6/28/2015

[&] Cannes Lions 2015 - film-craft



Cannes Lions 2015:フィルム・クラフト部門受賞作まとめ

■ GRAND PRIX
Monty's Christmas - John Lewis Partnership - Adam&eveddb
イギリスの百貨店チェーンのCM, 子供の想像力は無限なんだと感じさせる素敵なクリスマスのストーリー。


■ 3-second Cooking “Super Fried Dumpling” - Ntt Docomo - Tokyu Agency, Ntt Advertising
日本のCM, 話題にもなりました。ネットの速さをアピールする 3秒クッキング。



■ Every Day Is Day One - Samsung - 72andsunny Amsterdam
サムソンの防水スマートフォンの広告、サーフィンを題材に、
どんな達人にも誰もが始めて体験する日があることをうまく表現している。


■ Piano - Diageo - Santo


■ Everyone Is Gay - Mix Brazil Cultural And Diversity Association - Neogama Bbh


■ The Other Side - Honda - Wieden+kennedy
善を示す白い車と、脈動感や悪を示す赤い車の映像を対比させ、切り替えてみられるホンダ車の広告。
今回のカンヌライオンズ全般で、一番好きな広告かもしれない。
理由は、単純なアイデアを、ものすごくプロフェッショナルな技で、驚異的なクオリティに仕上げている事。
そして、単なるファミリーカーではなく、信頼に値する走り屋のための車であるということを示している事。
YouTube の映像で雰囲気は解るのだが、是非公式サイトで動画を "R" キーで切り替えて観て欲しい。
http://hondatheotherside.com/


■ The Ocean - Conservation International - Tbwa media Arts Lab, Mal For Good


■ 37 Days - Atlantic Group - Leo Burnett France

Leo Burnett France pour Atlantic Group - «37... 投稿者 strategies-creations

■ This Girl Can - Sport England - Fcb Inferno 2015
単に美しさだけではない力強いメッセージ。出来るという気にさせる映像。


■ 100 - Leica Gallery São Paulo - F/nazca Saatchi & Saatchi
ライカ(カメラ)の歴史を振り返る、美しいストーリー。動画なのに、どんな映像よりも写真を喚起させる美しさ。


■ Birth - Audi - Bbh
新しい車が生まれる瞬間を、馬の出産のシーンに例えた映像。CG無しではあり得ない、美しくも力強い映像と音。


■ War On Drugo - Instituto Igarapé - Almapbbdo


■ What Lives Inside - Episode Three - Intel + Dell - Pereira & O'dell







■ Maya - Sse - Adam&eveddb

SSE "Maya" from The Mill on Vimeo.

Behind The Scenes of SSE 'Maya' from The Mill on Vimeo.


■ Beauty Grew All Around - Regency Beauty Institute - Colle + Mcvoy

Regency Beauty Institute: "And The Green Grass Grew All Around" 2014. from Marty Geren on Vimeo.


■ The Game Before The Game - Beats By Dr. Dre - R/ga London


■ The Last Game - Nike Football - Wieden+kennedy

6/27/2015

[&] Cannes Lions 2015 - mobile



Cannes Lions 2015:モバイル部門受賞作まとめ

■ GRAND PRIX
Google Cardboard
VRの世界を一気に一般のスマートフォンユーザーにまで拡げた Cardboard
https://www.google.com/get/cardboard/



■前出:The Ice Bucket Challenge

■ Ea Sports Madden Giferator: An Art, Copy & Code Project With Google - Ea Sports - Heat, Grow, Google
実際のフットボールの試合シーンと同じ場面をゲーム映像として作ってしまう。
素材は一気にソーシャルに、広告に活用される。


■ The Pursuit By Equinox - Equinox - R/ga
ロードバイクでのトレーニングを、孤独な時間ではなく、トレーナーと共に楽しむ体験に。
http://www.equinox.com/thepursuitbyequinox

The Pursuit - Equinox from Brent Mata on Vimeo.


■ Lisnr - Lisnr - R/ga
人間に耳に聞こえない高周波をトリガーとして活用できるデバイス。NFCを置き換えるとも言われている。

LISNR at R/GA Demo Day 2015 from Lisnr on Vimeo.


■ Makeup Genius - L'oréal Paris - Mccann Paris
スマホアプリで、メイクアップの指南。
スマホのインカメラと顔認識技術の進化により、相当自然なバーチャルメイクシミュレーションが実現。


■前出:Clever Buoy

■前出:Hammerhead

■ The Unforgotten - Illinois Council Against Handgun Violence - Fcb Chicago


■ Project Learning Curve - Domtar - Eric Mower + Associates
子供達の手書き学習のためのソリューション


■ Base Phoneaddress - Base - Ddb Brussels
スマートフォンの現在地を、新しい物理アドレスとして利用するための仕組み。
例えば公園に居る時にスマートフォンでピザを注文して、到着までに公園内を移動していても、ちゃんと届けてくれる。

BASE Phone Address - Launch video from Tim & Stefan on Vimeo.


■ Backmeapp - Procter & Gamble - Leo Burnett Italy
女性が深夜、徒歩で帰宅する途中、知人に遠隔で見守ってもらうシステム


■ Sos Sms - Mexican Red Cross - Grey Mèxico
医療情報を赤十字に登録しておき、緊急時に SMS で問い合わせるだけで、救急隊員が簡易カルテを見られるシステム


■ LGBT Avatars - Prague Pride - Ogilvy & Mather Prague, Geometry Global
LGBTへ対する暴力問題を考える


■ The Les Paul Skill Check - Gibson Guitar - Serviceplan
曲名発見アプリ Shazam を活用した、ギター演奏スキルチェック。


■ The Fun Queue - Liseberg - Shout
遊園地専用アプリ。一緒に競争して楽しむアプリで、結果が良いと、遊園地のアトラクションの列を VIP待遇してもらえる。


■ Owlet - Owlet Baby Care - R/ga
乳幼児の足につけるデジタルデバイス。様子をリモートで知ることのできる専用アプリ


■ Sports Homework - Gatorade - 4 Am Saatchi & Saatchi
運動の宿題をうまくコントロールするためのウェアラブルデバイスの提案
http://www.advertolog.com/gatorade/casestudy/sports-homework-20398205/

■ The Next Photo - Childhood Eye Cancer Trust - Wunderman
スマートフォンで子供の目のガンの発見、診察


■ The Backup Memory - Samsung Tunisia - 3sg-bbdo
アルツハイマー患者がいろいろ忘れてしまうのを、アプリによって助けるプロジェクト。


■ Found - Mars - Colenso Bbdo
アプリを活用して迷子犬を近所の人達で見つけるためのサービス


■前出:Look at Me

■ #Springisweird - Gap - Wieden+kennedy
「春は気まぐれ」15秒 x 12編の恋愛物語
こんなにうまいこといくか〜 と、見ていて恥ずかしくなるけど!

[&] Cannes Lions 2015 - cyber

広告祭 Cannes Lions 2015:サイバー部門受賞作まとめ

■ GRAND PRIX

Gisele Bündchen - I Will What I Want Under Armour - DRAGO5

スーパーモデル、ジゼル・ブンチェンの
自分で出来ること、自分で変えられることに集中して、成功をつかんだというストーリーに重ね合わせた
アンダーアーマーの広告「私の意志のままに」
キャッチコピーは「意志さえあれば、誰かの後押しや賛同もいらない未来は、与えられるものではない自分でつかみ取るもの」

■ Unskippable: Elevator Geico - The Martin Agency

YouTube で見たい動画の前に再生される広告。そんな広告、誰も好きじゃなくて、スキップしたがる。
それをスキップできる)5秒後にすごい楽しく、興味深いネタふりをして、見続けさせる工夫。
別バージョンもあり。


■ Look At Me - Samsung Electronics - Cheil Worldwide

単に恥ずかしがりだったり、様々な要因で、人の目を見て話せない子供達に、
アプリの力を借りて、コミュニケーションを取りやすく仕向けるための、サムソンの社会貢献プロジェクト
http://pages.samsung.com/ca/lookatme/English/

■Groceries Not Guns - Moms Demand Action For Gun Sense In America - Grey Canada
アメリカの複雑な銃事情を描いた広告。

http://adland.tv/commercials/moms-demand-action-kroger-shopping-not-allowed-2015-60-usa


■The Ice Bucket Challenge - The Als Association - The Als Association
一時期、一世を風靡した、アイスバケツチャレンジ。
賛否両論あったけど、ALSのことを世界中に知ってもらえて、良かったと思う。


■Dream On - Adobe - Goodby Silverstein & Partners
Photoshop 25周年ありがとう!
Photoshop が何だったのかを振り返るだけでなく、
Photoshop が作り上げた数多くのクリエイティブに注目しているところが素敵。


■Print For Help - Hewlett-packard Brasil - Fcb Brasil
ブラジルでの行方不明者の発見キャンペーンをプリンタメーカーHPが後押ししたもの。
プリンターは単なる紙に印刷できる機械というだけじゃなく、ネット時代の有益なメディアなんだと思わせてくれる。


■ #Likeagirl - Procter & Gamble - Leo Burnett Toronto, Leo Burnett London, Holler, Leo Burnett Chicago
女の子らしいというとはどういうことか。
「女の子っぽく」と言われると大人はナヨナヨした女性を演じるが、
10歳の女の子は全力で走り、全力でボールを投げる。
何がリミッターをかけてしまっているのか、何がステレオタイプな女性像を作り上げてしまっているのか考えさせられる。


■ The Other Side - Honda Motor Europe - Wieden+kennedy
いいお父さんの白い車と、ちょっと悪者の赤い車、"R" のキーを押すだけで、
映像が切り替わり、違った一面が垣間みれる。
この、心躍る感といったらありゃしない。
単なるファミリーカーではないく、走る楽しみも素晴らしいんだよ!ということがとても伝わってくる。
二種類の映像の構図がまったく同じ、全く同じ尺なので、これの撮影は超大変だったと思う!
http://www.hondatheotherside.com/


■ Hammerhead - Hammerhead Navigation - R/ga
自転車の方向指示器。スマートフォンの画面を見るよりずっといい。
R/ga は最近ハードウェアづいているような気がする。
何か解くべき課題を見つけて、それを解く方法として、スマホアプリに留まることなく、
専用のハードウェアを作ってしまうのは、カッコいいと思う。サポートととかメンテとかどうするのかは置いておいて。



■ The Berlin Wall Of Sound - Soundcloud - Grey Germany
音源共有サイト、Soundcloud ならではのプロモーション。
ベルリンの壁の音を再現。

https://soundcloud.com/berlinwallofsound/the-berlin-wall-of-sound

■ Clever Buoy - Optus - M&c Saatchi
海水浴場のサメの出現通知を最新のセンサーを搭載したブイと、衛星通信とスマートフォンデバイスで解決。


■ Safety Truck - Samsung - Leo Burnett Argentina
背面にディスプレイを搭載し、トラックの前方の様子が、後続車にも見えるトラック。
コストの課題はあるけれど、こういうテクノロジーで課題を解決するアプローチはいいな。


■ House Of Mamba - Nike - Akqa
バスケットコードの床全部をLEDディスプレイに。
いったい予算幾らかかったんだろうと思うけど、バーチャルとリアルが上手い感じで融合してバスケットボールが別次元に進化した感じ。
肝は、単なるエンターテインメントではなく、バスケット選手のトレーニングに使うのが主眼ということ。
ディレクションを NBA の Kobe Bean Bryant 選手が担当しています。
人を追いかける映像とかは Rhizomatiks らしい。

6/17/2015

[&] 1000 books #114 - GO (CHIP KIDD)



「安藤日記の千冊紹介」114冊目は『GO チップ・キッドのグラフィックデザイン・ガイド』

2013年に出ていた、CHIP KIDDの "GO" の翻訳本。
表紙と帯の文字詰めが気になるけど、気にしない!

ものすごい量の書籍デザインを手がけ、TEDでの超インパクトの有る講演
「笑い事ではないけど笑える本のデザインの話」が記憶に残っている。
小説ジュラシックパークは、なんとも魅力的なデザインで、
たぶん表紙のデザインが異なっていたら、売り上げが全然違っていたように思う。
1Q84 の英語版、ブッダの英語版の表紙デザインも CHIP の作品。

内容は、超王道ながらも、事例を見ると実感がわくものばかり。

●大きいと小さい
●スケール
●上から下へ/反転
●左から右へ
●前面/背面
●くっきり/ぼんやり/併置
●縦
●横
●画質
●クロッピング
●繰り返しとパターン
●シンメトリー/アンシンメトリー
●シンプル/複雑
●色彩理論
●原色/二次色
●抽象的/逐語的
●ポジティブスペース/ネガティブスペース
●バリエーション







6/02/2015

[&] Goodpatch x Sansan



#Goodpatch_Sansan
Goodpatch x Sansan 勉強会
開発者とデザイナーのモバイルアプリ開発
http://connpass.com/event/14938/
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石井 克尚(株式会社グッドパッチ iOS Developer)
瀧本 優(株式会社グッドパッチ UI Designer )
辰濱 健一 (Sansan株式会社アプリエンジニア)
坂本 和大 (Sansan株式会社 アプリエンジニア)
田邉 泰 (Sansan株式会社 デザイナー)
*モデレータ 日比谷 尚武 (Sansan株式会社 エバンジェリスト)
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日:最初挑戦的なタイトルだったんですが、あんまりあおるなということを言われてカッチリしたタイトルです。
アプリを開発する時に、デザイナーとプログラマとのコラボレーションとで困っている時もあって、
皆さんにもオープンにして意見を呼んだりして、気付きを得たいと思って、今回の勉強会を開催しました。

瀧:よろしくお願いします。UIデザイナーをしています。
今日はタイトルとしてデザイナーとエンジニアのモバイルアプリ開発、
LTで紹介、どういうふうにコミュニケーションをとっているのかにフォーカスして紹介させて頂きます。

瀧本ともうします。Webの制作会社に一番最初にはいって、
カーナビとかデジカメとかのUIの会社にはいって、2013年に Goodpath にジョインしました。
情報設計もやっています。美味しいお酒とお料理が好きです!

石:iOSでベロッパーをやっています。3GS が出た時に、ちょこちょこ作りはじめて、
自社サービスの会社に入って、2014/8 に Goodpatch にジョインして、
息子好きのパパデベロッパーです。

瀧:Goodpatch 知らない人います? 0人?
ミッションとして、人々のハートを揺さぶるデザイン。
MoneyForward というマネーアプリ。ぐっとデザイン賞。
FLAT という DeNAと協同開発。匿名で会社の人と雑談できるアプリ。
パシリー、UI設計とデザインを対等
ソフトバンクのコーポレート情報アプリも。実装は石井が担当
Prott というプロトタイピングツールがあります。
高速なプロトタイピングとコミュニケーションのためのツール。
最近、ワイヤーフレームが簡単に書けるので、おすすめです。
Prott 作っている人!(会場の半分くらい?)

プロダクトを作る時に大切にしていること

ユーザーの体験をより良くするために
エンジニア・デザイナー関係なく
チーム全員でプロダクトを作る。
時によっては、クライアントも。

受託の案件だと、エンジニアがクライアント側の時もあり。
プロジェクトマネージャーと、UIデザイナー
実は Goodpatch はエンジニアの人数が一番多い。

エンジニアもデザイン、
デザイナーもエンジニアリングに興味があるのを前提としている。



今日は、設計/デザインフェースに関して紹介します。
デザイナーが手を動かすフェーズだと思われがちですが、
エンジニアもかなり初期の段階からこのフェーズに関わっています。
iOS のデベロッパーは、この段階で実際に何をしているのか?

石:プロダクトイメージの共有、設計やデザインで、ユーザーに何を届けるのか?

●プロダクトイメージの共有
デザイナーに任せることはなく、一緒にイメージを合わせて最初の段階からやっていきます。
これをやっておくと、実装フェーズの時にデザイナーとのコミュニケーションが楽になります。

●iOSを理解したUI設計
同じモバイルアプリでも iOS, Android ではデザイン思想がそれぞれ違って、
Apple が提供している Human Interface Guideline を参照しながらやっています。

●モックアップ検証
このへんから一緒にやっていきます。

効率的な開発をするために
実装から入ってから認識のずれがあって、作り直すと大きなコストになってしまうので、
UI設計のフェーズから入っていくことで、このリスクを回避している。

瀧:なぜエンジニアとデザイナーがうまくコミュニケーションできているのか?
弊社の場合、共通言語がある。
iOS だと HIG, Android だと Material Design 、共通認識があって、共通言語があって、ずれがない。
毎週木曜日に、HIG の読み合わせ勉強会。
どこに気付いたか?どこが気になる? と、理解を深めるようにしている。
マテリアルデザインも、お互いに教え合っている。
デザイナーとエンジニアの共通言語が話せる。

同じ場所でつくる。
当たり前なんですが、
朝会だとか、タスクだとか、すぐ見せてもらって、
インタラクションや、2pix 上げて欲しいとか、
こういう風に動かしたら面白い? とか、
そういった議論を同じ場所でしていて、同じ目線で作っているので、
Goodpatch としては、自分一人で作るものではなく、チーム全体で作るもの。

仲わるいんじゃないの?
本当にお互いを尊敬しあって、人々の心を揺さぶるプロダクトを作れるといいなと思っています。

現在人材募集中です。様々な職種を募集しています。応募してきてください!

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日:仲良くなりたいのに慣れないジレンマ」というタイトルの予定でした。
どうやって工夫しているの?という話しができれば。

田:エイトのデザインを担当している、田邊、広告代理店で、Webを中心としながら、
コーディングも、Flash も、デザインに手を拡げていたら、コピーライティングも気になったり、
コミュケーションに関わることをやっています。
作るものが好きなんだと思います。自分のことをデザイナーというと、どうなのかな?
いろんなことができる、デザイン機能がついた人、制作物を作ったりをしています。
コミュニケーションの視点から、いろいろ話しができれば。

辰:辰濱ともうします。あんなところのオフィスで働いています。Sansan のAndroidアプリを作っています。
前職も、前々職も徳島で働いていました。普段はリモートワークで、Skype でやりとりしています。
デザイナーと顔を合わせていないので、そこが今日のテーマかな....

坂:坂本、エイトの iOS アプリを担当しています。もともとはソーシャルゲームを担当していて、
その後、個人で開発していました。一生遊んで暮らせるかな!と思いましたが、Sansan に入社しました。
4月に入社したばかりなのですが、楽しく働いています。

日:頂いた質問から、どんなことを工夫していますか?というのを聞いてみたいです。

Q1) 仕事をしていて楽しい事

瀧:デザインしている時も楽しいのですが、Prott でプロトタイピングしているのが多いんですが、
実機で組んでもらって、Prott で表現しきれないところが実機で表現できるので、
デザインが鮮やかに動いた時が一番うれしい。
リリースした時に、ユーザーのフィードバックがあるとうれしい、
エンジニアとエキサイティングにやり取りしている時は、かなり楽しい。

日:模範解答ですね

石:模範解答を言われてしまいました。僕は、デベロッパーとしてアプリを作っているのですが、
今現在、実装しているのですが、デザイナーが一番最初のユーザーになるので、
ちょっとこだわりみたいなのた伝わる時が楽しいです。
プロダクトを作っている時に何回もおとづれる時なので。

日:意見が違ったり、解が無い時は?

石:設計の部分はぶつかることがあって、HIGに立ち返ってみるとか、
教科書なので、逸脱したことはやらない。HIGに正解がある。

坂:かぶるところはあるのですが、インタラクションやアニメーションで凝ったところを作って、
0.2秒で、こだわっているところをちゃんと見つけてもらえるとうれしい。
ユーザーの声、エゴサーチしてる。
作った人はユーザーの声を見ている。

日:マーケの仕事も、炎上したり?
坂:全部みています。前職だと 2ch で炎上して悲しかったり。

辰:エイト使っている!と言われるのがうれしい。
現場の話しでいうと、オレオレツールを作って、皆がハッピーになったり、
UIの操作を自動化して、スクリーンショット撮影を自動化したり、
わざわざいろんな端末で操作しなくて良くなったときに
やってやった感があってうれしいです。

田:辰さんは、これってうまくやれませんかね?
「こんなの作りますよ!」と作ってくれて、
デザイナー作業で、パーツを切り出す時に、容量を減らしてくれたり、
世の中に出ているところだけでなく、裏方側のことをやってくれるのが嬉しい。

デザイナーとして楽しいことは、あふれんばかりの要件、
お客さんがこれもやりたい、あれもやりたい、
デザインでうまく要件を整理して解決した時は、やったな。という感じ。

みんなと飲みに行くのが一番楽しいかもしれませんね。

日:ビジネスサイドとか、クライアントの要求とか、そことのコミュニケーションの質問もはさんでいます。

Q2) Webデザイン経験者がスマホアプロのデザインに回ってきて困ったこと

iOSアプリ、ここ数年で始まったことなので、未経験の人は多くて、
まず僕が一番大事だと思っているのは、アプリが好きか?
普段アプリを触っているかが大事で、それがあれば、HIGを読んで理解を深めていけば。
iOSの特殊な部分はサポートしますし、
ミーティングや、業務中で、周りに聞ける人がいっぱいいる環境なのでかまわない。

日:アプリのデザイン未経験でもキャッチアップしやすい環境がある。

田:もともと経験が無く、Android の dp など、そのへんの雰囲気の違いが始めてしって、
どうしたんだろう?というのはありました。
Android 側で 9patch があって、それが考えてうえで作って!といわれても、
やったことが無い人は難しい。
困るのは困ったのですが、エンジニアの人が密に教えてくれたので、
アプリのデザイナーに丸投げではなく、一緒に作ろうという感じがあって、
そういう気持ちでやっているので、気持ちとしては楽でした。
わからないところをすぐ聞くこともできました。
Photoshop やイラレが使えるから、デザイナーみたいな感じ。
ガイドラインの読み合わせも、毎週木曜日にやっていて、
同じものをみて、対応ができる、その後のコミュニケーションも取りやすくなるのがいい。

Q3) デザイン納品時にもめることはありますか?

石:納品という概念がありません。隣りにいるので。
日:ファイルを受け渡す時ということで?

坂:リネームしないといけない。5000枚をリネームしないといけない。
気合いで 5000枚をリネームしようとして、そのへん渡した時にモメるのではなく、
コミュニケーションだなと。

石:そうですね、基本的には、Sketch を使っているのですが、
Sketch のファイルをそのまま Dropbox にアップしておきました!
勝手にパーツ切り出して、アプリに突っ込んでいくみたいな。

日:どのように工夫していますか? という質問の方がいいかも。
ファイル名の工夫は?

坂:困っているというよりも、やり方をコミュニケーション、
こういう問題があれば、影で頑張るのではなく、コミュニケーションが大事。

最近は回線速度が早いのですが、画像のサイズとか、
デザイナーは綺麗な画像を切り出したい。ローディングが遅くなるので、
エンジニアとして小さくしたい。

Q4) もらった素材がそのまま使いづらい時は、そのまま使うべき?微調整してもらうベキ?

田:やり方の問題。Sketch ならいいけど、Photoshop なら、パーツを切り出しています。
エンジニアに渡すと微妙にサイズが違うとか、
微調整が誰がやるのか?

辰:Android でいうと、デザイン関係無いから削ってもいいのか? 削ると困るのかな?
と迷う時がありますが、そういう時は相談しますね(笑)
どっちかがヤル、勝手にやるというのは無いです。
すぐにコミュニケーションできると思います。基本は相談する、話しをするのが手っ取り早いです。
理解が一番。オレオレツールで解決しています。

瀧:受託の案件もけっこうあって、開発が外部の方も結構あって、
その時は、デザイナーと PM がエンジニアの会社に行くことを結構あって、
常駐までか、月水金がっつり行くとか、けっこう頑張ってやっている。
細かいところを伝えきれないところがあって、
そこは現場に行って直接話すというのが一番速い。

Q5) デザイナーが表現したい細かいインタラクションはどう伝えると上手く伝わる?

瀧:三段階くらいあるか? 
第一段階はオノマトベ、グルっとか、ふわっとか、
参考になるアプリをムービーで撮影して、ここのこんな感じというのが第二段階。
アプリがあって、探しても無い場合は、AfterEffect で自分で作って、
そのムービーファイルを作ってわたしています。

田:サンサンも一緒です、Flash でやるか、最終的には伝わらなかったら、
作ってみて、見せて、今度から、これは「シュワッ」ね。というふうに決めておきます。
オノマトベで伝えるのは第一段階ですね。

日:そういう感じが伝わりやすい?
石:シュッと言われたら、なんとなく作って、ちょっとづつ詰めて、近づけていく。
そこで手を動かす時間がとれない時は、参考になるアプリをもってくる。

坂:何が違うのか?話してみるとか、0.1秒短くするとか、試行錯誤しながら、最適な形に近づける。

日:クライアントサイドとかは?

瀧:クライアントワークも一緒。結構現場に行くので、その場でつたえて、組んでもらって、
一番多いですかね?

日:気心しれていれば「シュッ」で伝わるんですけどね(笑

日:ビジネスサイドの話し、完璧!と思ってもクライアントが「うん」と言わない時に工夫している時

石:僕はけっこう戦うことが多くて、自分たちで作っているのですが、ユーザー目線で作っているので、
ビジネス要件的にいれなきゃいけない機能もあるのですが、
ユーザーにとって価値があるものなのか? で戦って、できれば無くしていく方向で。

日:そうですよね。
そこ、結構、クライアントの方がいて、ディレクションの方もいて、

石:ビジネスの成功、クライアントが喜ぶことを考えていて、
デベロッパーは、エンドユーザーが喜ぶことを考えているので、
そこでバランスを取っている。
自社の PM と戦うこともある。

坂:エイトの場合は、動くものについて駄目だしされることは無くて、
現場の人から、ビジネスの人が考えた仕様が、標準に従って変わること、
リスクや、ダメさを説明して、それでもビジネス的な価値がある時は、
リスクを考えた上でジャッジして選択する。

辰:PMチームが近いので、ぶれることは無いのですが、
開発の後ろの方で修正が入る時、会社のバリュー、ミッションがあって、
そうする意図、意思を聞いて、理にかなっていれば、受け入れるようにしています。

田:給料もらってやっている、発注者、オーナー、株主の要件には答えて行かなければならない。
ユーザーの価値としては、どうなのか?
全部が全部やりたいことをユーザーがやっているわけではないので、
正面切ってた高くわけではなく、同じゴールを目指しているので、仲間、チーム、
そういった人達の意見を取り入れながら、より良い意見を
チーム一丸となって、難しくなっても、飲みに行けば!

Q6)お気に入りの開発/デザインツール、カスタマイズ方法

瀧:結構 Goodpatch は Sketch を使っていて、かなり便利なんですね。
Photoshop に比べると挙動も軽くて、画像の書き出しも、エクスポートする時に、
ベクターソフトなのですぐに書き出せるし、
プラグインが充実していて、ピクセルが 0.5pix ずれる時も、プラグインで直してくれたり、
テンプレもネット上で充実しているとか、
標準コンポーネントのテンプレを使ったり、
アイコンがダイヤモンドみたいで可愛いので気に入ってます。

ただ、iOSの申請や、アプリアイコン、ストア画像とかは、Photoshop で作ったり、
アプリケーションの中で使うアイコンはイラレで作って、Sketch に持っていって、
用途用途で使い分けています。Sketch を愛しています。
Sketch Mirror というソフトがあって、iPhone にミラーリングできて、
それを繋ぐと自動的にミラーリングしてくれて、
1x のデザインを作っている時も 2x の iPhone 6 で観られるので気に入っています。

石:Sketch を使ってくれるのは、書き出してくれるので便利です。
xcode , git の操作には source tree, tower を使っているくらい。
keynote を使って雰囲気を確かめる時とか。
全社でこれ作ろうぜ!というのはありません。

坂:開発という面だと xcode , git は普通に使っていて、
イラストレーター、Adobe のスクリプトが便利で、
まとめて書き出す時とかは、スクリプトで調整したり、
割と Adobe の製品だと、エンジニアに助けてもらえる。

田:もともとアプリをやってきたデザイナーは少ない、他のデザインから来ている人が多いので、
移行しづらい。Photoshop に慣れている、できるならそれでいい?という感じ。
Flint でプロトタイプを作っている。
オレオレツールを使ったり。

日:他のツールを使っていて、他のツールに意向できないというのは?

瀧:もったいない。効率が良くなるツールを使わないのは損。
すぐに使えるようになる。

辰:がんばって習得するようにします。
9patch を説明する時に、いまだに MS Paint を使っています。わざわざVM立ち上げて(笑
自分で便利なツールを作っているのが気に入っています。

日:今日、sansan のデザインの現場を曝すという企画もありました。人柱になれば良かったけれど、痛すぎるという.....
 
Q7) お互いにお願いしたいことは?

田:一般的な話しで、優しくして欲しい
エンジニアは言葉が刺々しい時があるので、心が傷つくので、
性格もあるので、優しくしていただければ、僕も優しくしてくれます(笑

辰:結構、こんな感じのデザイン!、正常系だけしかデザインしてくれない。
正常じゃ無いとき、どうなるのか、絵を考えてもらえると、すごい嬉しい。

日:わからない時はコミュニケーション?

坂:いろんあアプリを触って欲しい、HIG こういうふうに読むといいよ、
ダイジェストで紹介したり、そういうものを読み合わせとか、
始まっているのですが、読んで欲しいということがある。
エンジニアリングで自動化できることがあるので総酸して欲しい。

辰:担当する OS は普段から使って欲しい。
iPhone の人が Android の普段使いの常識がわからない。
普段からタブレット使うなりして欲しい。

石:同じで、アプリを触って欲しいのと、できれば WWDC をやりますが、
そこでエンジニア向けの動画がでますが、そういうところにも目をとおしてもらえれば、
そいういうところはプロダクトの面白みにもなるので、
新しい機能もキャッチアップしてもらって、デザインに反映できれば、作る方も面白い。

瀧:エンジニアは神様だと思っているのですが、エンジニア視点での設計の提案はしてきて欲しい、
デザインわたして、反映するだけでなく、オカシイところを指摘してもらったり、

辰:Android でプログレスダイアログ「ぐるぐる」「インディケーター」を
正式な名前ではなく「ぐるぐる」で伝わる用語を使うように心がけています。

日:デザイン、コラボ、新しい試してみたいこと、まだ出来ていないことがあれば。

田:Sketch が使ってみたい。便利なツールがあるはず、無いのであれば、作るべき
そういったものをどんどん取り入れていくこと、

石:新しく発表されるプロダクトを常に追いかけていきたい、
今回 Apple Watch が出ましたが、リリースと同時にアプリが出せなかったことが後悔していて、
発売前に触ることができたのですが、個人が作っていたアプリなのですが、
そこにいち早く出せる環境を普段から作っておきたい。

辰:デザイナーの方に、レイアウトの XML , こういう指定ができますとか、
伸ばした時にどこが伸びるとか、開発の現場を体験して欲しいなというのを思いました。

Q: 1pix のこだわりを伝えるのは?

石:ちょっとずらして、その瞬間では?ウムと思う時もあるのですが、
帰って次の日、やって良かったな!と思う体験があって、
細かい気配りがあって、やろうかな!と思っています。

瀧:なるべく、結構ロジカルに伝えることが必要。
1pix だと感覚に近いので、なるべくロジカルに、こうした方がいいです!と
言うことが多い。

田:HIG ガイドラインがあって、開発の共通言語、デザインにガイドライン的なもの、
デザイナーの中にルールがあると思って、しっかり説明するしか無い。
伝わらないのであれば、その程度のデザインしかできない。
理解してもらえるように、こだわる、理解してもらうように、説得する。
提供する価値が、提供できなかった時が一番良くないので、一緒にやるようにしている。

Q. どういった方法で画像ファイルを管理していますか?

田:サンサンの場合は git で管理しているところも、していないところもあり、
バラバラです。今は、プロジェクトごとに Pivotal Tracker でやることをストーリー化しています。
それに必要な仕様書と、画像をそのスレッドに上げていく方法を使っています。
足りない時は密にコミュニケーションして、
管理はエンジニアの方に任せています。

坂:git をデザイナーに学んでもらうコストや、コンフリクトが面倒なので、
ファイルを共有してもらっているだけです。

石:ちょくせつ Sketch ファイルのやり取りで完了しています。

Q; お互いの職種の時間の見積もりは?

田:どれぐらいかかるのか解らない。席にいって、悩んでいたら、
デザインも、ささいなことで、数時間かかることも、数日かかることもあって、
答えが無いこと、今これ、悩んでて。。。。時間がかかりそう。。とか、
近くにいれば、コミュニケーションであるていど解決できる。

辰:画面全部を残して、アニメーションして欲しいのか、上だけ残して移って欲しいのか、
作り方が変わります。見た目なので、ここだけ残して欲しいので、
困ることを行っておいた方がいい。

坂:認識がずれていることが問題なのではなく、それがずれたまま進めるのが問題なので、
すぐにこれはコストがかかる、デザインで解決できる、エンジニアリングで解決できる!と
うまくコミュニケーションで回していけばいい。

石:突発的に修正する時に、時間のかかる修正があると大変なので、
僕の場合は、早めにモックアップを作って、
時間がかかるところはかかる前提で、準備している。

瀧:三分でカップラーメンが作れると思っても、お湯を沸かす時間があったり、
パッケージを剥がす時間があったり。
物ができあがってから、変えたい場合は、どれぐらいかかるのか?確認します。
これぐらいかかる割には、他に変えたいところがあるとか、
そういうことを話しあった上で、優先度をかえた上で決めています。
隣りの席で適宜判断、一番最初で組んだスケジュールは合わないので、
フレキシブルに動けたら。

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以上。