柔らかいメタルでどのような形にするのか試作。
サルベニアの風を輸出できるような製品になるといい。
人に伝わるようなオブジェを作る。
バランスをとって、回るオブジェ。
メタルのチューブをカーブさせたもので、限界に挑戦。
量産するにはどういうプロセスでできるのか。工夫しながら考える。
50個試作。制作時間がわかる。

虫食い状態になっている葉っぱ。何かに使いたいと思っていた。
TRAFORATURA: 虫食い状態。
雨どいがメタルに当たる音を使って何か作れないか?
夜中に泳いで、石を見つけるのがミッション。

Haptic Dictionary のプロジェクトが進行中の時、
コッポコッポのいい例があった:溶岩を撮影。
途中でローズマリーを摘んでいったり。
ハーブランプが完成。いい香りがする。

素材によって音が違う楽器のようなものを作る。
金属を磨くときに、サンプルをいくかつくる。
酸化させたものを磨いたり。
光るガラスの粉をかけて焼いたり。
ハンダが飛んだ素材。
みがいただけで完成するのか、酸化させて虹色になったものを磨くのか。
結果的に、酸化させて磨くことにした。

展示会:錆の画像をつかってインビテーションカードにした。
Haptic Dictionary も展示。サルベニアにある素材で見せるように。
工房ができる技術の限界を見せる展示になった。
ハーブランプ、小さなものをサルベニアのホテル用に作っている。
700人の見学者、村の人が全員来たかも。
質問がとても的確。パン屋のオバチャンも、デザインが何だか分かっている。

最終日に1日、子供達向けに説明しながら見せる会を開催した。
幼稚園の1クラスを招待。
どういう素材を使って、どういうプロジェクトなのかを説明した。
バランスの原理、目をつぶって音を聞いたり。
生活の周りにある素材を使って説明したので、家に帰ってからも、記憶が残る。

最後の晩餐
4日間のデザインプロジェクト。

■子供のワークショップ
5歳、6歳、言ったら言った通りにわかってもらう。
大学教育では遅いのかもしれない。
子供が親に説明すると、親がやっとわかってもらう。
初めは 2006年にオペラシティギャラリーでワークショプを開催。
インゴマウラーの展示のサイドイベント。

当初は夏の工作教室のようなものと想像していが、
一ヶ月間は展示ができた。ちゃんとしたデザインプロジェクトとして開催した。

「光の魔術師」に対抗して「陰の魔術師」
SPIRIT GARDEN 2008 Shizuoka
小学校の 1-2 年生。アシスタント3人。
プロのエキスパートが助け合って作るものと分かってほしかった。
庭師にも来てもらった。井の頭公園の庭師。

廃校を使ったギャラリー。
子供用の水道(洗面台)が残っているのに、子供が居ないのがとても寂しく感じる。
影絵の枝だけは大人が準備。
草の名前は漢字で示して、ふりがなをふって説明するようにした。
「子供だましはしない」というのがテーマのワークショップであった。

葉っぱをつけて、森をつくる。葉っぱを観察する。
プロの庭師から説明を受けて。
一緒にいろいろ発見。
いい葉っぱを集める
葉っぱを見ながら、描く。
集中力が素晴らしい。大人がじゃましなければ、いつまでも描いている。
机を使わないで、床で描くのが良かった。場所や面積を限定しない。
床で作業すると、いちばん気持ちのいい位置を導きだすことができる。

絵に描くと一瞬を永遠にすることなんだ。

葉っぱだけではなく、蝉の抜け殻とかも。
自然に囲まれているので、良く見ている。
子供たちはランチの後にパワーアップする。
最初から好きなものを描きなさいというテーマにはしない。
完成(はりつけ)の前に片付け。
影絵にすると、魔法の森ができる。
葉っぱを作っていた時と違って、皆の作品になる。

2日目は縦の森。
違うメンバーで同じプロセス。
はれないくらい素材が揃ったので3面目を制作。

イタリア人の子供達でも実施。

私たちの感覚は 10歳くらいを頂点として、
放っておくと感覚が落ちていくもの。
遊びなどで磨いていけば、
10歳くらいの感覚が保てる。

味音痴のコックと同じように、なにかデザイナーにもできないか。
デザイン体操のような訓練できるようなメソッドとは。

辞書を作るプロセス。
ベルベットようのなものを触って、どういう言葉で表現するのか?
自分ではどう表現するのかといった言葉を引き出す訓練を毎日おこなう。

「発見する目」工業製品の世界では、
誰にも見つけられていない回答を見つける目が無いと始まらない。

個人的プロジェクト:自然の中から ABC の文字をみつける。
目を鍛え、想像(空想)能力を育てるための訓練。
デザインジャーナリズム参加者の学生の目を鍛えるプロジェクトとして実施した。
子供だとしばらく慣れると何を見ても ABCに見えるように。
自然の中には全て回答がある。
発見する能力で新しいフォントのデザインもできる。
冬は8が多い。春は6が多い。

香りの色:ラベンダーの香りは紫?
香りがどんな色なのかを引っ張りだす訓練を開催している。
まとまったら本にしようと考えている。

子供のワークショップ感じるところがいろいろあった
「ムナーリの言葉」(ISBN 9784582834482)

子供の心を一生の間、自分の中に持つには、
知りたいという気持ち、伝えたいという気持ちを持ち続けること。

7/29/2009

[&] Tomi Ungerer



Amazon.co.jp: 芸術新潮 2009年 08月号 [雑誌]: 本

なんだかものすごく記憶の奥底にしまわれていた記憶が蘇ってきた。
今月号の「芸術新潮」は Tomi Ungerer の特集。

子供の頃「すてきな三にんぐみ」という
なんだかおどろおどろしい、怖いんだか、優しいんだか
よくわからない絵本を、わからないなりに何度も何度も読み返していた。

その膨大な作品群は、たった一枚の絵からも
壮大なストーリが見えてくる、不思議な絵の数々。

[ Tomi Ungerer 公式サイト ]

ブラックユーモアのテイストと、なんとなく皮肉ったような、
風刺しているかのような。
決して可愛いだけどか、憎らしいだけとかじゃない不思議さ。

「すてきな三にんぐみ」はアニメーション作品もあるみたい。
Tomi Ungerer はポスター作品も数多く、いろんなことを考えながらみていたら、
なんと Tomi Ungerer デザインの幼稚園があるらしい。

もう、○○作家だから、〜〜の分野の仕事はしないとか言っている場合じゃなくって、
クリエイティブ魂が発揮される分野は無限に存在するってことだな。

7/28/2009

[&] Parrotphotoviewer




Parrot Wireless DIGITAL PHOTO FRAMES. Official site, Parrotphotoviewer.com

Parrot Design のフォトフレーム。
性能的にはごくごく普通のフォトフレームで、一般的な製品との違いは
Bluetooth の各プロファイルに対応していることくらいしか無い。
(Bluetooth 対応の携帯電話から直接転送できる)

なのに、パッケージといい、フレーム(枠)の質感といい、
この「欲しく」させる感覚は、なんだんだろういったい。
ミニマリズムのなせる技か。

MARTIN SZEKELY version は、フォトフレームが OFF の時に鏡になる。
さらに写真が「正方形」になるので、
ごくごく普通の写真がロバート・メープルソープ風になる(ちょっとほめすぎ)

日本の家庭や仕事場だと、壁や机に
あまりフォトフレームは一般的に飾られていない。

フォトフレームを「飾る」という風潮を生み出すこと自身が
ターニングポイントなのかもしれないな。

あと、フォトフレームが頭の中に浮かんできて、
「是非とも、このフォトフレームに表示したいな」
と思って写真を撮るようになったら、フォトフレームの勝ちかもしれない。

とかいいつつも、そんな勝ち負けは重要なことじゃない。
生活の中の、ふとしたシーンに、
美しい写真が傍らにあることは、とても素敵なことじゃないか。

7/27/2009

[&] Helveticons





Helveticons

フォントの種類とか、
フォントのウェイトとか、
フォントの文字詰め具合とか、
文字組みがうんぬんとか、
「文字」にこだわる場面は多い。

けれど、紙面や画面で使う時に
「フォント」と「アイコン」をセットで考えてはいなかった。

無意識のうちに常にセットで考えていた人はいるかもしれないけど、
戦略的に、意識的に FONT+ICON の組みあわせたアイコンセットが登場した。

Helveticons は Helvetica と Icon の組みあわせ、他にも
他のメジャーなフォントとアイコンを組み合わせるパターンを確立したいな。

普段は一緒じゃないし、似たもの同士とは思われないけど、二つが
揃った時には、圧倒的な美しさを持つ組みあわせってあるんだなって。
そう思う。 かすかに。

7/25/2009

[&] Tron Legacy




Flynn Lives(←予告編)

1982年、当時 CG がまだ物珍しいものだった頃。
CG を最大限に生かした映画 [ Tron ] を観て度肝を抜かれたわけだ。

その当時は全部 CG だと思って関心していたんだけど、
実際はロトスコーピングや、手書きによる特殊処理(いわゆるアニメーション)など、
膨大な手作業で作られていた部分が多かったと言うことらしい。

そんな多くの(古株)CG 技術者にとって思い入れのある Tron がリメイクされる。

Tron Legacy (2010)

当時の思い出深い映像のまま、精彩にさらにカッコ良くなって再登場。
リメイクは裏切られることが多いのだけど、この Tron Legacy は、
思い出以上の映像かもしれない。

[ CRAY-1 Hardware Reference Manual ]

当時レンダリングに用いられた CRAY-1 (椅子型のヤツね)は
現在にすると 300MHz の Pentium 相当。160MHz, 8MB RAM.
今のコンピュータでどれだけの映像が作れるのか。
パソコンとの速度差は数十倍だけれども、
映像を観た時の感動が何十倍になるわけではない。

余談だけど、Cray 博士の趣味(息抜き)はトンネル堀り。
トンネル掘っていると新しいアーキテクチャを思いつくらしい。
思いつきと、確実なアイデアと、それを実現する力だな。

7/22/2009

[&] Palm Pre webOSdev



Getting Started – webOSdev – Palm

Android, iPhone ときて当然 Palm Pre にも興味津々。
初代 Palm を $200くらい?で個人輸入して使い始めた身としては、
今は使っていないけれども Palm には思い入れがある。

CES 2009 で実機を見て以来、単なる携帯電話とは違う、
いわゆるノートパッド、PDA としての Palm Pre に期待感が高まる。

そんな中、Palm Mojo SDK がリリースされ、
MacOS X / Linux / Windows の VirtualBox 上で動作する。

エミュレータを起動すると、Palm Pre の雰囲気が良く分かる。
全部のアプリがまるで Web ブラウザ上で動いているかのような
快適な操作感。
iPhone とも Android とも違う、
 「crispy」な感触。パリッとした爽やかな感じと言えばいいだろうか。

アプリの数がものすごく少ないのだけど、アドレス帳など本当に使うものが
どれも素早く使えるように深く考えられたユーザインタフェース。

日本上陸はまだまだかもしれないが、
iPhone にも Android にも無い、何かが Palm Pre にはある。
それは何だろう。
明確には分からないのだけど、何かある。

7/21/2009

[&] We Choose the Moon





We Choose the Moon: Pre-launch

人類が月面に降り立ったのが、ちょうど 40年前のこと。
そのアポロ 11 号のミッションを追体験できるのが
[ We Choose the Moon ] というサイト。

このタイトルはケネディの
「We choose to go to the moon in this decade.
  (われわれはこの10年で月へと行くことにした)」
という演説の言葉から。

NASA のサイトからもハイビジョンサイズに再編集された footage が
公開されている
[ Apollo 11 Partial Restoration HD Video Streams]
画質こそ荒いけれども、その臨場感といったら目を見張るものがある。

[ Google Earth ] も月面表示対応したし、一挙に月ブーム到来か。

幼少の頃、家には月とアポロとの交信を記録した小さなレコードがあって、
子供の僕にとっては、何言っているのだかさっぱり分からないまでも、
なんだか自分が宇宙飛行士になった気分でその交信を聴いていたものだ。

アポロ計画の飛行制御コンピュータは、計算が間に合わなくって 3台とかで
多数決で決めていたと聞いたかすかな記憶があって調べてみた。

RAM が 4KB
CPU が 1.024MHz
ですと。今の携帯電話はこの数百倍〜数千倍のスペックか。

遥か遠くの月に思いを馳せながら、
アポロ 11 のマニュアルを手に入れようと目論むのであった。
冷戦時代のスパイ経由裏ルートじゃなくって、Amazon でね。

Nasa Apollo 11 Manual: 1969

7/16/2009

[&] Apparati Effimeri



Apparati Effimeri

建築物にビデオ映像を投影して、
あたかもその建築物の外壁が変化しているように見える。

この手のアプローチは、グラフィティ系のアーティストが何組か試みている。
純粋に建築からのアプローチはこの Apparati Effimeri が初めてかもしれない。
"Architectural video installation" と銘打っていくつかの映像があり、
どれも現実の建築物が「拡張」されたかのような既視感にも似た
独特の感覚がある。

最近人気の AR も情報を付加して「拡張」するものは多いけれど、
本当の意味で人間の「感覚を拡張」ところまで考えているのかな?

見た瞬間、独特の感覚が得られる、自身の五感の空間や時間が延長されたような感じ。
「拡張」される人間の感覚にはまだまだ可能性が眠っていそうだ。

APPARATI EFFIMERI Tetragram for Enlargment from Apparati Effimeri on Vimeo.

7/09/2009

[&] Audi piano


High Performance: Audi designs a €100,000 Bosendorfer piano to celebrate centenary

Audi design のグランドピアノ。
意外性というか、そう来たかとういうか。
コラーニのピアノほど奇をてらってもいない。
重厚さとピアノらしさは残したまま、新鮮な形を魅せている。

ほぼ完成系に来てると思われる楽器ピアノも
素材や加工技術の進化でまだまだ変わる余地があるのだろうか。
音の広がりとか、音質とか気になる。

ピアノはたぶん 100年後も同じような黒鍵と白鍵が並んでいるんだろうけど、
ピアノそれ自身の形は、今からは想像もつかないものになっているかもしれない。

とか言って、全然変わらなかったりするんだろうけど。

変わって欲しいものもあれば、
変わらないで欲しいものもある。そういうことかな。

7/07/2009

[&] gachapin


ガチャピン日記

ガチャピンの七夕の短冊

 「もっともっとチャレンジしたい」

いつまでも挑戦を忘れない緑の生き物。
がんばれガチャピン。

君は自分が思っているよりも、ずっとずっとカッコいいよ。

[&] Seastead Design Contest



These Are the Winners of the Seastead Design Contest

海の上の建物コンテスト。

突拍子も無いものではなく、実現可能な路線。

こういう海に浮かぶ建物、どこかで観たことあるな〜と思ったら、
Cirque du Soleil の "O" に出てくる家みたいじゃないか。

7/03/2009

[&] A Paper Craft Castle On the Ocean


A Paper Craft Castle On the Ocean � Tokyobling’s Blog

美しい。
なんとも言えないライティング。
そして紙とは思えない重量感。

紙で作れるものの可能性は無限大だな。

海ほたるネット -  「海の上のお城」展示

7/02/2009

[&] MyZeil




MyZeil - Home

なんですか、この建物は。
MyZeil という商業施設。

どうみても、隕石が落ちてきて、穴が空いたとしか思えません。

建築家って、何かを「創る」、構築することを得意とするので、
こういうアート的な「壊す」というアプローチで表現するのは初めて知った。

あとクラインの壺のように、内側と外側の感覚を超越した造形が素晴らしい。

この目で観る機会があるだろうか。