4/28/2015

[&] 1000 books #104 - Karl Gerstner: Review of 5 X 10 Years of Graphic Design Etc.



「安藤日記の千冊紹介」104冊目は『Karl Gerstner: Review of 5 X 10 Years of Graphic Design Etc.』

グラフィックデザイナー Karl Gerstner による1950年から50年にわたる仕事集。
シェル石油や、スイス航空、のCIや、フォルクスワーゲンの広告などを手がける。
図版、カラー図版も多く資料性が高い。
現在残念ながら英語版は絶版。大切に扱おう.....






4/27/2015

[&] 1000 books #103 - Karl Gerstner: Review of Seven Chapters of Constructive Pictures, Etc



「安藤日記の千冊紹介」103冊目は『Karl Gerstner: Review of Seven Chapters of Constructive Pictures, Etc』

グラフィックデザイナー、タイポグラファーである Karl Gerstner の仕事集。
対になったもう一冊があるのですが、この本はタイポグラフィーの本ではなく、
カラフルな図柄や繰り返し模様など、グラフィックデザインの本。

スイス航空、シェル石油のロゴなどを手がける VI(ビジュアル・アイディンティティー)分野の巨匠。
コンピュータ登場以前の時代に、デザインをアルゴリズムとしてとらえているデザイナー。
錯視を呼び起こすような図柄など、実験的な作品も多い。

The Aperspectives
The Serial Pictures
The Polychromes
The Apparatuses
The Color Forms
The Color Lines
The Circle Structures

三本のエッセイも掲載
Visual Art in the Twentieth Century
The Aura of the Work of Art
There is no Such Thing as Contemporary Art





4/24/2015

[&] 1000 books #102 - EXPERIMENTAL LAYOUT



「安藤日記の千冊紹介」102冊目は『EXPERIMENTAL LAYOUT』

紙面レイアウトに関する作品集のようなもの。
雑誌、展覧会のカタログや書籍のデザイン。
個人プロジェクトのような小さな作品から、良く知られているデザインまで。
Mark Pawson, Peter Willberg のインタビューも掲載。

14年前の本なのに、この新鮮さは、なんなのだろう。
最近「古びないデザイン」、目新しく無いけど、長い期間使っても古く感じさせないデザインは、
いったいどんな要素を持つのか?と、考える次第。




4/23/2015

[&] 1000 books #101 - Idea (Saul Bass & Associates)



「安藤日記の千冊紹介」101冊目は『アイデア別冊ソール・バス&アソシエーツ』

僕が持っているのは1979年に出版されたものの、復刻版です。
本なので、モーショングラフィックスの楽しさは解らないのだけれど、
全ページ、ソール・バスのデザインにあふれた本。
企業ロゴから、絵本デザインまで、多岐にわたった仕事を網羅的に見ることのできる本です。

映画の最初または最後のタイトルシーケンスって、とても好きな映像の分野で、
カイルクーパーとか、最近は映画の GFX にも進出しつつある Prologue とか。
タイトルシーケンスだけ集めた上映会とかやってみたいですね。素材集めるの大変だけど。




The Title Design of Saul Bass from Ian Albinson on Vimeo.


Saul Bass' title sequences for Alfred Hitchcock from MovieTitles on Vimeo.









4/22/2015

[&] Value Proposition Design



バリュー・プロポジション・デザイン刊行記念
イヴ・ビニュール博士講演会
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アリガトゴザイマス。

15年前にアレックスと、ビジネスモデルジェネレーションの本を作りはじめました。
その時の質問は、どのように成功するビジネスモデルを思いつくのか?
そこで思いついたのは、ビジネスモデルキャンバスです。

次に思いついたのは、ビジネスモデルの中に、どうバリュープロポジションを
生み出すことができるのかということです。
キャンバスの中に優れたバリューを作るには、まずお客様を理解するのが重要です。

まず、ビジネスモデルキャンバスは、あなたのビジネスを作るもので、
バリュープロポジションキャンバスはお客様の価値を考えるものです。
バリュープロポジションを作るのは、デザインをしていくことです。
目に見えるキャンバスを使って作業します。
デザイン思考という手法を使って新しい価値を生み出します。
これは選択、チョイスするようなものではありません。

実際に製品を作る前にテストしていきます。
すでにある会社では、製品を新しくしていく場合もあります。

新しい本のメインの章を紹介していきます。
初心者の方から、エキスパートの方まで、いらっしゃるので....

最初に話すのは、ビジネスモデルキャンバスです。
このキャンバスは自分に対しての価値、プロジェクトの価値を
ストーリーテリングで使うためのキャンバスです。
7つのピースについてお話しします。

AirBnB について。
オープンピアトゥーピア市場。ひとと人を繋ぐ、どこでも宿泊できるというビジネスです。
このビジネスモデルはどういうものになるでしょうか?
バリュープロポジションとしてあるのは、部屋を貸してくれる人、部屋を借りたい旅行者、
手数料の 3% が AirBnB の収入となります。
すでに空き部屋がある人であれば、空き部屋が貸せた場合、3% を AirBnB に支払います。

どのようにお客様にアクセスしてもらうのか?チャネルは?
AirBnB.com にアクセスします。
コミュニティを作りたいと考えています。
ここで、キャンバスに書き込むことでどこで何をするのかが、はっきりと解ります。
バックステージはお客様には見えないところです。

見えないところでは ITのインフラや、旅行のエキスパート、
データベースの中にたくさんの宿泊先が登録されています。
ここで、主要な活動は?
マーケティングの一貫として、宿泊客のフォローアップがあります。
サーバーのメンテナンスや、IT関係の仕事もあります。
予約をとったりする仕事もあります。

主要な活動の一貫として、お金のやりとりは paypal に任せたり、
カードや保険などは、専門の会社にまかせています。
綺麗な写真を撮るのもビジネスパートナーに任せています。

細かいコストに関しては考えないですが、
構造についてお伝えします。

バリュープロポジションは主要な大事な部分をフォーカスします。
その内容は.....

優れたバリュープロポジションを作り上げるには、
お客様の気持ちになるのが重要です。
まず簡単な方法として「何が欲しいですか?」
「どういったことをしているのですか?」とききます。
そこからより良いバリュープロポジションを作ります。

やるべき仕事、タスクがあります。
job to be done.
お客様はやるべき仕事をやらなければいけません。
飛行機で旅行する場合、チケットを予約して、..... チェックインするという細かい仕事があります。
お客様をより良く理解することで、価値を提供できると思います。
鏡として反映させるようなイメージです。

これからお客様とバリュープロポジションに関して説明します。
右側にある丸い方はお客様のプロフィールで、
お客様は見る、観察することが必要です。
左側の視覚は、デザイン、課題解決をし、
どう価値を提供できるか考えていく必要があります。

ビジネスモデルキャンバスは、どのような価値がもたらせるか?ではなく、
お客様にどういう価値を与えることができるのか?

HILTI という企業、
建設業に携わっている人向けのサービスです。
イメージとしては、ロールスロイスのようなハイブランドです。

このキャンバスにあることは、主要な事業としては、建設業者ですが、
注目するのは、マシーンツールです。
数年前に HILTI は競合他社の脅威に遭遇しました。
そこで、彼らは、お客様を理解しようとしました。
そこで彼らが気付いたのは、ツールを買うことが目的なのではなく、
一番の仕事は、ツールのメンテナンスと管理をすることです。
どこの現場にいつ届けるのかが重要だったのです。

お客様がやらなければいけないことを記入していきます。

 契約をきちんと行う。
 納期を守る、
 スケジュールを管理すること。

お客様の痛み、問題に思っていること、イヤだと思っていることを記入します。

 ツールを買う時、投資がかかる、
 ツールが壊れている
 盗まれてしまう
 ツールが届くのが遅れてしまう

これらに建設業者は悩んでいる。
お客様の利益については、どういったことを考えるのでしょう?

飛行機に乗る時に、飛行機の中に自分の席があるのは当然だと考えます。
期待はしないけれども、マッサージできたらいいなと考えたりします。

建設業の人は、契約でどれぐらいの収益、コスト、
新しいツールに対して、常にアクセスできるのか?
安全であるのか? が求められています。

お客様をきちんと理解することで、どういう価値を与えられるかが解ります。
ツールを売るということは、お客様の一番良い解決方法ではありません。

ツールが壊れてしまった場合は、すぐに新しいものに交換してくれるサービスもあります。
ツールオンデマンド、毎月の支払いで、新しいツールを使い続けられるサービスを開始しました。
どういったツールがいつ必要なのかを計画することができます。
これが HILTI が新しく考えたサービスの内容です。

バリュープロポジションで考えなければいけないのは、
新しい価値をどうつたえるのか?

HILTI の場合、お客様の悩みをどう解決するのか?
お客様のもっている悩みをどう減少させていくのかを考えていきます。
お客様の悩みとして、高い初期投資をかけずに、サブスクリプションで
新しい価値を提供していきます。

この gain creators で提供するのは、
もしあったらうれしい!ということをどう提供していくのか考えます。
ツールに対してすぐにアクセスできたり、すぐに交換できたり、
コストもそう高く無い。
ここでお客様のプロファイルにフィットすれば、良いサービスを提供できます。
お客様に対して、適しているものなのか? を考えます。
次に、実際のお客様が使ってくれるのかを考えます。
このビジネスは正しいものだったのかどうかを確認します。

まずビジネスモデルキャンバスで、ズームインしてお客様に注目して、
キャンバス間をいったりきたりする作業が必要です。
一番始めの HILTI のケースだと、あたらしい価値を生み出すことができたので、
ビジネスモデルの流れが大きく変わります。

まずここで話したいのは、AirBnB で部屋を貸したい人と、部屋を借りたい旅行者について注目しましょう。
東京に空き部屋を持っていて、スイスから旅行者が来たとします。
お客様がどういったことを行わなければいけないか?
その時、何が悩みの種なのかを考えます。

皆さんにキャンバスを渡しますので、どういった悩みの種なのかを考えていきます。
お客様のプロファイルでやるべきことを、見つけて載せていきます。

まずはお客様がやるべき仕事は、
部屋を管理する、部屋のクリーニング、ビジターを受け入れるなど。
悩みの種は、お客様が家を壊すかもしれない、お金のやり取りが難しい。
ケースとして、地元のホテルに訴えられるという稀な問題もあるかもしれません。
一番の課題は、収益があがるのか? という問題もあります。

1000ドル以上の収益がひと月にあがるのか?
来て頂いた宿泊客と良い関係が継続するのか?
お客さんになる可能性がある人を呼び込めるのか?
お客様のプロフィールを埋めた後は、どういう価値を提供できるのかを考えていきます。

サービスとしてはいろいろなことを管理しなければなりませんが....
それによる収益の 6% をとりますが、その他は部屋を貸した人、
安全な支払い方法を提供します。(ホストとゲストの両方から 3%)

いろいろな物を壊したとすると、100万ドル以内であれば、保険でカバーすることができます。
お客様が得るものとしては、世界中の旅行者にアクセスすることができます。
コミュニティに参加することができます。そういった利点を渡すことができます。

●バリュープロポジションのデザインとは?

選択し、意思決定をしていくものではありません。
どれに決めるのか?ではありません。
すでにある既存の3つの答えから選ぶのではなく、
新しい商品やサービスを作りあげていくのです。
その中から何がいいのかを選びます。

デザインをするプロセスにおいては、試行錯誤を重ねて、
一つのアイデアだけではなく、たくさんのアイデアを作り上げていきます。
プロトタイプでは、最初のアイデアに決めつけるのではなく、
いろいろ試して可能性を拡げていくことが重要です。

一番始めに思いついたビジネスモデルだけでなく、いくつか派生したものも考え
どれが良いのか?
ビジネスマンにとっては、数多くのモデルを作るのは難しいと思います...

Jim Glymoph 最初のアイデアと恋に落ちないでください。

3つのアイデアが思いついても一緒に出来ない場合、一つを選んで他の二つは捨てる必要があります。
一つしかアイデアが無い場合は、そのアイデアを捨てるのは非常に難しいことです。
この本の中ではどうテストしてプロトタイプを作るのかを紹介しています。

例えば、すごくいいアイデアが思いついたとしても、お客様ではなく、あなたの考えです。

まず、なぜビジネスが上手くいかないのか? お金?人材?
一番の理由は、誰も欲しく無いビジネスを作ってしまったからです。
一生懸命つくった製品を出したとしても、誰も欲しく無いものであれば....

ビジネスモデルを自社の中で作るというのは、すべて仮説です。
お客様はきっとこんなことに困っていて、こういうビジネスモデルが.... というのは全て仮説です。
考え方としては、研究所にいるような感じで、実際に検証してテストしていく必要があります。

プロセスはご存知かもしれませんが、リーンスタートアップのプロセスをとります。
小さな最小限の単位でプロトタイプを作り、それを元に測定をしていきます。
会議室での話し合いではなく、お客様との実際の情報交換が大切です。
お客様と話す時に、二つの反応があります。
すごい良い製品だね!と言ってくれても、実際に買ってくれるとは限りません。

たくさん、お客様のことを知るには、いろいろなツールが必要です。
お客様の情報をもとにビジネスモデルを作っていきます。
そうして仮説を検証します。
仮説においては、実際にはお客様が検証していきます。
一つの仮説において、非常に悪い反応であった場合、
キャンバスに戻って、作り直す必要があります。

これらの流れで、行っていくと、お客様からの情報がえられ、
買いたい!となったら、実際に作る。

1. バリュープロポジション
2. プロトタイプのテスト
3. それをどうやって検証していくのか?

進化においては、ビジネスには機嫌があります。
一つ、音楽業界を取り上げます。
音楽業界の流れをお見せします。
カセット→CD→ダウンロード

ビジネルモデルは、冷蔵庫の中のヨーグルトのように、いつか機嫌切れになります。
既存ビジネスを考えながら、未来に向けて新しい価値を、
前もって考えておく必要があります。
絶えず自分自身を改革させる必要があるのです。

Q. 四角と丸なのはなぜ?
A. 以前の本では、エンパシーマップ/評価マップを書いていました。
新しい形を考えた時、新しいものではないので、丸にし、
デザインをしていく必要があるので、四角にしてあります。
アランというデザイナーが居るのですが、すごく反発してきました。
ずっと違う形が欲しいと話していました。
ワークショップで試してみた時、とてもいい反応だったので、このままになりました。
すでに丸は観察して描くもの、四角は新しくデザインするものです。

Q. 価値提案を作る上で、自分のビジネスモデルを作り上げる点で、ヒントになること。
どうやってオリジナリティのあるものを作るのか?
A. アイデアはどこから来るのか?
アイデアはいろんなところにあります。
会社の資産を見直した時に、新しい価値を生み出せるかもしれません。
お客様、競合他社が解決できていない部分は、良いアイデアが生まれるところです。
AirBnB のケースだと、ホテルに行きたく無い、ホテルとは違った価値を提供できるということです。
会社の中に資産があった場合、まったく違った提案ができるかもしれません。

たとえば、Amazon は本を配達するだけでした。
ベゾズが新しいアイデアを思いつきました。15超ドルの売り上げがあって、Google と同じくらいの時、
Amazon のマージンが 2% の時に、Google は 20% ぐらいの利益率でした。
Amazon の中にすでに ITの資産が大量にあることがわかりました。
そこで、自社の中にある資産を使って、Amazon クラウドを提供することで利益を上げることを考えたのです。
ひっぱったり押したりしていろんなビジネスモデルを作ることができます。

Q. 最初のアイデアにこだわるのではなく、課題の全てを解決しなければいけない?
A. 書ききれないことは良くあります。たくさんある中でどこにフォーカスするかが問題。
スタートアップだとフォーカスしきれないこと自体が問題になる場合もある。
スコアリングシートがあって、一つの考え、仮説に対して、どこまで価値があるのか、
フォーカスするのかを決めることができます。

Q. 文化が違う時にどうしたら良いのか、国による違いなど。どのように影響するのか?
A. ビジネスモデルキャンバスは、はじめは 13ヶ国語で出版されました。世界中 700万ダウンロードされました。
ワークショップは、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、いろんなところでやりました。
アンケートを行って、いろいろな情報を得ています。
このツールは非常にシンプルなので、いろいろな国の方に使って頂いています。
違いはみうけられませんが、使い方がちょっと違うかもしれません。

投資をするとかは、文化によって違います。
例えば、ビジネスモデルを作って、こんなのがすばらしい!といって作ります。
ビジネスモデルを持っていって、投資家に合うところが、国や文化によって違うと思います。
例えば、投資を行うという考え方から、シリコンバレーはリスクをとることを歓迎しますが、
日本ではリスクを回避したがったりしますが、
ビジネスモデルキャンバスの使い方自身は、文化や国で違いはありません。

大企業とスタートアップは、どの国をみても大きく違います。
新しい事業を始めるのは、大企業では難しいことです。
大きな会社は既存のことを実行するには良いですが、
新しい価値を作るのは非常に難しいです。
大きな会社は、新しい価値を生み出すよう、シフトしていく必要があります。

カルチャーマップというのをいま作っていて、自分の会社がどの位置にあるのかを考え、
そこから適切なビジネスモデルを考えられるようにしています。

[&] 1000 books #100 - Beauty of coordinates



「安藤日記の千冊紹介」100冊目は『美の座標』

坂根厳夫先生の朝日新聞での連載をまとめたもの。
ものすごい多岐にわたって、アートのヒントになる事象や法則、事柄、モノなどが数多く取り上げられている本。
本の中央に穴が空いているという奇抜なブックデザインもすばらしい。
世の中にある何気ないもの、さりげなく存在するものも、
見る人の目によって、さまざまな事象や物事が解体されて、新しい意味を持ち、触発されるのだ。
知ることによって、世の中がもっと面白くなるということを改めて気付かされる本です。




4/17/2015

[&] 1000 books #99 - Colors: what they can do for you



「安藤日記の千冊紹介」99冊目は『役立つ色彩』

ルイス・チェスキンの 1954年の本。
活版印刷で、ところどころかすれて読みにくいところもあるのですが、
色について網羅的に記載されており、とても重用する本です。
色の仕組みや理論を述べている本は数多くあれど、
役立つか否かという観点から、色のノウハウをこれだけ書いてある本は他には無い。
文体とか古くて読みづらいけど、ずっと読み継がれてもいい本だと思う。

黒い段ボールを薄い色に変えたら、運搬作業者の疲労度が軽減したとか、
いろいろなエピソードも満載。

「妻が鬱になっていたり、神経質すぎるからと言って、別れたいと思っている夫は、妻を変えるのではなく、家の色彩を変えるのだ」ルイス・チェスキン





4/15/2015

[&] 1000 books #98 - Paris versus New York




「安藤日記の千冊紹介」98冊目は『Paris versus New York』

その名のとおり、パリ対ニューヨークのデザイン対決本。
年の雰囲気やカルチャーをたった1ページで表現し、
かつ、左ページにパリ、右ページにニューヨークで、
対比させて見せる本。

パリのアップルストアと、ニューヨークのアップルストアが対比されているページなんて、ニヤリとしてしまう。
どちらも行ったこと無いけど。

シンプルさを突き詰めた素敵なデザインと、
競争や対比といったスリリングさが共存している素敵な本、永久保存版です。

プレゼントとして頂きました。ありがとうございます!





[&] birthday



( Photo (CC) by Leo Reynolds )

1452.4.15 [ レオナルド・ダ・ビンチ ](モナリザの作者/ヘリコプターの考案者)

1489.4.15 [ ミマール・スィナン ](トルコの建築家)

1707.4.15 [ オイラー ](パイπとルート√記号の考案者)

1933.4.15 [ エリザベス・モンゴメリー ] (奥さまは魔女の魔女サマンサ)

1940.4.15 [ ジェフリー・アーチャー ](小説「百万ドルをとり返せ」の著者)

1948.4.15 [ マイケル・ケイメン ] (未来世紀ブラジル、バロン他、映画音楽家)

1970.4.15 僕(?)

1971.4.15 [ ジェイソン・ボーン ](ボーン・アルティメイタムで使った暗号)

1990.4.15 [ エマ・ワトソン ](ハリーポッターのハーマイオニー)

4/14/2015

[&] 1000 books #97 - Design e comunicazione visiva



「安藤日記の千冊紹介」97冊目は『デザインとヴィジュアル・コミュニケーション』
イタリアのプロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーであるブルーノ・ムナーリが、
1967年にハーバードで教鞭をとった授業の内容が書籍になったもの。
芸術専攻ではない学生向けに行ったもの。
創造の源泉は「組み合わせ」であることを多角的に示している。

デジタルの時代だからこそ、小さな液晶画面でいろいろ表現しなければいけない時代からこそ、視覚言語を再評価したい。





4/08/2015

[&] 1000 books #96 - The Icon Handbook



「安藤日記の千冊紹介」96冊目は『The Icon Handbook』

アイコンやピクトグラムを作るための手順や、ツールを丁寧に紹介してある本。
iOS7 時代の本なので、フラットデザインな感じでは無いのだが、とても参考になる。
エモーショナルなスマイリーマークを作るために、自分の変顔の写真をリファレンスにするところなんか、
ああ、何時の時代も同じなのだと思った次第。

favicon みたいな超低解像度のアイコンの、いわゆるドット絵テクニックや、
メタファーをアイコンに閉じ込める方法、
最初はスケッチから、はじめて、そのアイコンの発想をどう拡げていくか、
最後には各プラットフォーム向けに用意しなければいけない画像ファイルの種類の解説とか。

いろんなアプリを見ていて、いいアイコン、しょぼいアイコンいろいろあるけど、
数ピクセル角に、いろんな想いが込められていることが良くわかる。
単にセンスとか、ひらめきとかなじゃなくて、確固たる職人技が封じ込められたのがアイコンなのだ。

追記:Amazon では品切れですが、イギリスのサイトから購入可能です http://www.fivesimplesteps.com/products/the-icon-handbook






4/07/2015

[&] 1000 books #95 - TECHNE





「安藤日記の千冊紹介」95冊目は『テクネ映像の教科書』DVDブック
映像の教科書「テクネ」の舞台裏が見られる本と 120分のDVD。

本の方は、絵コンテなど、紙でしか見られない資料も満載。
ストップモーション、影、マルチスクリーン、時間操作、
プロジェクション、サンプリング、タイポグラフィ、
撮影機材、クラウドソーシング、ループ、ワイプ、
ロトスコープの12項目。
エキソニモのインタビューなど、アーティストインタビューも充実!



4/06/2015

[&] 1000 books #94 - IDEAS ON DESIGN





「安藤日記の千冊紹介」94冊目は『IDEAS ON DESIGN』の日本語版

ロンドン、ニューヨークを活躍の場とする8人組の
著名デザインエージェンシー Pentagram の写真集。
1986年の本なので、デジタルな感じは全く無し。
今みても新鮮なグラフィックばかり。

1980年代の Pentagram のクライアントワーク、
ポスター、パッケージ、ジャケット、公共サイン、コーポレートアイデンティティなど。
独特のデザインプロセスや、手法が紹介されている。

序文の "The art of thinking by jumping" 「論理とひらめき」と訳されているが、
これにはものすごく深い意味と示唆がある........ という話しを先週末していたわけだ。




4/03/2015

[&] List of mergers and acquisitions by X3



企業買収リストから読み取る、これから流行るもの:
2014年10月にまとめた買収企業リストが、気づいたらだいぶ増えていたので、追加リストです。
傾向として、人工知能、機械学習関連の買収が増えており、
買収リストから、各社の戦略が見え隠れしてきます。

{Google/Apple/Microsoft/Facebook/Yahoo!/Oracle/Twitter}に買収された企業リスト:

■2014年10月以降 Google に買収された会社

●Dark Blue Labs:イギリスオックスフォード発の人工知能企業。自然言語理解の研究者がDeepMindに移籍。
●Vision Factory:人工知能企業。深層学習を利用した視覚認識システム。
●Revolv:ホームオートメーション。家全体を完全にオートメーション化。
●RelativeWave:アプリ開発。iOSアプリのプロトタイプ作成ツール「Form」
●Vidmaker:コラボレーションできるビデオ編集ツール。YouTube が買収。
●Launchpad Toys:子供向けアプリ。アニメ作成アプリ、アニメ配信アプリ。
●Odysee:写真バックアップサービス
●Softcard:モバイル決済
●Red Hot Labs:アプリ内広告、Facebook用モバイル広告の Toro

■2014年10月以降 Apple に買収された会社

●Semetric:音楽データ解析ツール
●FoundationDB:高速永続的NoSQLデータベース

■2014年10月以降 Microsoft に買収された会社

●Aorato:エンタープライズセキュリティ、機械学習
●Acompli:モバイル向けメールアプリ
●HockeyApp:モバイル向け、テストアプリ配信、クラッシュレポート
●Equivio:法務支援のための機械学習プラットフォーム
●Revolution Analytics:統計解析言語 R の商業利用
●Sunrise:デザインに優れたカレンダーアプリ
●N-trig:イスラエルの電子ペン技術。Surface Pro 3 のスタイラスペンに使われている
●LiveLoop:パワーポイントコラボレーションツール

■2014年10月以降 Facebook に買収された会社

●Wit.ai:音声認識をアプリで活用できるよう、APIで提供する会社
●Quickfire:動画圧縮技術
●TheFind:Eコマース検索エンジン

■2014年10月以降 Yahoo! に買収された会社

●BrightRoll:オンラインビデオ広告
●Cooliris:ユーザインタフェースに優れた写真ビューアー

■2014年10月以降 Oracle に買収された会社

●Datalogix:デジタルマーケティングツール

■2014年10月以降 Twitter に買収された会社

●ZipDial:インドのモバイルマーケティング、解析企業

(2014年5月版)List of mergers and acquisitions by X
http://www.andoh.org/2014/05/list-of-mergers-and-acquisitions-by-x.html
(2014年10月版)List of mergers and acquisitions by X2
http://www.andoh.org/2014/10/list-of-mergers-and-acquisitions-by-x2.html

[&] 1000 books #93 - Swissted



「安藤日記の千冊紹介」93冊目は『Swissted』

swissted.com で紹介されているスイスデザインのポスターを印刷した大判の本。
ポスターサイズのためのデザインなので、いろんな視覚効果を狙った図柄なのだが、
スマホ時代のフラットデザインにもなんだかインスピレーションを受ける素材の数々。
みてもみてもみても、飽きない本です。

そしてこの本の著者 Mike Joyce が率いる NY stereotype が手がけるデザインも凄く好き。
独特の鮮やかさと、シャープな感じが何とも言えない。mogo のカードデザインが特にイイ。
http://stereotype-nyc.com/




4/01/2015

[&] 1000 books #92 - PEEK-A-BOOK





「安藤日記の千冊紹介」92冊目は『PEEK-A-BOOK たのしい知識』

本の表紙がバネホックのカバーで装丁されているというなんとも不思議な本。
中身も1ページ1ページ、不思議な知識が満載。
PEEK-A-BOO とは日本で言うところの「いないいないばあ」
「たのしい知識」はゴダールの映画からの引用だろうか。
「やさしいかたち」「すてきな顔」「ゆかいな漢字」「ようきな数値」「ゆめみることば」などなど。
2001年宇宙の旅に出て来た、モノリスと同じ比率をした不思議な本です。ほんと不思議です。