6/30/2020

[&] The Remote Design Sprint Cheat Sheet (Japanese Translation)


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リモートデザインスプリント(オンラインワークショップ)のヒント33個
ビデオ会議でワークショップを進行しチームで働く方法(by ジェイク・ナップ)

●ヒント1 : デザインスプリントはリモートでも可能なので安心して!
最初は心配かもしれないけれど、デザインスプリントの手法は対面でなくともうまく機能します。

●ヒント2 : やり方を再発明するのではなく、今までのデザインスプリントのやり方を調整しよう。
事前の準備と、いくつかの調整が必要なだけです。あといくつかのオンラインツールも。

●ヒント3 : うまくいくオンラインツールにこだわろう
いつも使っているビデオ会議、ホワイトボード、テスト(インタビュー)、プロトタイプツールを活用しよう
(※普段使っている慣れたオンラインツール、導入済みのツールを使うのがオススメで、わざわざ新しいものを使おうとしない)

●ヒント4 : まずは Zoom を使おう
Google Meet や他のビデオ会議ツールよりも安定していて画面共有がしっかりしています
(※多人数、複数チームで実施するときはブレイクアウトルームの機能が便利に使える)

●ヒント5 : バーチャルホワイトボードツールを使おう
Mural はデザインスプリント固有の進行に向いている機能がそろっている
miro の方が素早く動作し、洗練されているが、初心者には少し難しい

●ヒント6 : デザインスプリント用のテンプレートを元にしよう

Mural用、miro用のデザインスプリントテンプレートあり。
それぞれの作業、説明、個人作業用の領域(※これ重要)が用意されています。
miro用 https://miro.com/miroverse/category/workshops/official-remote-5-day-design-sprint
Mural用 https://app.mural.co/get-started-from-template?returnUrl=%2Ftemplate%2Fe94767b2-2979-4b8a-98b0-9fb356b10864%2F4ef4a2db-3551-4b13-9f59-e4f2f19fbc9f
上記テンプレートの使い方解説ビデオ https://www.youtube.com/watch?v=UzC7vVkJpPc

●ヒント7 : Interviews.comなどのリモートテストツールを活用してテストユーザーを集めよう

●ヒント8 : 適切な時間帯を選ぼう
(※日本の場合は時差や夏時間を考慮しなくても良いが、昼食時、夕方以降はそれぞれの家庭の事情があるはず)

●ヒント9 : オンラインでつながって作業する時間と、オンラインを切って一人で作業する時間を分けよう

●ヒント10 : 短時間に詰め込んでやろうとしない。対面のデザインスプリントよりも時間がかかります

●ヒント11 : いつもよりもたくさんの休憩をとろう。疲れる前に休憩をとろう

●ヒント12 : 最初に30分、ツールの使い方を皆で練習するための時間をとろう

●ヒント13 : 可能ならメインの進行役だけでなくサポートの副進行役もいるとよい
オンラインツールの使い方のサポートや、作業に戸惑ったり遅れて居る人の手助けをお願いできると良い
メインの進行役がこれらの作業も兼任してしまうと、全体がスムーズに進まなくなる

●ヒント14 : ドアを閉じて集中できる場所で参加しよう
小さい子供が家にいると、そうも言ってられないけれど、なんとか頑張ろう

●ヒント15 : パソコンだけでなく、紙とペンを用意しよう。ノートやコピー用紙でかまわない

●ヒント16 : 各々がお菓子と飲み物をあらかじめ用意しておくよう、伝えておこう

●ヒント17 : 最初にリモートデザインスプリントはオンライン会議とは違うことを伝えておこう
ながら聴きはできない。集中して参加する必要があること。

●ヒント18 : ビデオ会議の映像を常にONにした状態で参加しよう。無言で作業中もONにしておこう。
ボディランゲージで様子を観察したり、進行状況を把握するために必要です。
(※プライバシーの問題もあるので映像ONを無理強いはできませんが、あらかじめお願いしておくことで、
背景に問題無い部屋で参加したり、壁を背中にしたり、バーチャル背景にして参加してもらうことで解決します)

●ヒント19 : 画面上のツールを頻繁に切り替えて使わないこと
パソコン画面の左右1/3をビデオ会議ツールの画面、残りの2/3でホワイトボード画面を表示し、
常に全体が見渡せる状態にし、つどつどアプリ(ツール)を切り替えないこと。
(オンラインツールの数はできるだけ少ない方がよい。例えばチャット用のツールを別に使うのではなくZoomのチャットを使うなど)

●ヒント20 : いわゆる内職をしないこと
常にオンラインだからといって、デザインスプリント中や休憩中に他の作業をしないこと。
進行役だけでなく、全員がデザインスプリントに関係ないSNS,Slack等の通知を切っておくこと
緊急の電話などで席を離れても構わないが、基本、デザインスプリントに集中する

●ヒント21 : だまって席を離れず、皆に通知する
何も知らせずに席を離れると、進行がストップするので、Zoomのチャットで
他の参加者に席を外していることを知らせる。
(※声に出して離席すると皆の作業や思考をストップさせてしまうので、
Zoomのチャットで一言離席することを伝えたり、画面にメモを映すのが良い方法。
戻ってきたら、画面に顔が映ることで皆がわかるので、わざわざ発話する必要はない)

●ヒント22 : 音声ミュートを外しながら全員に順繰りと意見を言ってもらう。
(※議論が混沌としてきたら、話す人を順繰りに指名しながら話してもらうと良い。
またいつも同じ順番で話してもらったり、次に誰に話してもらうのか心構えできている方が話しやすい。
順番になったら必ず話さなければいけないというプレッシャーを与えず、場合によっては「パス」してもかまわない

●ヒント23 : スプリントマップの作業には Note-n-Map 手法が簡単で便利
Note-n-Map https://sprintstories.com/the-design-sprint-note-n-map-a9bf0ca88f51

●ヒント24 : オンラインツールに依存しすぎず、紙とペンを使った従来型の作業も行う
ただし、家庭にある紙とペンでできるように。
例えば紙を横にして、3等分に折って作業するなど、各々の作業のフォーマットを統一すること

●ヒント25 : アイデアスケッチの発表の際、コメントや意見、ソリューションの売り込みを口頭ではしないこと。匿名で批評する
デザインスプリント本にはSpeed Critiqueという短時間で意見を売り込む時間がありましたがリモート実施では変わっています。

●ヒント26 : ストーリーボードの制作は Storyboarding 2.0 という手法が簡単でおすすめ
Storyboarding 2.0 https://www.youtube.com/watch?v=y5pSBgQUezQ

●ヒント27 : アプリのプロトタイプには Figma が便利
共同作業ができて、デザイナー職でなくてもすぐに使えるようになり、様々なデバイスで動作する。
また作ったプロトタイプをテストユーザーに共有することもできる。

●ヒント28 : マーケティングのプロトタイプには検証用のWebページを作る
Squarespaceというサービスが便利。新製品やサービスのLP(ランディングページ)を作って検証する

●ヒント29 : とはいいつつも特定のプロトタイプツールにこだわる必要はない。いつも使っている方法があればそれが一番

●ヒント30 : リモートでテストするのは大変だけれどもメリットもあり
オフィスに来てもらわなくても遠隔地から参加してもらえるので人を集めやすい。
初めて訪問する奇妙なオフィス(失礼)ではなく、テストユーザーの慣れた場所で自然体で参加してもらえるから

●ヒント31 : あらゆる失敗を想定して、対処方法を準備しておく
・コンピュータが動かない。またはすごく遅い。
・マイクが使えない、音がでない
・画面共有がうまくいかない、やり方がわからない
・ウェブカメラが動作しない
・ウェブカメラは動作するが、映像をONにしたくない人がいる(プライバシーの懸念、企業セキュリティーの制約など)
・「パソコンで参加してください」と5万回言ったのに、スマートフォンで参加してくる
・参加者が開始時間を忘れて来なかった
・全て完璧に進んだが、録画を忘れて見直すことができない(※Zoomの録画機能の他にも画面録画しておくと安心 )

トラブルシューティングをするタイミング、対処せずに無視して進んだ方が良い場合、
参加をあきらめてもらう判断、いったん中止して延期を検討する状況などを考える必要があります。

●ヒント32 : ユーザーテスト時のメモは、オンラインホワイトボードやオンラインのポストイットではなくオンラインの表計算を使う
オンラインの表計算ツールの方が素早く書き込むことができ、テスト時の質問に集中することができる。
また後から見直す時も全体を見わたしやすい

●ヒント33 : 実はリモートデザインスプリントの方がいいかも?
狭い部屋に長時間居る必要もないし、嫌な匂いのするホワイトボードマーカーもなし、
大量のポストイットも使いません。リモートで実施すると、全ての結果がオンラインに残っており、大切な記録になります。

via. https://medium.com/@jakek/remote-design-sprint-cheat-sheet-6d0bfdf011db