7/28/2014

[&] ZEP NIGHT x Tago Manabu



田子學×ZEPPELIN トークイベント開催!『デザインマネジメント』出版記念|ZEP NIGHT
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http://www.zeppelin.co.jp/

鳥越:今日は、よくあるイベントのような、田子さんが話して聞くのだけではないイベントにします。
3つテーマをはなしてもらいます。質問とか、どんどん出してもらいたいのです。
聞くというよりは、一緒に話すんだという時間にしたいと考えております。
一つ目に、田子さんなりの美しさとは?を話してもらいます。
次に、今日のテーマであるデザインマネジメント、
最後に本の内容に関して話してもらう、三段階ににします。

田子:田子です。よろしくお願いいたします。
美しさという、割と漠然としつつも深いテーマだと思うのですが、
この場で、あえて考えてこないで来ました。
美しさの定義、人によってそれぞれ違う、
僕がそういう意味、業務の中で、それぞれなんです。
それぞれのパターン、それぞれの組み合わせ、それぞれのプロダクトアウト、
一つだけ共通していることがあって、最終的には、
いろんなところで言っていることなんですが「愛」なんです。
はずかしげものなく話しています。
去年の TEDx で初めてふれました。
最終的には「愛」かなという感覚はあったのですが、TEDx の会場で、
テーマとして上げたのは、三年間、苦労しながら作り上げた OSORO でした。


 http://www.osoro.jp

赤松康次さんとともに、三年間、一緒に市場を作り、世の中に伝播し、
世の中を変える運動にもっていきました。
単純に製品ではなく、情熱のかたまり、ひとの熱量で
作り上げられたので、三年、世界じゅうのあらゆるデザイン賞を10ももらうことができました。

デザイン賞はいろんな見方がありました、
海外で頂く賞、かっこよければいい? OSORO に関してはコメントが違うものがでてきました。
よく老舗が新しい舞台に対して、商品をリリースした。それは商品だけでなく、
社会への動きを見据えたうえで、立ち振る舞いをしたことを評価します。
単純に形色ではない、という確信につながってくる。

これがデザインマネジメントなんです。
日本で言われているデザイナーとはちょっと違います。
企業体、運動に対して、ともに動けるか?そこにかかっているわけです。
本当に苦労しています。紆余曲折しています。
ケンカになることもあります。それを乗り越えると
情熱が「愛」に変わってきます。

今日、沖田正友さんから電話がかかってきたんです。
「沖田正友さんは、この本のなかに出てくるのですが、リタイアした伝説の原型師、
洋食器の一大文化を作った人。戦後間もなく。
難しい形にもチャレンジし、日本中に夢を与えた人なんです。
そのひとをたよらないと形にならない人。土をなめると状態が分かるひと。

ちょっと転機がありまして、継承者を作らないといけなくなりました。
モノづくりに、ブレイクスルーがおきない。伝承が原因。
沖田さんが、もういちど
モノには、目に見えないノウハウがもしかしたらあるかもしれない。
藁をも使む気分で、沖田さんに会うことにしました。
マイセン展をやっている時に、海外の歴史をみながら、話しました。
70をすぎたおじいちゃんなので、話しがあうかどうかわかりませんでした。
美術館を出たあとは、話しがあいました。
その時に感激をうけたのですが、
「こんなもの、おれらがやらんで、だれがやる」
この言葉で一気に好転していきました。
できるかどうかわからないが、やってやろうじゃないか。

ある文脈で話して、情熱を持っている、その時は消えているかもしれないが、
火がつくとモチベーションになる。
それから、どんどん開発が進み、継承ができてきた。

今日電話がかかってきて
「本を頂きました。その節はいろいろ苦労をかけたけど、ありがとうございました」
短いコメントでしたけど、ありがたく思いました。
年齢でいうと、だいぶ上ですが、
これからの時代にむけて情熱を傾けていて、
愛を見つけたからだと思っています。
こういう愛がいろんなものを美しくするんじゃないかと思っています。

いろんなデザイン、美しいもの、裏側にある、
深層にあるものを掘り下げています。
それがデザインマネジメントです。
実際には、本を読んでいただくのが早いのですが
経営者も迷いがいっぱいあるんです。
MBA のいわゆる、短期決算の中で、どうやって好転させるか?
というなかであくせくしていくのですが、
世の中、それに飲み込まれているだけじゃないの?
どういう方向であるべきなのか?本当にそうなの?というなげかけを。

あまりにもスピードが早い。
加速的になっていますが、便利は反面、人間らしい、
生物らしい生活を壊している可能性は無いのか?

本でもっとも言いたいことは、Why なぜ?
まあ、Why から始めるのは単純なようで難しい。
単純にすればするほど、美しい現象。
だれかがやっているからではなく、
自分が語れるような内容で相手を説得できるか?
本質に迫れると思う。
なぜから派生して、どうやってやるべきなのかが見えてくる。

プロダクトの話しをすると、「何をつくりましょうか?」ではなく、
そうじゃなくて、「なぜ作らなければいえないのか?」を考える
必要がある。
それが美しい社会を作るための基盤です。

鳥越:最近、話しをさせて頂くのですが、田子さんが凄いのですが、
話しをする相手がかわってしまうのです。
みなが楽しく働いている。
多分、田子さんの、田子さん自身が何かを発していて、
楽しく働いている。
大事なことを学んでいるのすが、「時間をかけていい」
一回ミーティングすると、長く話すんです。
相手とできるだけ長く話すよう、心がけているます。
田子さんの熱をうけとったり、熱をわたしたりして欲しいのですが。
質問でも、なんでもいいです。何かあれば是非。

Q. 文脈の中で、「物を愛する」ことに愛情がこもっているのかなと思ったのですが、
社会に体する愛とか、どこに向けての愛が一番大切なのか?

A. 僕はブロダクトを作りますが、物に執着してはいません。
単純に時間軸は、過去から未来、未来にむけていかに人間の英知をもって
解決していくようなソリューションが作れるか。
マーケットがうんぬんであはなく、本来あるべき形が作れるのか?
それの最終アウトプットがモノのときも、サービスのときも、
全然違う回答になるかもしれない。’
パートナー企業と、期待されている回答と全然違う回答をする時もある。
最初は「えっ?」と言われるが、最終的には合致する。
最終的に「モノでいんだっけ?」となる。
そもそもなんでこれを作る意味があるんですか? とか言ってしまうので。
それが最適なソリューションだと思っていますし、そういう根本原理が
大企業の中では語られていない。
昔東芝でやってきたことは、モノを通してでも、なんで?そうでなければいけない?
ということを平気にやっていたのが身に付いていた。

Q. 気持ちの面では、「愛が大事」、まわりにいっても理解してもらえなくて、
今日こういう話しを聞けて良かったと思います。

A. 愛とか熱量が無いと、自分ごとにならないのです。
大きい会社の欠点は、自分ごとにならないことです。
そこが一番キーになっています。担当にして、社長にしても。

Q. お話しを伺っていて、めから鱗。存在できない理由」にインパクトがあって、
MBA的な理屈をこねて、こうあるべきだと言うのですが、
アイデアや考え方が、企業には無い。あるべき論を言っているだけでは、変われない。
存在できない理由がある。ある提案をする時に何をやるべきか?ではなく、
こういう理由があると、そこを直されるベキというのがベストな提案では無いかと。
ついでで言うと、得られた価値というのは、今までにできなかったような
判断ができたということ。それをデザインというのかわからないのですが、
形ではなく、判断というのが世の中に評価されるのも凄いこと。

A. 非常にわかりやすくて、あらゆるものが流通していて、飽和状態になっている。
細かいところを新商品で埋めようとするが、本質をついていない。
そういうマーケティング理論にいってしまって、本質にいかない。
お皿は、絵柄を書く事がよかった?レリーフがついていることがお皿の価値でしたっけ?
ある意味タブー、その会社の歴史を壊しかねない。それを老舗がヤルということ、
老舗があえて気付いたことが、メッセージになった。
先進国では物があふれていて、価格が下落している。
潜在的な Want がある。わからないけど、正常化するものが欲しい。
いかに出してあげるのか?という時代になった。
たまたまちゃんとメッセージが届いた、評価につながり、ありがたいメッセージをもらうことになった。

■デザインマネジメントについて

デザインマネジメントの本の宣伝みたいになりますが、
この本っていうのは、書こうとおもった理由があります。
僕がデザインを志、行動にかえて、プロになった話しが 400ページ、
20年をまるっとこの中に入れました。
ここに至るまでに苦労しまして。
素晴らしい高田さんという編集者がいたおかげです。
ページをビジネス書を書くにあたって、250ページでお願いします
と言われました。2000円以下がいいでしょう。
文字数で? 20万字くらいでしょう。わからなくなりました。
いままで本を書いたことがない。
とにかく書けば削ることはできる。
ゴールデンウィーク終わってから、原稿を渡すと、
まあいいか。と。

田子さん、かなり読み切れます。これでいきましょう。
430ページ、そういう意味ではむちゃくちゃお得です。
小出しにすればよかった。
出版関係の人と話すと、3冊分くらいありますよ!と言われます。

というぐらいに、僕としてはぎゅっとつまった一本なので、
ぜひ読んでいただきたい。

おすすめしたい理由はもう一つあります。
アマゾンのランキングを見たら、この本、デザイナーが書いたくせに、
会社経営のカテゴリで、1位になってしまいました。
僕も正直驚いています。総合で 100位くらい。

ということで、
去年のTEDx をするさいに、いろいろ、裏側で入念なワークショップをやりまして、
どう人につたえるかトレーニングをします。
だいたい 10人くらい集まりますが、たまたま全然人がいなくて、
一人で、いいので、やりますか?と言われて、
ちょろちょろっと冒頭を話していた時に、
その時、フジサワクミさんがいらして、
じっくり聞いて、テストで話していたことで、
「このことって本に書かれています?」全然本書いてないし、
「是非本にしてください」と言われ、僕の肩を押してくれたので、
フジサワさんに、一番最初に原稿をお渡しし、
帯を書いてもらいました。

中小企業に限らず、大企業を立ち直らせる、気付かせるのは
本質的なこと。彼女も実業家、本質論にせまり、中小企業の活性化をしている。
やっているアプローチは違うのですが、本質的には同じ。
ありがたい接点、ひきよせてくれた。
こういう、書くという勇気を与えてくれた。

この中におきていることは、全てドキュメントなんです。
ほんと?小説みたい?と思う人もいるかもしれませんが、マジです。
橋口さんというかた、今日くる予定だったのですが、
彼にも話しをしてもらいたかったのですが、
なんで共著をしてもらったのか?
彼は、鳴海製陶を色々どうしたら良いのか?そもそも
この10年間で、国内陶磁器に関する売り上げは六割減、
10年前に比べて、企業体としてはヤバイ、そのアプローチを
どうかえるのか?どういう形でアウトプットを考えるのか?
鳴海製陶に僕を引き込んでくれたのが橋口さん、
橋口さんは元鳴海製陶の人間で、デザイン部の仕事を会社からまかされるのです。
彼こそ、MBAを取得し、アクセンチュアにもともといた人で、
鳴海製陶の立て直しを頑張っていた人だったのですが、デザイン部で、プロに頼まなければいけないということで
僕を呼んだのですが、
僕がいっているのは普通のデザイナーじゃなくて「形じゃないよね?」とか言うので、
ともに、走るということがなんとなく見えてきた。

そもそも役割が違いますが、デザインを通して、経営をみて、
本気になってやっていましたし、彼は経営にいながら、デザインでどう変えられるのか
その事実を一冊の本にするときにデザインという視点だけでは書けなかったので、
オソロの開発の時に、実は、副音声的に、
僕が上の部分を書いていて、その時経営に何が起こっていたのか下段に書いています。
だから彼に共著を頼んだのです。

デザインのうわごとではないし、経営にとっていかにデザインが大切なのか、
結果的にみてみると、どっちからでも入れるものになったのかなと。
という意味で、2160円で売ってますので、ご購入ください。

Q. 話しを伺ったところ、経営者と一緒に走っていく、それはコンサルティングの考え方、
一緒に考えて、開花していく。デザインコンサルティングと、デザインマネジメントの違い、
今の違い、デザインコンサルティング、現状、コンサルティングファーム、どういうお考えを持っているか?

A. デザインコンサルティングは新しい言葉で勝手に言わせていけばいい。
デザインマネジメントはデザイン経営学、1960年代、
一番最初にあつかったのは、東京造形大学で始めたのが最初、受け皿がなかった。
世の中的には普通にやっているのだが、最近だとデザイン思考とか、
僕がそういう言葉に近いところ、
デザイン思考という言葉は嫌い。本質ではない。言葉にオドロされている。
コンサルティングしかしない。そのほかの部分が誰かに任せてしまう。
「愛」を作る根底から、最後まで面倒をみないと、それがどうやって跳ね返ってくるかまで。
それはコンサルはやっていますか?
誰がなんと言おうと、マネジメントだと言いたい。
教授の後がまとして、デザインマネジメントを教えている、言葉を大事にして、
デザインシステムマネジメントを慶應で教えていて、あらゆる角度でみたうえでの
デザインマネジメント。あまりうわついた言葉は僕にとっては無意味だなと。

Q. ひとつはサラリーマンは自分ごとにできない。一方、今の新人とかでも自分ごとにできているやつはいて、
証券会社で働いていますが、どの層でも 1% ぐらいは自分ごとにできていて、
当たり年だと 5% ぐらいいて、先輩を追い抜いてしまう人がいたりして、
自分ごとにできることと、できない人の違いは?
伝説の沖田さんが、田子さんの何が沖田さんの職人の心意気まで昇華させたのか?

A. 1%、当たり年?世代的な話し。やはり戦後は何かやらないといけない。
何かを作らないといけないという切迫した状況。
デザインはまず模倣ではっていたものを、模倣ではいけなくなった。
先進国としてはオリジナルを作るべき、デザインが活性化していく。1955年に
グッドデザイン賞が制定されたりした。それによって日本は先進国の仲間入りをし、
復興を遂げていくのですが、その中で当時思い切りのあった経営者がいた。
本田宗一郎とか、ソニーの経営者や、それ以降、残念。

売りは誰かにまかせたり、如実になってしまったのが、家電です。
昔は街の電気屋さんに頼んでいた、マーケティングにつながっていたはず。
いつのひか量販店ができ、横並びで、価格勝負。
確かに楽かもしれない、そこで何かがおきたのかというと、横並び現象。
価値が見えなくなってしまった。
何がつくったら売れるか? という原理になってしまった。
その危機感をどれだけ持っているのか?
その危機感はたぶん一巡している。

年代でいうと、74世代。僕が生まれた、僕の世代はまた変わっていて、
かなりバブル期を体験しています。就職をする時が最悪でした。
就職氷河期元年でした。僕が東芝デザインセンターに就職しましたが、
その時は、3人でした。僕の前の年6人、その前のとし10人でした。
同じ新入社員でも、危機感を感じている度合いが違うんです。
スタンスが違う、こういうことがどっかで巡ってくるような気がして、
日本はズタズタになっていて、ほんとうに危機感がある人は動くし、
5年くらい定年までに過ごせればいい人。
尻拭いができない。何か失敗すると、飛ばされる。
銀行だと本当にとばされる。
そういう社会でいいのか?一生うかばれない。
そいう巡りがある。

なんで匠がうごいてくれたのか?
東芝時代に、僕が東芝に居た時に、富士通さんから東芝のPCを担当していた時、
富士通さんから、「新しいネタがあるのですが、あって見てもらえませんか?」
何なのかな?わざわざ事業部長が来て、
プレゼンテーションしてくれたのです。
うちの会社の新しい事業のチラシなのですが、「透明樹脂の技術を確立しました!」
マウスやキーボードを OEM で渡していた事業もあったので、
新しい事業ができないのか? なんでこんなことが?
「実はですね」目をキラキラさせて話し始めた。
その当時、スティーブジョブズがおしのびで、当時、透明なマウスがありました。
すごい厚肉で、変態的なマウスがありました。
インドネシアで作っていたのですが、設計図をわたせばいいのに、
わざわざジョブズが来て、その人に目を向けて、自分たちが作りたいマウスはこれなんだと
とうとうを説明するのです。
説明するのは、マレーシアアのマウスではなく、
ガラスの削り玉なんです。
これの通りに作ってくれ?というのではなく、リスペクトを感じる、
技術者に火をつけるという、
ジョブズがこんなこと言っているし、やってみたら、なんとなんと成功してしまったので、
中がインドネシア製が黒いのですが透明で白いタイプのマウスが富士通製です。

そいうところに「やっぱそこだな」という職人さんとか、
こだわりのある人と話すのが大好きなんです。
いろいろ知っているし、とことんコアなところを話していくのが
大好きなんで、相手にとってもそういうのが嬉しいところがあるのかなと。

●デザインマネジメントってなんだろう? 言葉そのものに対して、こんなことを思っているんですと。
本の始めにかいてあったようなこと。

本の冒頭に書いてあったのですが、
あるちょっと衝撃的なパートナーの話しでぶつかったことがあって。
FB で書いてしまったことがあって。
デザインは見えない人に向かってラブレターを書くようなもの。
ラブレターって自分の想いを受け止めてもらいたいがために、工夫を凝らすと思うのです。
このタイミングでこういう書き方をすれば、相手のことを思えばいろいろな方法が考えられます。
それが大事で、それが自分ごとだと思っていて、
インターネットでコピペするのか?一文一文行間まで考えてかくのか?
ほんとうに響くものを作ろうとすると、ラブレターに近い。
ただし、誰が受け取るかわらかないラブレターですけど。

どうやって具体的に実行していけばよいのか、体系的に書いてあるのが、
もう一つ、ロジック、センスがあること。
黄色いカバーに隠れてしまっていますが、これを開けると、ロジック・センスがある。
本当のメッセージはこういうところに隠されている。
世の中におきているデザイン、なりたっているねというものは、
だいたいロジックとセンスで固められている。

デザインマネジメントはそれだけで足りなくて、そこに LOVEが重なっていかないと。
ロジックだけでもないし、センスだけでもない。
ラブレターを書くことを一緒。センスとロジック。
口説き文句がロジック&センスであれば、そこに書く本心、そういう意味ではロジック&センス
が重なればいい。

ロジックだけではエンジニアリングだけ。間違ったセンスがない。
センスだけだとアーティステックなこと。

もっともやっていけないのは、LOVEが蚊帳の外で、その場所に広告代理店が入っているのが最悪。
かたちは上手くいっているように見えても LOVEが無い。

Q. ジョブスが iPod の開発を始めた時に、キッチンのシェフが友達で、
ピカピカのプロトタイプを朝から晩まで持っているんです。オフィスの中でも、
キッチンでも傷をつけているんです。何日か立って、手触りの話し。
つるつるの金属も傷がいっぱいついてくると、霜がついたような状態、
これが欲しかった。そのへん、デザイナーからご覧になってジョブズの行動は?

A. よく分かります。彼は、経年劣化を楽しむプロダクトを考えていた。
ジーンズを履いていて、経年劣化を楽しむファッション。
そういう見方で考える。ピカピカが美しいのではなく、
洗濯機にシボをつけない? 経年劣化がカッコイイデザインもある。

枠が外れた時、リアルグリッドという会社で、PCを作った、
そのPCのパームレスとに本革を使った。あの時代に、
パームレスとに本革を使うのは無い。いわゆるイミテーションはある。
裏話をすると、東芝工場は、聖地なんです。みんなが拝めるくらい。
そういう PC 工場だからこそ、基準が厳しい。
画面にぶるかるじゃないかと、いろんな基準にあわない。
気にする人もいるが、それがスタイルになっていれば、気にしない。
解決案は、PCは現代の手帳、二三年で捨てるようなものが本当に良いプロダクトなのか?
本当に良いプロダクトを作りたい、10年くらい、遅くても楽しめるもの。
本革を使っているので、いい感じの、エイジングしていくんですよ。
そういう楽しいが本来あるべきですし、それが普通のこと。
ものごろ楽な方向にいってますよね。

ユニバーサル住宅、真っ平らになった住宅がありますよね。
あれをやると、日本人の寿命がちぢむ。
何も考えなくなる。
日本家屋は段もあるし、ケガもあるが、長生きできる。

Q. 自分ごとになかなかならない人に対して、恐れは感情として強いような気がして、一緒に仕事をする、説得する、
そういう時にどういう風に一緒に引き込むのか?

A. たぶん、そういう人たちは、近視眼的になっている。会社の枠でしか動いていないので、
こっちの世界に引き込むしかない。一緒に遊びに行ったり。
最初にあったときは、くたびれたおじさんだったんです。
いろいろ遊んだり、いろいろなところに行ったり。
ある時、眼鏡が変わったんですよ。そして、鞄が変わったり、
その次はスーツが変わって、その後、海外で堂々とプレゼンするんですよ。
見えないことを共有するのが一番大事です。

Q. ビジョンの話しをされていて、なんでこのイベントを開いているのか?意識を共有して広げていきたい。
人と同じ目標を持つとか、それはどういう風にやっていけばいいのか?
わかりにくうモヤモヤを感じていた。

Q. デザインをするのは、見えない誰かにラブレターを書くこと、
普段公共事業のデザインをしている、同じことかなと思っていて、
今の公共事業は今は「愛」が無い。愛までは考えきれていない。
使う人があまり見えない、明確ではない。80%の人が NOと言わない事業をする。
見えない誰かにむけてラブレターを書くには、どう気をつけていて、どういう風にやって
ラブレターにしたためるのか。

A. あるていどフックとなる狙いはあって、その後どういう伝播するのか?というフック、
多くの人に使ってもらうのも重要だが、情熱の有る人にきてもらって、コアとなる人が来ないと、
良いものにならない。40%満足というベースになってしまう。80%になんていかない。
80-90% の満足度は、次にまた行きたい。それに憧れている人。
世の中なんだかんだいってピラミッド構造。そこに対して情報をあたえると、広がる。
みんなマスを目指しすぎる、はずしたら、全然伝播しない。
その構造を理解していない人が多い。リアルフィート、日本ではなんでラグジュアリーブランドが無い?
そんなものでは満足しないよという世代がでてきて、その差分を埋めるのが重要。
メッセージを与える人がいっぱいいて、沢山メッセージがきて、
それが降りてくると、社員5人の会社が携帯電話を作り、
出荷台数日本ナンバー1を成し遂げてしまう。
コアに対してちゃんとメッセージが届いているから。
これをやりとげたら、結構メッセージは突き刺さると思います。
あとはどうやってコミュニケーションを作るか?

7/16/2014

[&] Yahoo! x DeNA - masuda



Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
Sketch3を使った、デザインからプロトタイピング
DeNA 増田さん

Sketch3 を使って、コンテンツの魅力を最大限に。
2013年12月DeNA入社。以前はGoodPatch

Sketch3 はどんなツール?
iOS のアプリやWebサービスに特化したツール
使う理由は、コンテンツがより重要になってきているため。
考える時間が重要になってきている。
手作業は効率化して、時間をかけない。

デザイン全体を俯瞰して確認できる。
素材の書き出しが圧倒的に楽になります。
オブジェクト間の距離にもう困らない
共通のUIは使い回して、編集も一発
エンジニア・コーダさんにも嬉しい。パーツはもう作らなくてOK!

iOS, Android それぞれの解像度で書き出すことがあると思うのですが、
Retina と、Retina じゃいないもの、export ボタンを押すと、一回で書き出すことができます。
便利なのが、1種類でもすぐに欲しい時は、
画像を選んでそのままデスクトップの drop すると、画像ファイルが書き出されます。
xhdpi とか、同じように export で必要な画像サイズを一回で書き出すことができます。

オブジェクトの距離とサイズ、オブジェクトを選択すると、サイズや位置がっ表示され、
カーソルをかざしたところからの距離が一瞬でわかります。

最近でてきたプラグインで便利なのが、画面上にパディングとマージンを表示してくれるので、
エンジニアはすぐにコーディングできます。

(Sketch Measure というプラグインとのこと!)https://github.com/utom/sketch-measure

シンボル化なんですが、
タブバーなどは共通しているものが多いので、シンボル化します。
色を変えたいとなった時に、一回で全てのシンボル化したデザインに反映させることができます。

新しいテンプレートを開いた時に、iOSデザインを選択すると、
iPhone サイズのアートボードが一瞬で生成されるので、
そこから始めることができます。
2ページ目だと、よくある部品が用意されているので、
すぐにデザインを始めることができます。

エンジニアが実験したい時は、コンポーネントを持ってきて、
試作を効率化することができます。

iOSに特化したデザインツールで、ブラー効果のかかったものも
効率よくできます。
すべてがベクターベースなので、書き出しも綺麗です。

デザイナーにとって、設計という視点をもって作るのに非常に良いツールと言えます。
欲しいと思っていた機能がほとんど揃っているので、
楽しく効率よくデザインを進めることができます。

Framerjs などを作って、チームで共有して、ブラッシュアップの作業を
素早く進めることができます。

2週間試用できるので、是非使ってみてください!

[&] Yahoo! x DeNA - hori



プロトタイピングと定性調査のすすめ
Yahoo! Japan アプリ担当 堀哲也さん

1. プロトタイプは適度に手を抜く
2. 行動を分解して観察する

なるべく短時間で必要なぶんだけ作る
Prott, POP, Tweak, Demonstrate, Flinto, InVison ,Proto.io, Stand In Briefs , Composite
いろんなツールがあって、簡単に作れます。

真面目なデザイナーの人は結構作り込んでしまいます。
手書きでもイイとは言うが.....
紙に書くのは意外と難しい、汚い状態で見せるのを嫌がる。
装飾を凝ってしまったり。
特にテキストは大変!読みづらい。

Keynote で作ってます。
グラフィック揃ってますし、動きも揃ってます。
PDFで吐き出すときにリンクを細かくつけて、
PDFをiPhoneで見ると、遷移も着いた状態で見ることができます。
PDFビューアーは、Good Reader が一番綺麗に見えます。

動きは結構大変なんじゃないか?
うちの会社だと、エンジニアのマシンには Photoshop は入っていないので....
インスタントアルファが画像の切り抜きに便利!
画像を拾ってきて、インスタントアルファで切り抜いて使う。
サムネイル画像作成は「マスクを編集」を使用
結構簡単にできるので、試してみてください。

ここまでやって満足すると意味が無いので、
定性調査
フォーカスグループインタビュー
デプスインタビュー
ユーザビリティテストなどなど
最近ではゴチソーというサービスを活用しています。

定性調査ハードルが高い
シナリオ作成が難しい
インタビュースキルがない
リクルーティングが難しい
まとめが難しい などなど

ほとんどの人は見ているだけ。
どういう風に見れば良いのかわからない。
観察力をつける。

お題:引越をしたので天気の地域を変更してください。
ハンバーガーメニュー、気付かれなくて、
結構あるアイコンなのに、ここにたどり着かない。
モゴモゴいいながら、うろうろうろしながら、10名中1名しか見つけられなかったり。

ただ見ただけで終わってはダメで。
ユーザー視点で、記述。
×:メニューがみつからない
○:ユーザーは設定画面をひらけない

効率〜効果を分解してみることが大切

操作はわかるがうまく完了できない
ハンバーガーボタンは見つけたが操作がわからない
ハンバーバーボタンがない
設定ボタンがみつからない
設定画面をひらけない
どこで変更するからわからない
何をしたら良いかわからない

1. 作り込みすぎないプロトタイプ
2. 行動を観察して分解

どんどんツールが発達したり、手法がどんどん出て来て浸透しているように見えるが、
高度なツールになってハードルが高いと思われますが、
今日紹介したような簡単な方法を取り入れてもらえれば.....

[&] Yahoo! x DeNA - kuronuma



Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
チラシの裏のエンジニアリング〜おっさんだらけの主婦向けアプリ開発の舞台裏
黒沼 慎太郎さん 

チラシル
スマホ持っている主婦向け、会員登録不要。チラシまとめて比較アプリ。
Android, iOS

開発体制は Android First
日本は iOS多いと言われていますが、主婦に限るとAndroid が多い。
チラシルはたまたまAndroidエンジニアが多目
App Store Review が大変であった。

iOS 版は、移植、清書という立場
なので、いろいろ大変。
OSの違いを吸収しきれなかったり。
GCMきっかけでバックグラウンドでデータ取得、
Push通知をスケジューリング、
layout xml で設定。
バックキーの役目、
ウィジェット化

iOSはどうしている?
Silent Push を期待していたが、うまく動かない。
Auto Layout
普通にナビバーから戻る
ウィジェットは iOS8 待ち。あきらめる。

チーム編成
Android2人(オッサン)
iOS 1(オッサン)
サーバ 2(オッサン)
デザイナー 1(イケメン)

ユーザーインタビュー
主婦友つながり、
アプリの中でインタビュー
根掘り葉掘り聞く
触ってもらう、脇でそっとみる
ボス(女性)に聞く
チラシを配ってユーザーにお話しを聞く。

チラシアプリのチラシ!(笑)

実際どうやって使っているか知りたい。
User Operation Log
マンガボックスで使ったもののパクリ。
ユーザー操作や KPIの材料をログとして COreData で蓄積、APIサーバーに送って
Hadoop で集計、分析

どの機能が使われているか、どの機能が使われていないのか?

JSON-RPC2.0 を使っています。
2.0 のバッチリクエストを使っています。束にして投げることができる。
うまく相関しないように作っておけば、シーケンシャルでもバッチでも再現性のあるものが作れる。

郵便番号から、店舗検索。
バッチリクエストで一度に、レスポンスは分解して。
API Client は... 定番の AFJSONRPCClient は使っていないです。
バッチベースに対応していない。
API クライアントを自作しています。
複数のAPIリクエストを詰め込めます。

さておき、
レビュー誘導
誘導すればいいわけじゃない。
不満をストアレビューに書き込む人もいる。
レビューに書かれる不満は再現性が難しい。レビューが荒れる。

ご不満は直接受け止めてあげない。
レビュー誘導を工夫する。
「不満がある」ボタンを用意し、サービスの中のお問い合わせフォームに流し込む。
聞きたいことを直接書いてもらい、レビューに書き込まないので荒れない。
おかげで星 4.5 ぐらいをもらっています。

まとめ
Android 1st 開発、iOSは清書
主婦に刺さるサービス改善をどんどん試す
OSの差異の吸収は常に課題
分からないものをも襲うしない
エンジニアも人と話す時代。
JSON-RPC2.0 でリクエストをまとめて扱う。
ユーザーのニーズや不満を効率よく拾う工夫
苦情は自社のお問い合わせ窓口に誘導

[&] Yahoo! x DeNA - kobayashi



Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
スマデバリッチ広告をプロトタイプで作り上げる
Yahoo! 小林 大介さん

インライナーや、フローティング、タップすると広がる広告などが現在主流。

リッチ広告とは?
覗き窓式、
アテンションが常に表示されるものなど、ページ全体を使った広告表現
センサーを使って、広告枠を3D空間にする。

こんな広告を、こうやって作っています。
リッチ広告として?

●見ていて面白い
●ユーザーの行動を邪魔しない
●広告主の商品を充分にアピール

●見ていて面白い
 タップ、スワイプ、ジャイロと連動
 視差
 いろんな表現を広告に応用

●ユーザーの行動を邪魔しない
 コンテンツの閲覧をさまたげない
 ユーザーの意図しない挙動
 UXを下げない

●広告主の商品を充分にアピール
 スマートでバイスでは画面が小さい
 広告の領域はさらに小さい
 チャンスは一瞬

■取り組み
まず自分の中のアイデアのプロトタイプを作る
プロトタイプを見て、評価してもらう。
この二つの繰り返し

個人作業:アイデアを思いつく、アイデアをプロトタイプ化
みんなで:もっと面白くするには?
マッチするクライアントは?
もっとUXを良くするには?
もっと良いUIはないのか?

■通常のプロトタイプ
デザイナーやエンジニアで認識を合わせたい
手戻りを少なくしたい

広告の場合、
見せないとわからない。効率度外視。
でもプロトタイプから作るのはなぜか?

企画書ではファーストインプレッションが弱い。
プロトタイプでは伝わる

アイデアの時点から、面白さがわかるプロトタイプを持って話す
面白いものしか残っていかない。

プロトタイプを作って、アイデアを膨らますサイクルを繰り返す。
!な広告を作っていきたいです。

[&] Yahoo! x DeNA - yoshida



Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
DeNA 吉田さん @mixiappwchr
現場でのデザイナーとエンジニアの連携の実際

皆さんどのように協業していますか?
色、レイアウト、UIコンポーネント
アニメーション、サウンド、写真、動画、

アプリの開発においては、webから比べるとデザインするもの
実装するものが増えてきました。
コミュニケーションがどんどん難しくなってきました。

実際の現場での効率化。

●Rabbit Cam での実例。
効率化:調整用のアプリを別途作成。アプリ本体では無くて。
動画フィルターのデザインの指定。
色味とか、どういったフォントにするのか。
サンプル指定を受けましたコンセプトにあっていると思ったのですが、
作るのは難しい、フィルターを作るのは難しい、コストがかかりそうだと
思いました。そこで、フィルター調整専用アプリを作成。
このアプリで、デザイナー自身に調整してもらうことにしました。
リアルタイムで調整し、パラメーターを頂いてアプリに入れこみました。
30分ぐらいで作ったものです。

数回の調整だけでフィルターの作成が完了
確認のための時間が減らせた。
コミュニケーションコストが削減、
おもいどうりに調整ができた。

●スタンプアプリ
実際のデザイン指定。
可愛い!と思いつつも、これだけの表現だと、ニュアンスが狭まると思いました。
調整アプリを津k裏増した
スタンプを一覧できる、一気に確認できるアプリを作りました。

調整アプリで、短時間で作ったものだけれども
コストパフォーマンスは良かった。

●QuizNow
アウトプットを動画で作成してもらう。
クイズ対戦の作成画面。
動画を作ってもらうのを見て、実装をすすめ、
サウンドも作り込んであり、凄いと思いました。
ただ作ってもらうだけでなく、実装に使い回したりしました。

良かった点は、
いちいち質問しなくても良いので、コミュニケーションコストが下がった。
動画を再利用できるので、実装も早い。

スプラッシュ画面も動画で作成してもらい、
動画のまま組み込んでプロトタイプを見せて、
それから実装しています。

毎回動画を作るのは面倒なので、アニメーションGIFで作ってもらい、
実際の動きがあることで、確認できると全然違う。
実際そのまま活用できる素材もある。
デザイナーの負担になるので、作るものをしぼる。

お互いのバリューを活かす。
アプリエンジニアに対してデザイン勉強会、
デザイナーに実装を。双方の知識を持っていると、
コミュニケーションが円滑になると思って。

[&] Yahoo! x DeNA - taki


Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
Yahoo 瀧知恵美さん
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須磨帆サービスに最適なUXを考えるアプローチ
2009年から Yahoo! , UXデザインをメインで。
最近の活動、デザイン思考の社内促進
Yahoo のクリエイティブブログ、
schoo で、UXデザインの授業

●アクティングアウトとは?

ユーザーにとって価値のある体験を考える
そのためにひつようなモノ、サービスのあり方を考える。

UXデザインの考え方、手法 = 洞察力
ここの手法を紹介します。

アクティングアウト
実際、サービスを利用する環境で体験してみる
利用する環境が多用なスマホサービスに特に有効

●活用事例
おでかけサーポートアプリ Way
外出先で現在地近くの魅力的なスポットやイベントを推奨
現在サービスを終了してしまい、ご利用いただけません。

体験分析 おでかけ体験作文
     ↓...................................ニーズ発見
     心に残る体験の要素抽出
     ↓
体験想像 UXコンセプト作成
     ↓
     ストーリーボード作成
     ↓
体験嗜好 アクティングアウトを実体験....... ニーズ検証、ニーズ発見

実際、理想のUXストーリーをプロジェクトメンバーで実体験してみた
おでかけ体験@表参道

事前に考えたアイデアは、全部いまいちだった
町をあるくとき、そんなに常にスマホを見ない。
”やらされている感が満載”

振り返ってみると、
寄り道した時間帯がおでかけを一番自然に楽しんでいた!
そこに着目して、どういうことが起こっているのか?

3つの行動パターン
接近隊 <> 中間隊 <> 離れ隊
張り付くように見ている人
       少しなはれている
              興味なくみている

おなじ人でも、状況によって行動パターンが変化する
ユーザーの行動の選択肢が適切に増大するような
想定内外の「揺らぎ」を提供するサービス

言葉は難しいかもしれませんが....

UXからUIへ

UX 選択肢の中で「ゆらぐ」
UI 現在地周辺のお店やイベント情報が流れてくる

UX 行動パターンの変化の中で「ゆらぐ」
UI 情報提示

日本デザイン学会で発表してきました。
→アクティングアウトの有効性

一人称視点+三人称視点
ユーザーになりきって体験を楽しむ、
ときどき一歩引いて、第三者視点で、どういうことが起こっているのか行動を分析する。
ユーザーも気付いていない、未知のニーズ発見。

とわいえ同時にやるのは難しい。
最後に。

1. 自ら体験
2. ユーザーを観察する
3. ユーザーから聞き出す
同時にやるのがアクティングアウト

[&] Yahoo! x DeNA - tanaka


Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
Yahoo! 田中順子さん

根性あるよね
しなるよね
平和だよね と言われます。

Yahoo!ニュースアプリ
スマートフォン版、タブレット版、iOS,Android 全てそろいました。

朝は1分で。
あなたごのみのデザインに。

当たり前を上質に、とにかく読みやすく。
記事が読みやすいように、全力を尽くしました

デバイスの特性を知る
何時、だれが、どこでどうやって。
ユーザーを知る
何を期待しているの?何が好まれているの?どんな人たち?いつどこで?
期待を裏切らないのが大事。

ニュースの需要を知る。
世の中のニュースって何?何が好まれているの?どんな人たちが見ているの?
いつどこで見ているの?

競合を知る。
見せ方について、仕様について

最後に、Yahooニュースの中身を知る
仕様について
どうやって作っているの?
さらにどんなプロダクトがあるの
何を目指しているの?

ニュースサービスの場合、編集の方が、いらっしゃって、
その方がトピックスを配信しているのですが、
その間に立つプロダクトがいかに正確に伝えられるのかが
重要になっています。

メんバーとユーザーを共有し、確認
朝と夜の自宅利用時間帯に最適化。朝はさくっと、夜はじっくり。

競合をもとに展開。
リッチなアプリが多い.....

忙しい朝は一分で、主要ニュース、トピックス、天気がわかる。
偉い人のレビューとかで、何度か情報を敷き詰めた方がいいんじゃない?
と言われたが、一目で、構成をシンプルでというのは
ゆずれなかった。一直線の目の動きで素直に読み続けられるように。
ニュースのトピックス、上の方が重要な記事、下のほうが緩い記事。
それは絶対死守しました。

帰宅後はゆっくり、気がすむまて記事詳細を読むことができる。
一覧を見失わない安心感、不安になりがち。
迷いどころのないシンプル構成。
ユーザーテストも設定まわりに注力することができました。

ごはんをたべながら、スライドショーで手軽にニュースをチェック。

成果:アプリの評判もじょうじょう。一位も獲得。

Yahoo全体の朝晩2階のタブレットシーンを変革!
おさえるところをおさえて、やるべきことをやる。

[&] Yahoo! x DeNA - tsubota



Yahoo! x DeNA iOSエンジニア・UI/UXデザイナー
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DeNA 坪田さん
皆さんこんにちは。かっこいい会場で緊張しています。
トップバッターなので、やわらかく。
漫画ボックスというアプリを題材にして、
どういう状況で UIつくっているのか。
DeNAで、マネジメントをしています。
今日、マンガボックスの話しをしますが、失敗したことをしゃべります。
「マンガボックス」ちょうどCMしています。
漫画のプラットフォーム化を目指しています。
アプリを開くと、サムネイルがあって、押すと漫画が読めます。
マガジンで連載しているものも読めます。
ダウンロードしてみてみてください。コミックも読めます。
いわゆる漫画アプリとは違って、
オリジナルの作品をマガジン形式で掲載しているのが特徴です。
実際の店舗などでも売られている漫画です。

一話単位で、閲覧数が 100万人越え。
5,000,000 over のアプリダウンロード数。
おかげさまで順調っぽいですが、失敗は数知れず。
ちょうどフラットデザインにシフトするところだったので、
アプリ作りはまだまだ未熟だったので。

実は、約四ヶ月かけて作ったものを捨てて、
1から作り直した。
意思決定の理由を含めて紹介できれば...

文字、ボタンで、UIを表現しすぎた。
インタラクィブな UIを考えきれず。
当時なんでこんなん作ったんだろう?
深く考えずに、実装までいってしまった。
けっこう気をつけないと思ってます。
わくわく感が無い。

タップナビが直感的でない。
なんかうるさい、どうしてもイケてない。
インタラクションのところ、まとめてダウンロードなど
テキストで書いてしまって、読ませてボタンを押させる時点で
問題があった。
そもそも漫画をダウンロードさせるのはどうなのよ?

今はボタンを押したらすぐ読めるUX を実現しています。
ページ単位でUIを考えすぎた。
機能盛り過ぎ。
OSのデフォルトUIも変わって展開期だったので、
やりすぎ感。必要な機能だけシンプルに用意しましょうと。

UIに関しては、ユーザーから講評。

反省点
●フラットデザインへの理解不足
●市場の勉強不足、UIへのおごり
●試行錯誤しないプロダクト開発

なんで作り直しかというと、
局所最適化が限界になって、
作り直す意思決定をした。

クオリティを上げる方法
●同じメンバーで作り直す
●ゼロメンバーでなく、同じUXでUIを再構築
●一生懸命市場と競合を勉強する。

要件を分解して
●要件を分解して、目指すべき点数を全員で共有する
●自己否定になってもイケてないものをイケてないといえますか?
●スケジュール、スクラム、組織論、開発ツールなど方法論でこねくり回していませんか?
●心の底から褒められますか?全力で家族、友達に薦められますか?
●要件タスクが正しい前提で話していませんか?
●A/Bテスト、定量調査で思考停止していませんか?
●ネットで話題の有るべき論をユーザーに押し付けていませんか?
●失敗の承認とシェア、それを皆の糧に

マネジメント的に作り直したのは、一生記憶に残る反省点。
マネジメント/シニアもデザイナー一年生、アプリを作ってみた。
最近 Photoshop を使うのを辞めました。Sketch3 に統一しています。

プロトタイピングツール Prott, FLINTO を使っています。
UI デザイナー
どんなに考えてもしょうがない。プロトタイプ必須。
はやく試してみて、スクラップ&ビルド

まとめ
●Sketch 3 を導入しましょう。Photoshop だとお絵描きになってしまう。
●プロトタイピングツールを導入しましょう
●UIデザインはエンジニア+デザイナーで作る

7/02/2014

[&] AkikoSugaya x sisiodoc

#がやがやトーク
LRGフォーラム 菅谷明子(@AkikoSugaya) x 猪谷千香(@sisiodoc) クロストーク
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猪谷:つながる図書館

猪谷千香といいます。こんばんは、
平日の忙しいところありがとうございます。
スタッフの方、お忙しいところ、ありがとうございます。
本当に菅谷さんの単なるファンでして、ならべて頂けるだけで、
ちょっと緊張してしまって、昨日寝れていないので、滑舌悪いかもしれません。

まず、「つながる図書館」という本を書き来ました。
どうしてこの本を書いたのかというと?
未来を作る図書館につながってきます。
新聞社の文化部で働いていた時に、「未来を作る図書館」に衝撃を受け、
2004年の夏休みにニューヨークに遊びにいって、単なる戦地巡礼です(笑)
折角ニューヨークまでいったので、ブックカフェなども、
日本ではそんなになかった頃で、パブリックスペースに本があったりして。

日本はどうなんだろうと調べ始めたら、
衝撃を受けた、各地で支援図書館が始まっていました。
取材する側で、品川区の図書館などをまとめたりしていました。
無料貸本屋批判から、課題解決型図書館へ。
それから、2003年、指定管理者制度の導入。非常にインパクトが大きかった。
続く不況による自治体の図書館予算削減。
2004年、日本では mixi, GREE, Yahoo知恵袋、デジタル化で情報の流れ方が大きくかわっている。
双方向で情報をやりとしていたり、プロではなく普通の人の情報が拡散していったりが始まったころ。

図書館は情報を扱う施設だが、SNSはエポックメイキング。
日本の図書館はどうなっている?をリポートしたのが「つながる図書館」

その一つ、武蔵野プレイス(東京都武蔵野市)厳密には図書館ではなく、
図書館機能をもった駅前複合施設。中高生向けのスペース、いわゆるだべっている場所、
ダンススタジオがあったり、ライブラリも従来向けのものある施設です。

■鳥取県立図書館
日本一の県立図書館、数々の商品がここから生まれています。
「シャッターガード」などの商品化、
堅調に分室を持ち、県職員が活用、
県内の研究期間、大学、高校、病院に Amazon より速く本を届けるシステム。
実際そうやって、県立図書館抜きには、知的環境は生きていけないのではないかという
体制が作られている。地域の書店や市町村立図書館とも連携

■伊万里市民図書館(佐賀県伊万里市)
図書館会が最も注目するコミュニティ図書館。
20近く前に建った図書館、設計段階から市民の声を聞いて作った図書館。
作業する部屋が欲しい、どんな部屋?コンセントを壁の真ん中に作って欲しいとか。
ミシン、アイロンをかけたことのある人でないと出てこない考え。
壁の腰の位置あたりにコンセントがあります。
市民に愛されています。市民ボランティアとして100名以上のひとが常時活動している。
市民5000人が参加するイベント、
それだけではなく、リファレンスや、子供の読書を展開していて、
数々の賞に輝いています。

■島根県海士町「島まるごと図書館構図」
カリスマ町長のもと、改革をされて、iターン住民が一割、
20代、30代の働き盛りのひとが。
図書館のない島に図書館を作る。
学校の図書室には本がある。図書館活動をしていなかったので、
それをひとつひとつ揃えて、見えるところまで。
子供が本を借りてくれるようになった。親がおっと思う。
だんだんリテラシーが高まって、立派な図書館ができました。
非常にいい循環があります。
クラウドファンディング、ネットで支援、ReadyFor で蔵書を募る、
普通選書は司書の仕事ですが、みんなで選書会のイベントをしたり、
町民とのつながっていく素晴らしい図書館になっています。

■公共図書館としていくつかとりあげたところ、
図書館の横断検索、
ネット上で「リプライズ」

■船橋市の「船橋まるごと図書館」蔵書は寄贈、スタッフはボランティア、
買った本はベストセラーが多い。
バカの壁で、壁ができるほど多い。
重副本で悩んでおられるかたはここに行くと良いです。
地域活性化を目的とした町の小さな公共図書館。
このまえはパチンコ店に図書館を作ったとか。

ちょっと公立図書館と民間図書館の連携をでてきました。
こんなレポートをしたのが「つながる図書館」でした。

■武雄市の図書館、
書くのに非常に悩みました。武雄市の図書館を言うと、
賛否両論激しくて、どちらからも批判され、とおくから離れてみていました。
ただ、武雄市図書館凄いところは、ここまで日本で図書館が注目されている
理由のひとつは、武雄市図書館、あれだけメディアに出て、市長が宣伝して、
全国の市長が武雄市図書館を見ています。CCCと図書館を作ろうという案が
あちこちにでています。
つながる図書館はできるだけポジティブに、図書館を応援したい、
一般の方に良く読まれていると言われているので、
一般の方に読んで欲しかったのです。
こんなに面白い図書館が全国にあること、
すばらしい活動している図書館がいっぱいある、
それで自分たちの都道府県の図書館を見て、図書館リテラシーをあげてほしい。

図書館がかかえていくであろう問題は、あまり指摘していません。
今日はそのあたりを。

■「独立する富裕層」の衝撃
見ててショックを受けました。この番組では、
納税額に見合った公共サービスを受けられていないので、
独立市を作って住んで、切り捨てられた地域が問題になって、
そこで、図書館の閉館時間が短くなってしまったり、
子供達が勉強できなくなってしまったり。アメリカ怖い国だな〜
他の国の話しとは思っていられらくなって、

■「消滅可能性都市」の衝撃:中央公論
女性率を想定し、半数の自治体が消滅の可能性、大震災の数値が入っていないので、
現実はもっと厳しいかもしれない。
東京都では豊島区がやり玉にあがっていて、単に巣鴨があるからでは?(笑)
非常に見ておいても欲しくって、こういうことが起きていくと、
自治体の格差、明暗がわかれてきます。
裕福な自治体があり、そうでない自治体も、それらが図書館サービスに直結してしまいます。
つながる図書館はいい図書館ばかりで、ダメな図書館が取り上げていません。
しらないところでジワジワときているのでは。

普段はハフィントンポストで仕事をしています。
社会がかかえる課題について記事を書いていて、いろいろ気になってしまっています。
親が貧困だと、子供まで影響してしまう。
日本だと大変教育費がかかります。
東大生の親の年収を調べると一千万円以上が50%

親が事業をやっていたが、倒産してしまい、貧困家庭、家に勉強する場所もない。
図書館で、自分の読みたい本を司書の人が的確に出してくれたのがうれしかった。
社会人になって、節税はしない、図書館の充実に使って欲しい。

図書館は「知のセーフティーネット」

都知事選がございました。東京都が抱えている問題を調べました。
交通や待機児童の問題、ホームレス、貧困問題、都市部を中心に、
非正規雇用の人が年をとってきて、高齢者層が出現してきて、
日本の賃貸は冷たいので、ホームレスが増えてくるかもしれない。
住居対策が必要かもしれない。ホームレスにならないようにするには
どうしたら良いのか? 高齢者の貧困問題を社会を抱えるので、
知のセーフティネットであるべきでは。

住宅を図書館で紹介すればいいのでは?そういうことを言っているのではなく、
NPOと連携してサポートするとか。
確かに今まで課題解決といってきた図書館は多いと思うのですが、
非常に課題は、追いついていないというか、
メディアの最前線で取材していても、複雑化している。

未来を作る図書館、改めて読んで、全然古くない、ヒントになることが沢山かかれていて、
ますます素晴らしいと思いました。

もともとニュースサイトで働いていて、ニュース、情報も複雑化しています。
普通のニュース、アグリゲーションのニュースを引用して再編集する記事もあります。
専門家の方がブロガーとして参加しているものもあります。
ニュースといっても複雑化、レイヤーが別れてきています。
それを、紙媒体の本だけを相手するのではなく、そういったところにも
目配りしてやっていて欲しい。情報の読み方、情報リテラシーを教育してくれる
ところは無い、学校の現場でもできていない。
LINEを九時以降、使ってはいけないとか....

子供と教師、親と教師で決めることであって、行政が口を出すことではなく、
どうやってうまくつかうのかを教えるのが学校。
図書館で情報リテラシーの教室をやってもらったり、
知を武器とする施設となって欲しい。

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菅谷:
夜景がきれいなすばらしところで、アメリカの図書館の内容と、
本がでてから11年立つのですが、どういう変化があったのかを、お伝えします。
本の中には色々なエピソードがあって、どうやってそのエピソードを調べたのか聞かれますが、
足で書いた本です。何十回か、開館の時にいって、知らない人に声をかけるは気が引けるのですが、
いろいろ聞いて、エピソードを調べていて、使ったのは5%ぐらいなのですが、
人に頼まれたわけではないのですが、なんでこんなことやっているんだろうと思いますが....

図書館を色に例えると何色でしょうか?
茶色とかグレーとか、取材のまえはそう感じていましたが、
図書館は「黄色」だな、明るい未来を見る色なんだなと。
アメリカの図書館の話しではなくインスピレーションになる話し、
図書館でこんなことができるんだと思って頂ければ。

アメリカの図書館、2000年くらいから、図書館っていらなくなる?と言われていて、
amazon 1994年創業、どこにいっても、店が町から消えてしまうなとど、真面目に語られていて、
図書館は利用が増加していて、デジタル系のサービスもあって、
2010年、図書館の貸し出しは過去最高になっている。

アメリカ人の図書館の考え方、その地域の生活の質を向上させると高く評価している。
NY公共図書館、どんな風に撮影しても綺麗に見れる図書館。
パブリックというと、国が手がけたものというイメージだが、パブリックは皆のもの、
皆の図書館、皆のための図書館。バブリックな空間。

情報は民主主義の通過である。
サービスの具体例。
地域コミュニティーの情報センター
就職
就職活動用パソコン、ネットのスキル
医療情報の窓口
起業・中小ビジネス
子供の第三の学びの場
シニアの生き甲斐
芸術を育む
行政情報の窓口

芸術は図書館と関係ないように思えるのですが、
なにかを作りあげるには、過去を調べることが重要。
舞台芸術は、記録するのが困難。
NYでは方言、アイリッシュ系アメリカ人の喋り方を俳優が調べたり。

個人事業者が利用。ウォールストリートで働いていた人、仕事に疲れてしまって、
独立して、NY図書館で、証券情報が得られることがわかって、
個人で良いことをしたいと思っていも、企業から離れると情報が得られなくなるが、
個人の活動を支援するのが図書館の役割にもなってきている。

今から話すおじさまをいつも図書館でみかけて、
朝いつもデータベースをいじっていて、メールを書いている。
話しかけにくそうな人だったのですが、偶然をよそおって話しかけて、
その人は無職の人で、自分もなにかやりたくなって、
競馬に凄く詳しい競馬のニュースをみていたら、自分でも何かできるとおもい、
競馬の分析ニュースをメールで送って商売いています。
図書館の人に告げ口したんですね〜 
図書館の人は喜んで、それこそ図書館の役目ではないか!と言った。
ブレイクスルーのエピソード、道が開けていくのですが...

アメリカの図書館の課題は、格差の是正、
図書館、デジタル情報、ネットをどうやって使いこなすのかが
おおきな問題になってきている、どんなことをやっているのか?
Gmail の作り方、facebook の使い方、どうやってビジネスに使うのか?
Twitter, LinkedIn の使い方、職を得る方法、
初期の入門者から、専門家までいろんなサービスを行っています。

最近は、プログラミング、Webサイトのデザインまで、図書館で教えています。
就職活動支援、日本もそうだと思うのですが、郵便で履歴書を送ることはなく、
メールアカウントが無いと、就職の応募ができない状態。
前に進めない。それらを図書館がサポートしている。

10年前で大きく変わっていないのですが、iTunes,
Live from the New York Public Library
作家のトーク、後日 youtube で無料で見ることもできる。
デジタルの時代になると、何をやるかというと、
図書館はデジタルではできないことをやる。
いかに図書館に来てもらうのか?
人に来てもらうためにいろいろしている。
LEGO 教室、あるいは、ミュージアムパス。美術館の無料券、
オンラインで希望日を選べる、必ず図書館に行かないとチケットがもらえない仕組みになっていて、
サービスのあり方が、図書館に足を向けざるをえないという仕組みを作っている。

電子書籍はどうなっているのか?
結構浸透している。
図書館が 82% くらいのところが電子書籍を提供している。
4000タイトル、新しい利用者も呼び込めている。
利用者からのリクエストも多い。
電子書籍の図書館の利用は 23%, 貸し出しも増えている。
紙の本が減ってきていて、シフトが起きている。
情報格差を減らすのが明確なので、日本ですと、電子媒体を入れると紙が減ってしまうので...
垣根はなくて、今は本を買うことでも、電子か紙か、その人の都合でしかない。
ハイブリッドサービスじゃなくて、紙も電子も普通。
電子書籍で読んでいる人は多読であると言われている。

紙と電子と、日本の図書館ではいろんな問題があるかと思いますが、
図書館は情報の特質をどのように市民に教育していくのかが大事で、
わたしたちの周りには、ありとあらゆる情報があって、
どんな情報が必要で、社会にどんな価値が必要なのか?

●歪められたネットの情報に惑わされないために
http://www.huffingtonpost.jp/akiko-sugaya/post_7874_b_5524473.html

何を目的に、どんな情報が社会に価値を生み出すのか?
ハフィントンポスとに寄稿させてもらった一部、
コンシューマーレポートという暮しの手帖みたいな本、
何が価値なのか?広告をとっていない、企業とつながっていない、
覆面社員が商品を買いに言っている、独自の試験施設を持っていて、
徹底した調査を行っていて。
車を買うとき、TVCM を見てとか、結局CMはメディアにある枠を
企業がお金を出して買って、見せたいメッセージを載せて
バイアスがかかったメディアの意味を考える必要がある。

ほとんどの図書館がコンシューマーレポートの本を揃えていて、
第三者が評価が調べた情報で物を買うのが浸透している。
アメリカは調べることのために図書館を利用している、
市民がどういう情報に接するべきと考えている。

紙と電子書籍の話し、
新聞、出版をチェックしますが、日本の出版間はリテラシーの低い市民で成り立っている、
情報源もはっきりしないものを読んで、勝手に判断して良いのだろうか?と思っている。
アメリカの図書館ですと、ブックディスカッションも盛んで、
本はテキストがあって、テキストが語りかけてくれるわけではなく、
知識や物の考え方で読み取っているので、グループで読むと、得られるものが多い。

ボストンは市民全員が同じものを読んでみるというイベントもある。

児童書は美しい話しが多く、いいことすると玄関に小判があるとか(笑)
アメリカだといじめとか、離婚とかを、本という媒体で理解したり、
気持ちを明確にしたりという、図書館が新しいジャンルを出版社に
提案していけるような機能を持ってもいいのでは。

アメリカは出版不況がなくて、マイナスにはなっておらず、
読書推進が行われていて、本は単に読むものではなく、読み方があり、
子供のころからいろいろな取り組みをしていることがおおきい。

NY図書館には、研究者/作家センターというのがあって、
作家の人が、コレクションを使って調べものをして、パソコンを残しておいて、通えるような施設。
リテラシーの話しをしましたが、世の中を知るというのは、
自分の体験を知るのは限られていて、いかに豊かな出版文化を作るのかを考えた時、
作家を育てていくのも大切なこと。図書館が便宜を図っていて、そのかわり月に一二回講演してもらうなど。

日本は高い学習能力があっても、ITを使いこなせていないという調査があり、
SNSの時代になって、個人の好みや知恵が流通していくのかがメディア社会、
賢い人であれば、賢い情報環境になるが、
私たちがキーになっていく。ITがうまく使えるか?

一方で、自治体の問題を解決するにもITが解決策になってきている。
ボストン、雪になると消火栓が埋まってしまっていて、市が除雪しているのだが、
その問題を解決したのは、Code for America という団体。
Google などのエンジニアなどが、1年間休職して協力。
雪かきがおわったら、Webに報告すると、ゲーム感覚で楽しい地域イベントに!
自治体のサービスの一つで、いきづまっていたのだが、
地元の人が参加した、成功した例。

Citizen Connect ボストンの例。
信号が壊れているとか、道路が壊れているとか、スマートフォンで報告できるアプリ、
コストもかからないし、貢献している気分になれる。
情報格差をもった人の場合、なかなか参加できない。

Boston About Result
市の目標として宣言したことがらが、どれだけ達成できたのかを可視化する。

オープンガバメント、
Data.gov いろんな分野に別れてデータをだしてきている、
加工することを前提にした情報公開。

ホワイトハウス情報サイト、
乱射があって、子供達が亡くなった話し。
署名をある程度の数を集めると、ホワイトハウスから回答が得られる。
デジタルのリテラシーが無いと、市民活動、政治に社会に参加することが難しい。

投資効果、ジュリアーニ元ニューヨーク市長
図書館には投資以上のことが得られる。

医療費の節約につながる、医療格差是正につながる。
女性のキャリアや、子育て両立。

アメリカの事例を話してきましたが、日本でも同じような問題があって、
図書館がそれらの解決の担い手になっていける。

図書館の存在間、
96%の大人が司書が必要
95% 分け隔てなく情報提供していることは社会で成功する機会を与えている

スマートシティ スマートシチズン
19世紀 帝国の時代
20世紀 国家の時代
21世紀 都市の時代

一人一人が集まって都市が形成される。

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し:司会
す:菅谷明子
い:猪谷千香

し:簡単なまとめをしていきたいと想います。図書館で閉じた話しをしない、日米の事例、うちの町にこういう機能が
あって欲しい、うちの図書館もそうしていかなければいけないと思われた部分もあったでしょう?
どうしたらそういうことが出来るのか?LRG,図書館に対するリテラシー、いいな〜と言っている限りは
何も手に入らないと思っています。いい事例を手に入れるのは大事ですが、
自分たちがどうしていくのかを考えていかければいけません。
私たちの社会において、どうやって情報を得る手段を勝ち得ていくのか、おおきな手段がなければいけない。
私たちの社会において、ふかく突き詰めていくことが必要では無いかと思います。
大きな点ふたつ。社会に参加する、政治に参加する、社会の維持のしかた、発展の仕方、
そこに対して、どう知的な営みをもって参画していくのか。それは図書館を作っていく意味でも、
オープンガバメントの取り組みでもそうです。大切なのは行政がそういうものを作ってくれるという
考えからから自由になる。ガバメントという言葉は政治、統治と訳されますが、
本来は、われわれ自身がどうやって我々を治めていくのかということ。
ライブラリをどう押し立てていくのかを考えられたら良いと思っています。
図書館そのもの、社会的なリテラシーをどうやったら生み出していけるのか、
図書館がどう振る舞うベキなのか、デジタル時代の読み書きそろばんを子供に限らず、
そういうスキルを持ち合わせない人がスキルを与えていくのをアメリカでは図書館が果たしているのですが、
どういうふうに世の中でカバーしていくのか、問題提起していく。
お二人が図書館に関心をもったジャーナリスト、ジャーナリストとして図書館をどう思っているのか、
お二人とも子育てをしている母親です、そして最後に IT そらで議論を深めていこうと思います。

い:えいやーとなげられましたが。いろいろお話しをお伺いして、オープンガバメントの話しなど、
アップデートした話しをきけましたが、自分の必要な情報をいかに手にいれていくか、
インターネットで、検索すれば確かにいろいろな情報が得られますが、
自分に必要な情報かというと、必ずしもそうではない。
メディアは広告媒体でもあるので、バイアスがかかっている状況もあります、それを知ったうえで、
情報をどう使っていくか、プロの私ですら、惑わされるのです。
それを普段からそういうことを意識しない人にとっては、非常に難しい技であって、
そこが私が図書館に期待したいところです。
オープンガバメントの件、図書館はデータを沢山もっていますが、
だして使ってもらわないと、意味がない、いかに発信して、使いやすくしていくのか、
フックを作っていくのか、民間の人とも協力して、そういう指向性が必要なのではないか。

す:きましたメディアリテラシー(拍手)情報源をみていくのと、
何の目的があって、情報が発せられているのか、枠があってそれを見ていくと分かる。
ネットメディアはビジネスとして鳴り足させるために、記事となるような広告とか、
なんで自分は何を得られて、何が語られていないのか、
あるものよりも、無いもの、抜けている視点、世の中に出てこないものは、何なのか?
情報があふれているようだが、本当に大事な情報はあまり無い。

明日蔦屋で、津田さんと対談があるのですが、情報があっても、
自分にとって何が大事なのか、クリックや、カウントされる一人でしかない。
すばらしいことだが、それで失っていることもある。

アメリカ人も皆がリテラシー高いわけではないが、ある一定層は、
バイアスがあることが分かっていて、730万部購読されているコンシューマーレポートがある。

7歳と、9歳の娘がいて、学校でいろんなことを習ってくるのですが、
本が好きで、先生と面談があって、「本の読み方を知らない」と言われて、
自分の似た境遇、似た感情を共感するために本を読んでいて、
本は、自分が持っていない知識、立ち入ったこととない感情や、
まったく持った事の無い感情、本を読む前には知らなかったことを本を読む。
facebook の like のような読み方しかしていない。
小学校で、ライブラリーの先生がいて、ライブラリーの時間があって、
事実と意見の違いを学ぶ。2-3年になると、主人公がでてきて、
主人公でない人が主人公だったら、どう展開が変わるのか?
登場人物とナレーターが語る時の視点の違いを学ぶのですが、
けっこうリテラシーの高いことを学ぶ。
小学校1年でハリッポッターを学ぶ。批評的に物事を学ぶ。
作文でピアレビューをする。思えば先生には作文を提出するが、
他の人、生徒同士で評価するのは、違った学びだと思う。
ブックディスカッション、一人では気付かない学びを他人から学ぶ
多角的に学ぶ、日本で危惧しているのは多様性の排除、
読書から育成するのは可能、たくさん読む、古典はいいとかではなく、
どのように読むというのかが図書館がになうこと。

自転車に載る本をいくら読んでも、自転車には載れない。
ぜひ実体にあった役目を図書館には果たして欲しい。

し:900番台の本がありすぎる。
(注:図書館の分類方法として使われている日本十進分類法NDCの番号、小説、文学、エッセイなどの読み物のジャンルを示す)

人間性を、人格の投影も大事、
大学で学生とはなしていて、論理的にものごとを考えることができない。
新卒社員は論理的文章をかけない。報告書をかけない。論理的思考ができない。
経験が積まれていない。読書と社会科学、サイエンティフィックな本の読み方があり、
ソーシャルサイエンスの本やある程度トレーニングしないと読めない。
ある程度の訓練がされると、読める。重要なのは、アメリカでやっているのであれば、日本でも?
私たちの社会でどういう知を得たいのか。それでは意味がない。
自分たちの社会をどう形作っていくのか、スキルや素養、学びの場を作ることが取り組まれている。
日本の社会の実情にならって、痛感しました。

い:じつはつながる図書館の感想をネットで検索するのですが(笑)炎上が怖いので。
エゴサーチをかけて、新聞記者の悲しい性で、訂正が怖いので。
その中で、批判の人で、「つながりたくない」という人たちがいました。
自分の好きな読書ができればいい。支援も必要ない。日本の教育で本の読み方を学んでいない。
読書は多く人たちにとってはエンタメでしかない。図書館もそういう場になっている。
リサーチ型の図書館として機能している図書館として差別化しているところもある。
そうではない読書もある、図書館の本から提案して欲しい。
世の中で認められること、図書館にとって見方になる。つながらない図書館はこれから衰退していきます。
図書館は削られることもある、必要であることも訴えていかないといけない。
市民にとっても大事なこと、娯楽だけではない読書の仕方。
結構学校教育になってしまう。きづいた段階、年代、その都度教えていくのではないのか。
はやければ早いほどいい、私、自分の子供が3歳で、どういう本を与えていけばいいのか。
ディズニーが好きで、プリンセスの絵本を読みたがるのですが。
きれいなお姫様だけの現実では無いので。
エドワードゴールを読んだらビビらせてしまって(笑)

し:こんかい、リテラシーの話しがでてきましたが、民主主義と図書館、オープンガバメント 2010 年に、
ワシントンDC でイベントに出ましたが、これがアメリカかと思いました、
どうやってテクノロジーを使って.... デモクラシーとは何だ!という話しになっていって、
今の日本の置かれている状況を考えると、批判したり、dis ったり、褒めそやしたりしても
何もかわらない。主体的にどうコミットしていくのか。
自分たちの身の回りで困っていることを行政になんとかしてもらうのではなく、
自分たちでケアしていく、大きな政府と、小さな政府、
自分たちでできることは自分たちでやっていく。
消滅自治体、税収、財源が不足する、今まで以上にもっと厳しくなっていく。
必要な構成要素をどう私たちがコミットメントしていくのか。
NY公共図書館は、公共図書館といいつつ、公立図書館ではない、寄付、ファンドで成り立っている。
仮に図書館が必要なのであれば、どうコミットしていくことで発展していくのか?

す:質問は何ですか?

し:自分たちが何を負担することにおいて、図書館を獲得していけるのか。
税金でまかなうことが前提。財政破綻した夕張市は図書館が閉鎖されています。
アメリカにおいて、そのメンタリティを支えているのは?

す:NY公共図書館は、ノンプロフィットですが、アメリカでも珍しい図書館。
アメリカでもほとんどは公立の図書館。みなさんそこに気持ちを入れてしまっていて、
美術館、交響団などは、ノンプロフィット。
教育委員会の下に図書館、昨日まで出納課の人が図書館に来たりするが、
採用の方法、意識をもった人が図書館で働ける方法を。
二三年で他の部署にとか、イヤイヤやっている人ではなくて、
市民の参加でいうと、NYは富裕層がたくさんいるので。
他の地域はお金がすごく入っているわけではないが、ボランティアで支えている人がいる。
図書館だけじゃなく、全てのことについて、自分たちで作り上げていくという気持ちがある。
当事者意識がある。ビジネスモデルを考えていない、効率を上げる?寄付する?手伝う?
一面的に物をとらえてしまっているところに問題がある。
“Ask what you can do for your country.”
国に何かをしてもらうのではなく、自分は何が出来るのか問う。

し:非常に痛感しました。話しの進行がうまくなくて申し訳ないのですが、
自分たちの社会で欲する、どうまかなっていけるのか考える、エコシステムをどう作るのか、
それが私として図書館に求められていること、税金一本やりは続かなくなってきている。
もはや自治体の存続もむずかしくなってきている、であるからこそ、
図書館を重視するなら重視するので、いきながらえ、周辺のエコシステムに
価値を見いだすのか。スタッフが撤収に向かって動いています。
あらためて、日本での話し、ふれておきたい点があれば。

い:ええとですね、日本の自治体の中に多いのですが、市民から何か言われると、
「びくっ」となってしまう。市民からすると、ここをこうすれば良くなるのに。という点がある。
神奈川県図書館問題、いろいろな活動をされて、縮小するのではなく発展させていこうという提案をして、
いい方向に持っていこうとすると、反対反対ではなく、双方向でコミュニケーションをとっていくのが
大事なのでは無いか。家庭内でもそうですよね。そういったことを心が得ていけば、世の中よくなっていくのではないかな〜

す:わたし結構漠然とした質問に答えるのが苦手なので。

し:プラクティカルな話しになりますが、どういうスキルを要請すべきか、ビックファイブ、
現代の読み書きそろばん、日本において、その重要性というのは、アメリカとかわらない?
つまり、ITスキルの育成の話しになると、いろいろな考えが出て来てしまう、
スキルを養成する伝統はあるが、ITの場合、違和感や反発がある、
履歴書は手書きでないといけないとか。デジタルである、デジタルなスキルが強調される、
決定的な理由は?

す:挑発的になってしまうのですが、日本社会に蔓延している考えで、
ルールがあって、なにかあると、ルールのためにできない。とか。
ルールはより良くするために変える、ルールに問題があるときは、どう変えていかなければいけないのか?
人と同じでなければいけないというのが閉塞感が、、皆がそういっていて、
誰もリングに出てこないので、日本の社会はなかなか変わらない。
変えるような人を育てていくのも大事だが、
アメリカで、みんながリテラシーが高いわけではない、社会の中である程度の人が
より良いルール、建設的なルールに変えていく人がいないと変わらない。
アメリカ社会にもひどいところもありますが、まっとうな人たちが動くから、
新陳代謝がでてくる。図書館としてもデジタルをやろうとして文句もあるが、
努力が必要なのは、なぜ図書館が必要としているのか?ついてくる人に対してやって、
アピールしていく必要がある。やらない理由を考えるのではなく。
図書館は必要な場所、どこかあきらめているところがあって、
図書館は叩かれているかもしれませんが。
自称、図書館のチアリーダー。図書館の価値を伝えていきたいですし、
前にでる、勇気を持ってください。一人では難しいことも意識のある何人かで(拍手)

岩波新書、次の本の担当者が来ています。来年は新しい本とともに戻ってきたい。

い:未来につながる本?
す:次の本はジャーナリズムイノベーション。私が興味があるのはパブリックな情報社会。
ジャーナリズムを社会を知る窓。

※出来るだけ正確に記述するよう心がけていますが、間違っている箇所があるかもしれません。ご了承ください。